山下智子
山下 智子(やました ともこ、1964年7月3日[1] - )は、京都市出身[1]の声優・女優である。本名同じ[1]。
人物・来歴
[編集]- 京都府立向陽高等学校卒業[1]。
- 地元・京都で無名塾の「マクベス」の公演を観たのがきっかけで[1]、1983年、高校卒業直後に仲代達矢主催の劇団「無名塾」に入団し[1]、主として舞台やテレビドラマを中心に活動[2]。1984年度後期のNHK連続テレビ小説「心はいつもラムネ色」でテレビドラマ初レギュラー出演[1]。
- 7歳の時からクラシックバレエを習い、後に日本舞踊も始めている[1]など幼少よりダンスに打ち込み、モダンダンスのカンパニーに一時期所属。奉納舞などの機会も得る。
- その後声優業にも進出し、映画の吹き替えなども行う。
- 「女房語り」と称し(女房とは平安時代の高位の女官の意)、『源氏物語』を自らの出身地である京都の百年ほど前の京ことばで語り、原文を京都アクセントで語っている。『源氏物語』五十四帖を語り尽くすことをライフワークとしている(#語り参照)。
- 2004年から放送のNHKラジオ第1放送「歌謡ドラマ」に6年間、番組終了までレギュラー出演。脚本にも携わる。
- 中世の風流舞を学び、民俗の身体を探る。
- 古典の日推進委員会の語り部派遣事業部講師。
- 趣味は読書、音楽鑑賞、粘土細工(1984年公表のプロフィールより)[1]。
テレビドラマ
[編集]- 時代劇スペシャル「闇の歯車」(1984年2月9日、CX)
- NHK連続テレビ小説(NHK)
- ザ・ドラマチックナイト「人間ドラマシリーズ 泣けたぜ! おやじ・明大島岡監督物語」(1987年12月7日、CX)
- 長七郎江戸日記(NTV系 / ユニオン映画)
- 第1シリーズ
- 第114話「なまくら新兵衛」(1986年11月18日) - 綾乃
- 第2シリーズ
- 第8話「人斬り数え唄」(1988年3月1日) - お清
- 第50話「桜川・母娘花」(1989年4月25日) - おきわ
- 第3シリーズ 第18話「名のれぬ女」(1991年2月26日) - お涼
- 第1シリーズ
- 木曜ゴールデンドラマ「泣きもせず、ン! 居残り母さんとカムバック娘」(1988年4月7日、YTV) - 次女・その子
- 暴れん坊将軍シリーズ(ANB / 東映)
- 月曜・女のサスペンス「闇の中の女・恐怖の二重婚姻届!」(1988年9月12日、TX)
- 京都サスペンス「六条執念」(1989年10月2日、KTV / 映像京都)
- 八百八町夢日記 第1シリーズ 第3話「命を賭けて」(1989年、NTV系 / ユニオン映画)
- 水曜グランドロマン「男の事情シリーズ1 旅の終りに ダメ部下の女房にホれられて甘ずっぱい晩秋の時」(1989年12月6日、NTV)
- ふるさと発ドラマシリーズ「スカッブラ」(1990年8月13日、NHK)
- 火曜サスペンス劇場「顔のない告発者」(1990年9月4日、NTV / アズバーズ) - 主演
- 火曜ミステリー劇場「なんでも屋探偵帳」(1991年8月27日、ANB系) - 有坂麻利
- 鬼平犯科帳 第3シリーズ 第6話「いろおとこ」(1992年1月29日、CX) - - おせつ
- 御家人斬九郎 第4シリーズ 第6話 「脱獄」(1999年、CX / 映像京都) - お浜
その他多数
舞台
[編集]吹き替え
[編集]- スリー・オブ・ハーツ(エレン・アームストロング〈シェリリン・フェン〉)
- 大空港(グエン・メイフェン〈ジャクリーン・ビセット〉)※日本テレビ新録版
- トラブル・バウンド / 復讐の銃弾(キット・カリファーノ〈パトリシア・アークエット〉)
語り
[編集]中井和子著『現代京ことば 源氏物語』では失われつつある美しい京ことばで『源氏物語』の世界が味わえる。山下は、東京明大前のキッド・アイラック・アート・ホールでは『現代京ことば 源氏物語』全五十四帖をノーカットで語り尽くす連続語り会を2009年(平成21年)からスタートさせる。また神戸風月堂朗読サロンや、葛飾 藍ほーる、都内の図書館などでも全五十四帖連続語り会を開いている。物語の帖毎に単発での語り会もあり、全国の文化団体、寺院や神社、また個人のサロンなどに招かれて語り会を続けている。海外からの招聘もうけ、フランスの文化会館、フランス国立東洋言語文化研究所(イナルコ大学)、ポーランド・ワルシャワ大学、スイス5都市、リヒテンシュタインなどでも講演。
源氏物語の他にも內田百閒はじめ、ジャンルにとらわれない朗読会を開催。iPodでの朗読配信などの他、詩の朗読とダンスのコラボレーションなども行う。
2012年(平成24年)より勘緑主宰の文楽人形芝居「木偶舎」公演「姥捨山」「母情落日斧」に語り手として出演。長谷川景光主宰 平安楽舎のCD「枕草子の雅楽」では京音調で枕草子を朗読。