土田知則
土田 知則(つちだ とものり、1956年3月8日 - )は、日本のフランス文学者、翻訳家。千葉大学名誉教授。
人物・来歴
[編集]長野県生まれ。1979年千葉大学人文学部人文学科英文学専攻卒業。1987年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。2019年「ポール・ド・マンの戦争」で慶應義塾大学文学博士。1992年千葉大学文学部助教授、教授。2021年定年退任、名誉教授。専門は文学理論。
著書
[編集]- 『プルースト 反転するトポス』(新曜社) 1999
- 『間テクスト性の戦略』(夏目書房、Natsume哲学の学校) 2000
- 『ポール・ド・マン 言語の不可能性、倫理の可能性』(岩波書店) 2012
- 『現代思想のなかのプルースト』(法政大学出版局) 2017
- 『ポール・ド・マンの戦争』(彩流社、叢書 フィギュール彩101) 2018
- 『他者の在処 住野よるの小説世界』(小鳥遊書房) 2020
- 『『星の王子さま』再読』(小鳥遊書房) 2021
- 『二一世紀のパトリック・モディアノ: 七編のテクストを読む』(小鳥遊書房) 2022
- 『私はとんでもない:フランソワーズ・サガン『悲しみよこんにちは』を読む』(小鳥遊書房) 2023
共編著
[編集]- 『現代文学理論 テクスト・読み・世界』(神郡悦子, 伊藤直哉共著、新曜社、ワードマップ) 1996
- 『文学理論のプラクティス 物語・アイデンティティ・越境』(青柳悦子共著、新曜社、ワードマップ) 2001
- 『世界の長編文学 あらすじと読みどころで味わう』(編、新曜社) 2005
- 『狂気のディスクルス』(編、夏目書房) 2006
翻訳
[編集]- 『肉体と死と悪魔』(マリオ・プラーツ、倉智恒夫, 草野重行, 南條竹則共訳、国書刊行会) 1987、のち新版 2000
- 『狂気と文学的事象』(ショシャナ・フェルマン、水声社) 1993
- 『ジャック・デリダのモスクワ』(夏目書房) 1996
- 『詩的言語の脱構築 第二ボードレール革命』(バーバラ・ジョンソン、水声社) 1997
- 『言語の金使い 文学と経済学におけるリアリズムの解体』(ジャン・ジョゼフ・グー、新曜社) 1998
- 『ポール・ド・マンの思想』(マーティン・マックィラン、新曜社) 2002
- 『キーパーソンで読むポストモダニズム』(ハンス・ベルテンス, ジョウゼフ・ナトーリ編、時実早苗, 篠崎実, 須藤温子, 竹内康史共訳、新曜社) 2005
- 『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉』(ジャック・デリダ、岩野卓司, 藤本一勇, 國分功一郎共訳、岩波書店) 2006
- 『デリダを読む』(ペネロペ・ドイッチャー、富士書店) 2008
- 『読むことのアレゴリー ルソー, ニーチェ, リルケ、プルーストにおける比喩的言語』(ポール・ド・マン、岩波書店) 2012、のち講談社学術文庫 2022
- 『批評的差異 読むことの現代的修辞に関する試論集』(バーバラ・ジョンソン、法政大学出版局) 2016