天宝 (唐)

天宝(てんぽう)は、中国玄宗の治世後半に使用された元号742年 - 756年

  • 元年:安禄山が平盧節度使となる。
  • 3年:年次表記を「年」から「載」に改める。
  • 3載:楊貴妃(当時の呼称は楊太真)が玄宗の後宮に入る。安禄山が范陽節度使を兼任する。
  • 4載:楊太真が貴妃の位を賜って楊貴妃となる。
  • 10載:高仙芝率いる唐軍がタラス河畔の戦いで敗北。
  • 14載:安禄山が反乱をおこし(安史の乱勃発)、洛陽を占領。
  • 15載6月:粛宗即位に伴い至徳と改元。

西暦・干支との対照表

[編集]
天宝 元年 2年 3載 4載 5載 6載 7載 8載 9載 10載
西暦 742年 743年 744年 745年 746年 747年 748年 749年 750年 751年
干支 壬午 癸未 甲申 乙酉 丙戌 丁亥 戊子 己丑 庚寅 辛卯
天宝 11載 12載 13載 14載 15載
西暦 752年 753年 754年 755年 756年
干支 壬辰 癸巳 甲午 乙未 丙申

他元号との対照表

[編集]
天宝 元年 2年 3載 4載 5載 6載 7載 8載 9載 10載
日本 天平14 天平15 天平16 天平17 天平18 天平19 天平20 天平21
感宝
勝宝
勝宝2 勝宝3
渤海 大興5 大興6 大興7 大興8 大興9 大興10 大興11 大興12 大興13 大興14
天宝 11載 12載 13載 14載 15載
安禄山 - - - - 聖武
日本 勝宝4 勝宝5 勝宝6 勝宝7 勝宝8
渤海 大興15 大興16 大興17 大興18 大興19
南詔 賛普鐘 賛普鐘2 賛普鐘3 賛普鐘4 賛普鐘5

備考

[編集]
  • 中島敦の『山月記』では、主人公の李徴進士に及第したのがこの「天宝の末年」とされ、彼は隴西の李氏出身と設定されている。

関連項目

[編集]


前の元号
開元
中国の元号
次の元号
至徳