M1「a little little thing」は今作のリード曲で、明るくダンサブルなフューチャー・ベース。音楽番組「アニ☆ステ」2018年11月のエンディングテーマ[10]。イントロなどに入るスキャットやサビのコーラスも相まって、「(Walking On Air)」というコーラスの意味合いどおり、全体的に夢見心地な浮遊感がある楽曲。「小さな幸せを見つける」というコンセプトがあり、「聴いて頂ける方に幸せになってもらえるような。ちょっとでも落ち込んでいる方に元気になって頂けるような。バンッと上がっていく元気ではなく、少しずつ上がっていくような、ちょっと背中を押せるような曲になれたらな」とのこと[11]。また、「この曲のAメロとBメロは歌うというより、ひとり言ふうにしゃべっています。キャラソンみたいに台詞っぽくはならない、微妙なラインで。サビは弾けて、ルンルン気分が伝わればいいなと思って歌いました」とレコーディングを振り返っている[4]。
M3である1stシングル「十代交響曲」とM1は作家が同じで、ストーリーもつながっている。「『十代交響曲』は歌詞の内容もサウンドもダークな雰囲気ですが、それから5年くらいの時間を経て、主人公の女の子がすごく明るくなっています。私自身、あの女の子がこんなふうに成長したんだということをエピソード的に知ることができたのがうれしかったですね」とのこと。何があって明るくなったかと聞かれた山崎は、「あの子は自分と周りを比較して気持ちがダークというか、最後まで光が見えなかったんですけど、自分の好きなものや試したいものを見つけた感じです。"あの頃一人で歌い続けていたメロディの続き"とかの歌詞はリンクしています」と返している[4]。「a little little thing」のMVは、ソロのMVとしては初のダンスパートがある、明るくポップな作品[12]。3パターンある衣装のなかで、白ニットでは珍しく「おでこ出し」をしている。また、このMVの撮影中に3rdシングル「Last Promise」の制作決定がサプライズ発表された[13]。
M2「Vivid my world」は、初挑戦となる英詞まじりのEDM[14]。また、作詞・作曲を手掛けた藤原隆之氏がラップ歌唱で参加しており、「Cherii♡」などのErii名義作品を含め、全楽曲のなかでもひときわ異彩を放っている。もともとはラップ無しの曲だったが、「ラップがあった方が面白いかもしれない」というディレクターの発言に、藤原氏が「僕、ラップできます」と乗った結果ラップが入ったとのこと。レコーディングを振り返って山崎は、「英語がメインになっているパートもあって、文章になっている英語を歌うのは初めてだったので、曲の雰囲気に溶け込めるようにというのもありつつ、英語の発音もありつつ、色んなところに気を遣わなければいけないなと思いました」と語っている[11]。