川合一郎

川合 一郎
マルクス経済学
生誕 (1918-04-11) 1918年4月11日
死没 (1979-03-14) 1979年3月14日(60歳没)
国籍 日本の旗 日本
研究機関 大阪市立大学
研究分野 金融論、信用論
母校 大阪市立大学
影響を
受けた人物
マルクス
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川合一郎(かわい いちろう、1918年4月11日-1979年3月14日[1])は、日本の経済学者。専門は金融論(信用論)。マルクス経済学に基礎をおきながら、ケインズ経済学(体系)など幅広い視角から高度経済成長期インフレーション問題などについて実証的・理論的な研究を行った。

略歴

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1918(大正7)年、福岡県に生まれる。1936(昭和11)年3月、兵庫県私立灘中学校卒業。同年4月大阪商科大学 (旧制)大阪市立大学→現大阪公立大学)高等商業部入学。1939(昭和14)年、病気により同大学を中退。同年9月、大阪商科大学経済学研究所臨時雇い。その後、同所書記、同所研究員を経て、1949(昭和24)年大阪市立大学助教授、1957(昭和32)年同教授[2]。1966(昭和41)年「信用制度とインフレーション」で経済学博士神戸大学)。著作集全6巻がある。

1979年3月14日、肝不全のため大阪市立大学医学部附属病院で死去。60歳[3]

著書

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第1巻 (初期著作集) 1982
第2巻 (資本と信用) 1981
第3巻 (株式価格形成の理論) 1981
第4巻 (戦後経済と証券市場) 1981
第5巻 (信用制度とインフレーション) 1981
第6巻 (管理通貨と金融資本) 1982

共編

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  • 『金融論講座』全5巻 川口弘共編 有斐閣 1964-65
  • 『日本証券市場の構造分析』編 有斐閣 1966
  • 『証券市場論』一泉知永共編 1966 (有斐閣双書)
  • 『金融論を学ぶ』編 1976 (有斐閣選書)
  • 『現代信用論 上 (資本制生産と信用)』編 1978 (有斐閣ブックス)
  • 『現代信用論 下 (現代資本主義の信用構造)』編 1978 (有斐閣ブックス)
  • 『日本の証券市場 証券恐慌以後』編著 東洋経済新報社 1979

脚注

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  1. ^ 『人物物故大年表』
  2. ^ 川合一郎先生略歴・著作目録 (川合一郎先生追悼論文集) 経営研究 30(5・6), p389-397, 1980-03
  3. ^ 訃報欄 川合一郎氏(大阪市立大教授)『朝日新聞』1979年(昭和54年)3月15日朝刊 13版 23面