広渡敬雄
広渡 敬雄(ひろわたり たかお、1951年4月13日 - )は、日本の俳人。
人物
[編集]福岡県遠賀郡岡垣町生まれ。福岡県立修猷館高等学校[1]を経て、九州大学法学部を卒業。
1989年より俳句を始め、1990年「沖」に入会。能村登四郎に師事。1997年「沖」潮鳴集同人、俳人協会会員(現幹事)。1999年第一句集『遠賀川』上梓(ふらんす堂)(第5回中新田俳句大賞次席)。2005年第51回角川俳句賞次点により「沖」蒼芒集同人。2005年「青垣」(大島雄作代表)創刊参加(のち退会)。2009年第二句集『ライカ』上梓(ふらんす堂)、『脚注名句シリーズII-5 能村登四郎集(俳人協会)』を分担執筆。2012年第58回角川俳句賞受賞。2013年超結社『塔の会』入会(現幹事)。『塔の会』第九集作品「間取図」88句他。2016年第三句集『間取図』上梓(角川出版)、(第3回千葉県俳句大賞準賞、第56回俳人協会賞次点)。2018年『塔の会』第十集作品「春炬燵」88句他。2021年『俳句で巡る日本の樹木50選』上梓(本阿弥書店)。2024年『全国・俳枕の旅62選』上梓(東京四季出版)。同年、第四句集『風紋』上梓(角川書店)。
日本山岳会会員でもあり、山岳俳句、自然詠の作品には定評がある。[要出典]代表句に「悴みて登頂時刻のみ記せり」「麦の芽の一寸伸びし遠賀川」(『遠賀川』収録)、「父の日やライカに触れし冷たさも」「みづならは綿虫の来る淋しい木」(『ライカ』収録)、「靄を生み靄を走れり雪解川」「間取図に手書きの出窓夏の山」「裏返りつつ沢蟹の遡る」)、「草を擦りつつ登りゆく鯉幟」「横顔は子規に如くなしラフランス」(『間取図』収録)等がある。
参考文献
[編集]- 「青垣」連載「俳枕」(2005年〜2019年)
- 句集『ライカ』鑑賞 神野沙希「明快さとこころ」(「沖」2009年11月号)
- 角川賞作家の四季 (「俳句」2012年11月〜2013年9月)
- 福岡県立修悠館高校同窓会誌『靑莪』(2013年2月号)「俳句のある暮らし」
- 朝日新聞・朝日俳壇「うたをよむ・春の息吹」(2013年4月8日)
- 日本山岳会機関誌 山岳第百八号(2013年7月号)「俳句と登山」
- 句集『間取図』鑑賞 高柳克弘「出窓の風景」(青垣2016年秋号)
- 千葉県俳句作家協会「真木」(2017年5月)「自然詠」
- 名句発掘 井上弘美(「俳句」2017年5月号)
- 「自選力を高める」(角川俳句2017年11月号)
- 中村雅樹『ホトトギスの俳人たち』鑑賞(角川俳句2018年1月号 新刊サロン)
- 朝日新聞「あるきがす言葉たち」、作品15句「魚付林」(2019年3月10日夕刊)
- 「季語になった動物 ならなかった動物」(俳句界2019年2月号)
- たかんな(吉田千嘉子主宰)に「俳枕」連載中(2019年5月号より隔月)
- 「終戦までの秋元不死男の俳句」(「俳句界」2019年12月)
- 「自然詠について」(「WEP俳句通信」年鑑2019年度エッセイ)
- 「第一次産業俳人の俳句」(「WEP俳句通信」年鑑2020年度エッセイ)
- 朝日新聞・朝日俳壇「うたをよむ・森の豊かさ」(2020年6月7日)
- 渡辺誠一郎「みち奥旅枕」書評 コルサック103号 2020年9月)
- 小川軽舟「名句水先案内」(「横顔は子規に如くなしラフランス」掲載鑑賞 角川2020年10月号)
- 井上弘美「読む力」(角川俳句コレクション 「雪吊の中にいつもの山があり」掲載鑑賞)
- 「俳枕について」「WEP俳句通信」年鑑2021年度エッセイ)
- 「コロナ禍の俳句について」(WEP俳句通信120号 2021年2月)
- 「余白について」(「俳句界」2021年度6月号)
- 「物から詩が生まれるとき(総論)」(角川俳句2021年9月号)
- 日本山岳会機関誌山岳(2022年1月号)図書紹介『俳句で巡る日本の樹木50選』
- 『俳句で巡る日本の日本の樹木50選」鑑賞 村上鞆彦「行動派の面目躍如」(「沖」2022年3月号)
- 角川創刊70周年記念祝句+小文「登り来て八百余峰朝焼けす」(角川2022年6月号)
外部リンク
[編集]- ブログ「haiku&me」
- 関悦史「閑中俳句日記」(別館)
- 山口優夢 句集「ライカ」鑑賞(「俳句空間」2009年9月号)
- 広渡敬雄「角川俳句賞」記念リンク
- 栗林浩句集『間取図』鑑賞
- 週刊俳句「えんぶり」(2019年3月24日)
- 週刊俳句「小瀬鵜飼吟行記」(2019年8月11日)
- 「トムソン的な世界への執着ー広渡敬雄第三句集『間取図』鑑賞 堀切克洋ブログ「尺蠖の道」
- 栗林浩『俳句で巡る日本の樹木50選」鑑賞
- 堀切克洋ブログ「セクトポクリット」の「広渡敬雄とゆく全国俳枕の旅」連載中(毎月第1、第3金曜日)