大光事件
大光事件(だいこうじけん)とは2009年2月に発覚した事件。
概要
[編集]大分市のコンサルタント会社である大光グループの社長が、キヤノン会長であり経団連会長でもある御手洗富士夫との交友関係を利用し、キヤノングループにおける工場用地造成建設工事等について口利きで介入し、口利きの一環として鹿島建設からの裏金を受け取っていた。
大分県土地開発公社は、その後鹿島建設と76億円余の随意契約を結んだ[1] [2]。
大光グループが鹿島建設からの裏金を税務申告していなかったとして、2009年に法人税約10億円の脱税として刑事事件に発展。大光社長ら、元大分県議会議長、元大分県警OBなど13人が逮捕された。大光社長と大光グループ幹部の計2人が法人税法違反で起訴され、残り11人は関与が薄いとして起訴猶予となった。
裁判では大光社長に対して懲役2年4月の実刑判決、大光グループ幹部に対して懲役1年罰金1億円の実刑判決がそれぞれ確定した。
脚注
[編集]- ^ 「キヤノンと鹿島「裏金」疑惑」『FACTA』2008年2月。
- ^ 有森隆 (2020年5月21日). “キヤノンの悲劇…84歳・御手洗氏が“3度目の社長就任”の異常事態、広がる経営悪化懸念”. Business Journal. 2023年8月27日閲覧。
関連書籍
[編集]- 産経新聞司法クラブ「検察 VS 小沢一郎」(新潮社)
- 田中周紀「巨悪を許すな! 国税記者の事件簿」(講談社+a文庫)