客将
この項目の現在の内容は百科事典というよりは辞書に適しています。 |
客将(きゃくしょう[1][2]、かくしょう[1][2])は、客分として待遇される武将のこと[2]。主従関係を結んではおらず、家臣(家来)とは異なる。
主な事例
[編集]中国
[編集]日本
[編集]- 武田信広 - 松前藩主松前氏(蠣崎氏)の祖。蠣崎季繁の客将であったという[4][5][6]
- 鮭延秀綱 - 小野寺氏の客将であったという[7]
- 一色藤長 - 足利義昭の近習。毛利氏の客将という[8]
- 高山右近 - 前田利家に招かれ、客将になったという[9]
- 内藤如安 - 関ケ原の合戦後に主君小西行長が改易されると、高山右近の斡旋で加賀藩前田家の客将になったという[10]
- 鍋島清房 - 竜造寺氏の客将であったという[11]。
- 車斯忠 - 佐竹氏旧臣。蒲生氏や上杉氏の客将であったという[12]。
「客分」とされる例
[編集]- 喜連川家(喜連川藩)
- 尼子義久 - 毛利家に「客分」として遇されたという[13]。
- 松井康之 - 細川藤孝の「客分」となったという[14]。
- 宮本武蔵 - 明石藩小笠原家に「客分」として仕えていた[15]。
創作における客将
[編集]- ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ(「銀河英雄伝説」)‐ 敵対国への亡命後に同国軍の現地司令官の庇護下に入る。
脚注
[編集]- ^ a b “客将”. デジタル大辞泉. 2020年7月27日閲覧。
- ^ a b c “客将”. 精選版 日本国語大辞典. 2020年7月27日閲覧。
- ^ 渡邉義浩. “徐庶”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2020年7月27日閲覧。
- ^ 海保洋子. “コシャマイン”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2020年7月27日閲覧。
- ^ 榎森進. “蠣崎氏”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2020年7月27日閲覧。
- ^ “松前氏”. 百科事典マイペディア. 2020年7月27日閲覧。
- ^ “鮭延秀綱”. 朝日日本歴史人物事典. 2020年7月27日閲覧。
- ^ “一色藤長”. 朝日日本歴史人物事典. 2020年7月27日閲覧。
- ^ 片岡千鶴子. “高山右近”. 朝日日本歴史人物事典. 2020年7月27日閲覧。
- ^ 村井早苗. “内藤如安”. 朝日日本歴史人物事典. 2020年7月27日閲覧。
- ^ “高伝寺”. 朝日新聞掲載「キーワード」. 2020年7月27日閲覧。
- ^ “車斯忠”. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2020年7月27日閲覧。
- ^ 井上寛司. “尼子義久”. 朝日日本歴史人物事典. 2020年7月27日閲覧。
- ^ 石田晴男. “松井康之”. 朝日日本歴史人物事典. 2020年7月27日閲覧。
- ^ 渡邉一郎. “宮本武蔵”. 日本大百科全書(ニッポニカ). 2020年7月27日閲覧。