広木駅
広木駅 | |
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駅外観(2009年5月) | |
ひろき Hiroki | |
◄上伊集院 (5.0 km) (4.6 km) 鹿児島中央► | |
所在地 | 鹿児島県鹿児島市田上町 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
所属路線 | ■鹿児島本線 |
キロ程 | 41.5 km(川内起点) 門司港から390.7 km |
電報略号 | ロキ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- | 916人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 2009年(平成21年)3月14日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
広木駅(ひろきえき)は、鹿児島県鹿児島市田上町にある、九州旅客鉄道(JR九州)鹿児島本線の駅である。
歴史
[編集]当駅付近にかつて存在していた広木信号場については後述する。
広木信号場の廃止後しばらくして、星ヶ峯ニュータウンをはじめとした住宅造成が始まった1980年代ころから当駅設置を住民から求められていた。しかし、請願駅扱いとなることから鹿児島市が費用を負担することおよび採算面の問題があり、広木駅の設置に向けた協議がJR九州と鹿児島市の間で続けられてきた。
この協議がまとまり、2004年にJR九州と鹿児島市の間で広木駅設置に向けた基本協定が締結されることとなった。駅の設置費用は約1億8,494万円となり、負担額の割合は鹿児島市:JR九州 = 9:1となった。また、パークアンドライド等を促進するため、39台の駐車場や約200台の駐輪場が設置されることとなり、それらとトイレなどの周辺整備を鹿児島市が実施した[1]。なお、広木駅の1日あたりの利用者は550人程度を見込んでいた。
開業初年度の乗車人員は1日当たり644人であったが[2][3]、年々増加傾向にあり、2012年度の乗車人員は958人となっている。
新駅名は、地元の設置推進協議会が広木駅または星ヶ峯駅を採用するように要望していたもので、この地域の地名として広く定着しているということからJR側が広木駅を採用した[4]。
2009年3月14日の開業式は、森博幸鹿児島市長を迎え、地元住民らが参加して挙行された[5]。
年表
[編集]駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地上駅。互いのホームは構内踏切で連絡している。
無人駅である。
IC乗車カード「SUGOCA」の利用が可能で(相互利用可能ICカードはSUGOCAの項を参照)、簡易SUGOCA改札機が設置されている。SUGOCAの販売、およびチャージの取り扱いは行っていない。
降車客のICカード以外の普通乗車券は駅の集札箱に投入、または車掌が回収する。
簡易自動券売機(ICカード非対応)が設置されている。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■鹿児島本線 | 上り | 伊集院・川内方面 |
2 | 下り | 鹿児島中央方面 |
利用状況
[編集]2020年(令和2年)度の1日平均の乗車人員は861人である[8]。
年度 | 1日平均 乗車人員 | 1日平均 乗降人員 |
---|---|---|
2008 | 10 | 21 |
2009 | 643 | 1,238 |
2010 | 813 | 1,635 |
2011 | 893 | 1,814 |
2012 | 958 | 1,936 |
2013 | 983 | 1,969 |
2014 | 956 | 1,918 |
2015 | 984 | 1,971 |
2016 | 988 | |
2017 | 998 | |
2018 | 983 | |
2019 | 993 | |
2020 | 861 |
駅周辺
[編集]バス路線
[編集]駅前ロータリー上に鹿児島交通「広木駅」停留所がある。
- 27・33:星ヶ峯ニュータウン
- 27・33:鹿児島駅
- 鹿児島市コミュニティバス「あいばす」広木・谷山往復ルート、炭床・三重野ルート
広木信号場
[編集]広木信号場(ひろきしんごうじょう)は現在の広木駅付近に1957年(昭和32年)10月1日から[9]1969年(昭和44年)9月27日まで存在していた信号場である。
当時この区間は単線であったため、列車交換のために設置されていた。キロ程は上伊集院駅から5.4 km、西鹿児島駅(現鹿児島中央駅)から4.2 kmであった。現在の鹿児島本線の線形とは違い、現在の広木駅の鹿児島中央方にあるトンネルは存在せず、現在の鹿児島市道沿いを通り現トンネルとほぼ平行なトンネルを通っていた。構内はカーブが占めていた。この区間の鹿児島本線の複線化が完成したことにより廃止された。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “広木駅”. まちづくり:交通政策. 鹿児島市. 2012年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月14日閲覧。
- ^ 「広木駅3月14日開業/1日上下82本停車、550人利用想定=JR九州」南日本新聞2008年12月20日朝刊21面
- ^ 「広木駅開業/車社会を見直す契機に」 南日本新聞 2009年4月3日朝刊3面
- ^ 「鹿児島市・田上の新駅名称、「広木駅」に決定/「地元で定着」=JR九州発表」南日本新聞2008年9月25日朝刊16面
- ^ 「JR広木駅が開業/住民ら記念式典=鹿児島市田上町」 南日本新聞 2009年3月15日朝刊1面
- ^ 『日本鉄道旅行地図帳 12号 九州沖縄』 p.51 新潮社
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2012年12月4日)
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年9月5日閲覧。
- ^ 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、690頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
参考資料
[編集]- 「JR九州 新博多駅ビルに79億円 08年度事業計画 設備投資合計372億円」 西日本新聞、2008年3月12日。
- 「平成21年春開業予定の新駅の駅名が決定しました!」 九州旅客鉄道、2008年9月24日。
- 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 JTB 1998年
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 広木駅(駅情報) - 九州旅客鉄道