川口晴美
川口 晴美(かわぐち はるみ、1962年1月10日[1] - )は、日本の詩人。「歴程」同人[2]。本姓・榎。
略歴
[編集]福井県小浜市出身[3]。福井県立若狭高等学校[2]、早稲田大学第一文学部文芸専攻卒業[4]。大学在学中に鈴木志郎康の講義を受けて詩を書き始め、1985年に第1詩集『水姫』を出版。商社の為替ディーリング室にOLとして7年3ヶ月勤めたあと、現在は詩集を上梓したり、現代美術と詩のコラボレーション展を開催している。いくつかのアンソロジーに詩が収録され、イタリア語や韓国語に翻訳された詩もある。東京造形大学非常勤教員。
2010年、『半島の地図』で第10回山本健吉文学賞受賞[2]。2016年、『Tiger is here.』で第46回高見順賞受賞[3]。アニメ『TIGER & BUNNY』のファンで、『Tiger is here.』の表題作などの題材としている。2022年、『やがて魔女の森になる』で第30回萩原朔太郎賞受賞[3][5]。
詩集
[編集]- 『水姫』(書肆山田 1985年)
- 『綺羅のバランス』( 書肆山田 1989年)
- 『デルタ』(思潮社 1991年) ISBN 978-4783703532
- 『液晶区』(思潮社 1993年) ISBN 978-4783704393
- 『ガールフレンド』(七月堂 1996年) ISBN 978-4879440143
- 『ボーイハント』(七月堂 1998年) ISBN 978-4879440143
- 『EXIT.』(ふらんす堂 2001年) ISBN 978-4894024120
- 『lives―川口晴美詩集』(現代詩人叢書 ふらんす堂 2002年) ISBN 978-4894024892
- 『やわらかい檻』(書肆山田 2006年) ISBN 978-4879956699
- 『半島の地図』(思潮社 2009年)ISBN 978-4783731405
- 『川口晴美詩集』(現代詩文庫 思潮社 2013年)ISBN 978-4783709732
- 『Tiger is here.』(思潮社 2015年)ISBN 978-4783734772
- 『やがて魔女の森になる』(思潮社 2021年)ISBN 978-4783737643
エッセイ
[編集]- 『ことばを深呼吸』(渡邊十絲子と共著)(東京書籍2009年)ISBN 978-4487802852
共編著
[編集]- 『女子高生のための文章図鑑』金井景子・紅野謙介・朴裕河共編著(筑摩書房1992年)
- 『男子高生のための文章図鑑』金井景子、紅野謙介・材木谷敦共編(筑摩書房1993年
- 『風の詩集』三木卓共編(筑摩書房1999年)
- 『萌詩アンソロジー 詩の向こうで、僕らはそっと手をつなぐ。』山中ヒコ(イラスト)(ふらんす堂2014年)ISBN 978-4781406053
脚注
[編集]- ^ 『文藝年鑑』2009
- ^ a b c “講師 川口晴美氏(詩人)|文学講座12/11(日)開催しました!”. www.library-archives.pref.fukui.lg.jp. 福井県ふるさと文学館. 2023年4月16日閲覧。
- ^ a b c “「誰かの声を詩ですくい取りたかった」 萩原朔太郎賞に詩人・川口晴美さん 選考委員「今を考えるヒントに」”. 東京新聞 TOKYO Web. 東京新聞社. 2023年4月16日閲覧。
- ^ 川口晴美さんのプロフィール | 早稲田大学
- ^ “第30回萩原朔太郎賞の受賞者が決定!|前橋文学館”. www.maebashibungakukan.jp. 2022年9月2日閲覧。