太刀風義経
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基礎情報 | ||||
四股名 | 太刀風 義経 | |||
本名 | 岩下 義経 | |||
生年月日 | 1930年8月2日 | |||
出身 | 鹿児島県薩摩郡樋脇町(現・薩摩川内市) | |||
身長 | 175cm | |||
体重 | 90kg | |||
BMI | 29.39 | |||
所属部屋 | 井筒部屋 | |||
得意技 | 右四つ、寄り、下手投げ | |||
成績 | ||||
現在の番付 | 引退 | |||
最高位 | 東前頭20枚目 | |||
生涯戦歴 | 279勝290敗(44場所) | |||
幕内戦歴 | 4勝11敗(1場所) | |||
優勝 | 十両優勝1回 序ノ口優勝1回 | |||
データ | ||||
初土俵 | 1949年5月場所 | |||
入幕 | 1957年1月場所 | |||
引退 | 1960年1月場所 | |||
備考 | ||||
2019年7月23日現在 |
太刀風 義経(たちかぜ よしつね、1930年8月2日 - 没年不明)は、鹿児島県薩摩郡樋脇町(現役当時、現・同県薩摩川内市)出身で井筒部屋に所属した大相撲力士。本名は岩下 義経(いわした よしつね)。最高位は東前頭20枚目(1957年1月場所)。得意手は右四つ、寄り、下手投げなど。現役時代の体格は175cm、90kg。
来歴
[編集]18歳の時、上京して井筒部屋に入門し、1949年5月場所で初土俵を踏んだ。同期の初土俵には、後の前頭・高錦らがいる。同年10月場所では、12勝3敗と大勝ちし、序ノ口優勝を果たした(当時は、幕下以下も初日から千秋楽まで取組があった)。初めて番付に付いた時より「太刀風」を名乗り、以後、廃業までこの四股名で通している。
その後も着実に出世し、1955年1月場所で新十両に昇進。
十両7場所目の1956年5月場所では11勝4敗と好成績を挙げ、福ノ海や羽子錦らとの決定戦を制して十両優勝を遂げた。そして、翌場所もその余勢で9勝6敗と勝ち越し、1957年1月場所にて新入幕を果たした。
だが幕内では苦戦し、4勝11敗と大きく負け越して1場所で十両へ陥落。結局、幕内はこの1場所しか務まらなかった。
その後は暫く十両に在ったが、1959年3月場所で幕下に陥落。同年9月場所以降は関取復帰ならず、1960年1月場所後、29歳で廃業した。
現役晩年の十両時代、幕下にいた納谷(後の大鵬)と1度だけ対戦し、敗れている(1959年1月場所・9日目)。
主な戦績
[編集]- 通算成績:279勝290敗 勝率.490
- 幕内成績:4勝11敗 勝率.267
- 現役在位:44場所
- 幕内在位:1場所
- 各段優勝
- 十両優勝:1回(1956年5月場所)
- 序ノ口優勝:1回(1949年10月場所)
場所別成績
[編集]一月場所 初場所(東京) | 三月場所 春場所(大阪) | 五月場所 夏場所(東京) | 七月場所 名古屋場所(愛知) | 九月場所 秋場所(東京) | 十一月場所 九州場所(福岡) | |
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1949年 (昭和24年) | x | x | (前相撲) | x | 東序ノ口7枚目 優勝 12–3 | x |
1950年 (昭和25年) | 西序二段8枚目 9–6 | x | 東三段目25枚目 5–10 | x | 西三段目33枚目 8–7 | x |
1951年 (昭和26年) | 東三段目27枚目 10–5 | x | 西三段目10枚目 8–7 | x | 東三段目7枚目 8–7 | x |
1952年 (昭和27年) | 西三段目2枚目 5–3 | x | 西幕下27枚目 6–9 | x | 西幕下29枚目 7–8 | x |
1953年 (昭和28年) | 東幕下29枚目 8–7 | 東幕下22枚目 3–5 | 東幕下24枚目 5–3 | x | 東幕下13枚目 4–4 | x |
1954年 (昭和29年) | 西幕下11枚目 5–3 | 東幕下3枚目 4–4 | 東幕下2枚目 4–4 | x | 東幕下筆頭 5–3 | x |
1955年 (昭和30年) | 西十両19枚目 8–7 | 西十両18枚目 9–6 | 東十両10枚目 9–6 | x | 西十両6枚目 4–11 | x |
1956年 (昭和31年) | 西十両9枚目 7–8 | 西十両11枚目 7–8 | 東十両12枚目 優勝 11–4 | x | 西十両筆頭 9–6 | x |
1957年 (昭和32年) | 東前頭20枚目 4–11 | 東十両3枚目 7–8 | 西十両4枚目 7–8 | x | 西十両6枚目 6–9 | 西十両8枚目 8–7 |
1958年 (昭和33年) | 東十両8枚目 6–9 | 西十両11枚目 7–8 | 東十両12枚目 5–10 | 西十両18枚目 6–9 | 東十両23枚目 10–5 | 東十両18枚目 6–9 |
1959年 (昭和34年) | 東十両22枚目 6–9 | 西幕下3枚目 4–4 | 西幕下3枚目 6–2 | 東十両20枚目 5–10 | 西幕下5枚目 3–5 | 西幕下9枚目 2–6 |
1960年 (昭和35年) | 東幕下24枚目 引退 1–7–0 | x | x | x | x | x |
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
幕内対戦成績
[編集]力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | 力士名 | 勝数 | 負数 | ||
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岩風 | 1 | 0 | 大晃 | 0 | 1 | 大蛇潟 | 1 | 0 | 起雲山 | 0 | 1 | ||
清恵波 | 0 | 1 | 国登 | 0 | 1 | 羽嶋山 | 0 | 1 | 平鹿川 | 1 | 0 | ||
福ノ海 | 0 | 1 | 前ノ山(佐田岬) | 0 | 1 | 八染 | 0 | 1 | 吉井山 | 1 |
改名歴
[編集]- 岩下 義経(いわした よしつね)1949年5月場所※前相撲のみ
- 太刀風 義経(たちかぜ よしつね)1949年10月場所 - 1960年1月場所
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 佐竹義惇『戦後新入幕力士物語』 第2巻、ベースボール・マガジン社、1990年。ISBN 4-5830-2875-X。