坂東三津五郎

三ツ大
花勝見
角切角に
梶の葉
梶の葉

坂東 三津五郎(ばんどう みつごろう)は、歌舞伎役者の名跡屋号大和屋定紋は三ツ大、替紋は花勝見。また替紋として八代目は角切角に梶の葉を、九代目は梶の葉を、それぞれ使うことも多かった。

なお、三代目以降は、日本舞踊坂東流の家元名跡としても使われている。


初代 坂東三津五郎
初代坂東三八の養子、1745–1782。大坂の生まれ。
竹田巳之助 → 初代坂東三津五郎
二代目 坂東三津五郎
初代の門人、1750–1829。初代の死後その実子がまだ幼年だったため高弟が中継ぎに襲名、後年これを返上した。
尾上藤蔵 → 尾上門三郎 → 初代尾上紋三郎 → 二代目坂東三津五郎 → 二代目荻野伊三郎
三代目 坂東三津五郎
初代の子、1775–1832年。化政時代の江戸歌舞伎を代表する名優。
坂東三田八 → 初代坂東巳之助 → 二代目森田勘次郎 → 初代坂東簑助 → 三代目坂東三津五郎
四代目 坂東三津五郎
三代目の養子、1800–1863。実兄は落語家初代金原亭馬生
二代目坂東簑助 → 四代目坂東三津五郎 → 十一代目森田勘彌 → 十一代目守田勘彌
贈五代目 坂東三津五郎
三代目の養子、1813–1855。実父は市村座の帳元・橘屋治助。
坂東玉之助 → 初代坂東玉三郎 → 初代坂東秀佳 → 初代坂東しうか → 初代坂東秀歌 → 初代坂東しうか → 贈五代目坂東三津五郎
六代目 坂東三津五郎
贈五代目の次男、1846–1873。
初代坂東吉彌 → 五代目坂東三津五郎 → 六代目坂東三津五郎
七代目 坂東三津五郎
四代目の養子・十二代目守田勘彌の長男、1882–1961。舞踊坂東流の家元で、「踊りの神さま」と呼ばれた。
二代目坂東八十助 → 七代目坂東三津五郎
八代目 坂東三津五郎
七代目の養子、1906–1975。人間国宝。京都の料理屋で食べたフグに当たって急死(坂東三津五郎フグ中毒死事件)。
三代目坂東八十助 → 六代目坂東蓑助 → 八代目坂東三津五郎
九代目 坂東三津五郎
八代目の娘婿、1929–1999。実父は三代目坂東秀調
坂東光伸 → 四代目坂東八十助 → 七代目坂東蓑助 → 九代目坂東三津五郎
十代目 坂東三津五郎
九代目の長男、1956–2015。
五代目坂東八十助 → 十代目坂東三津五郎