奈良林直
奈良林 直(ならばやし ただし、1952年 - )は、日本の工学者。東京工業大学先導原子力研究所特任教授、北海道大学名誉教授[1]。専門は原子炉工学。学位は、工学博士。
略歴
[編集]伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
- 1952年 - 東京都に生まれる。
- 1971年 - 千葉県立千葉高等学校卒業[2]
- 1972年 - 東京工業大学工学部機械物理工学科入学[3]。
- 1978年
- 1991年
- 2000年 - 東芝 電力・産業システム技術開発センター 主幹
- 2004年 - 日本機械学会 動力エネルギーシステム部門長[5]
- 2005年 - 北海道大学大学院工学研究科 助教授
- 2007年 - 北海道大学大学院工学研究科 教授
- 2014年 - 日本保全学会 会長
- 2018年 - 東京工業大学先導原子力研究所 特任教授[1][6]
研究
[編集]原子炉の免震構造や配管等の異常を自律検知するシステム等の原子炉安全工学、惑星間航行用原子力推進宇宙船などについての研究を行う[7]。
受賞歴
[編集]Outstanding Professor of the Year Award - 2018 North American ISOE ALARA Symposium
人物
[編集]- 2008年7月11日、北海道電力が主催する講演会でプルサーマルの必要性と安全性について講演を行う[8]。
- 2011年4月3日、テレビ朝日の番組サンデースクランブルに出演し、プルトニウムの人体に対する影響について、239プルトニウムを飲み込んだ場合の致死量は32g[注釈 1]と主張している[9]。
- 「原子力村」の一員であるとしてSAPIOから批判された[9]。
- 「御用学者」のレッテルを貼られたと語っている[10]。
- 国家基本問題研究所客員研究員[11]。
- 日本エネルギー会議の発起人の一人[12]。
- 2020年、所属する国基研のサイトに「学術会議こそ学問の自由を守れ」と題した記事を掲載。その中で、防衛省の安全保障技術研究推進制度に採択されていた北海道大学のある研究について、日本学術会議の幹部が「北大総長室に押しかけ研究を辞退させた」と書いたが、嘘であった。後に訂正するも、内閣府から公益認定された国基研のサイトやSNSに掲載されたこと、産経新聞が取り上げたことなどにより広く拡散した[13]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 239プルトニウム32g は448億ベクレルである。
出典
[編集]- ^ a b 「「エネルギーミックスのあるべき姿」再エネと原子力のベストミックス第」日本原子力学会
- ^ 東大合格者数で渋幕を超えられない……県立千葉高校出身の神童は安倍政権を支え、揺るがしていた文春オンライン
- ^ 産学官連携支援データベース
- ^ “福島第1原発事故、北大大学院・奈良林教授に聞く”. 十勝毎日新聞社 (2011年4月9日). 2011年6月19日閲覧。
- ^ POWER & ENERGY SYSTEM
- ^ 「人事異動平成 30年 3月 31日付発令」 北海道大学
- ^ 北海道大学大学院工学研究院・工学院広報誌『えんじにあRing』2010年7月号
- ^ 【札幌】「ほくでんエネルギー講演会」~プルサーマルの必要性と安全性~の実施概要について
- ^ a b 「プルトニウムと塩は大差ない」の教授へのカネ、そして政官財の強硬姿勢の背後に何が? - まだあったテレビ学者への“原子力村マネー”流入! 「推進派の巻き返し」が着々と進んでいる - @niftyニュース 2011年8月22日(月)配信 / SAPIO 2011年8月3日号 掲載
- ^ “"御用学者"と呼ばれた北大教授 「第二次大戦とまったく同じ」”. ニコニコニュース (2011年10月19日). 2012年3月28日閲覧。
- ^ “役員紹介 ≪ 公益財団法人 国家基本問題研究所”. 2012年9月26日閲覧。
- ^ “奈良林直 | 日本エネルギー会議”. www.enercon.jp. 2020年2月20日閲覧。
- ^ “日本学術会議幹部が「北大総長室に押しかけ研究を辞退させた」は誤り。記事は訂正、しかし誤情報が拡散”. BuzzFeed. 2021年9月18日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 奈良林直 - 国家基本問題研究所
- 北海道大学原子炉工学研究室
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