成金趣味
成金趣味(なりきんしゅみ)は、人の趣味の形態を表現する言葉。
概要
[編集]成金、すなわち急に金銭的に裕福になった者が、このことより贅沢に暮らしているような形態のことである[1]。
2014年(平成26年)にマイナビは世の中で成金趣味であると思われている物の調査を行い、この調査結果で最も成金趣味であると思われていた物は動物の剥製であった。続いて金のネックレス、毛皮のコート、高級外国車、ライオンのレリーフが成金趣味であると思われているという結果が出た[2]。
安土桃山時代の豊臣秀吉は、現代のテレビドラマ等のメディアにおいて、成金趣味の人物であるように描かれてきた[3]。その象徴的なものとして大阪城などに設けた組立て式の「黄金の茶室」が有名であるが、これは天皇に茶を提供するために相応な施設として造られたものであり、成金趣味ではないとの指摘がある[4]。
ダンディイズムというのは俗悪な成金趣味に対して、洗練された貴族趣味を表す言葉である[5]。
英語の俗語では、ヒップホップ文化にみられるような都会的な貧困層の派手な生活様式を「ゲットー・ファビュラス」とも表現する[6]。これは1990年代以降の用法であり、1996年の流行語であった[7][8]。
脚注
[編集]- ^ “「王手をかける」「成金」…日常で使われる将棋用語の本当の意味 いつの間にか遊ばれなくなった「将棋倒し」から関連する地名まで | JBpress (ジェイビープレス)”. JBpress(日本ビジネスプレス). 2024年9月6日閲覧。
- ^ “成金趣味だなと思うもの1位「動物のはく製」”. ライブドアニュース. 2024年9月6日閲覧。
- ^ “地域公開講座(平成28年度) | 医療創生大学”. www.isu.ac.jp. 2024年9月6日閲覧。
- ^ “秀吉の黄金お茶室 – 遠州流茶道”. www.enshuryu.com. 2024年9月6日閲覧。
- ^ 「ダンディイズム」『日本大百科全書(ニッポニカ)』 。コトバンクより2024年9月6日閲覧。
- ^ "2010-11 i.e. Winner: "That's So Ghetto!" by Pat Origenes". e.g.: A Journal of Exemplary Undergraduate Scholarship (英語). 15 March 2012. 2024年9月7日閲覧。
- ^ "ghetto fabulous". Oxford English Dictionary (英語). Oxford University Press. 2024年9月7日閲覧。
- ^ "Get hip to chav as this year's wizard word". The Guardian (英語). Guardian News & Media. 19 August 2004. 2024年9月7日閲覧。
関連項目
[編集]- 顕示的消費- アメリカの経済学者・社会学者ソースティン・ヴェブレンの造語。有閑階級が顕示欲を満たすためおこなう「見せびらかしの消費」