放映権 (日本プロ野球)
本項では、日本プロ野球の試合中継における放映権について記す。
概要
[編集]野球協約第44条(放送許可権)には「球団はそれぞれ年度連盟選手権試合のホーム・ゲームにつき、ラジオ放送およびテレビジョン放送(再生放送および放送網使用の放送を含む)、有線放送ならびにインターネット・携帯電話等を利用した自動公衆送信(いずれも、海外への、および、海外での放送および送信を含む)を自由に許可する権利をもつ。」と規定されている。 放映権の主体は、あくまで主催者 =「球団もしくはその親会社」側に存在する。 個別の各球団と各放送局間との契約関係は、各球団の親会社となる企業が異なるため、各主催ゲームによって事情は大きく異なる。現在では、野球場の運営主体とテレビ局の間に放送契約が結ばれている例は存在しないが、過去には後楽園球場と日本テレビとの間で独占契約が結ばれた例があった(後述)。
なお、各球団は自チームの保護地域を放送エリアとする放送局と契約するが、放送局側は同じネットワークに属する局同士で共同保有するような権利処理を行ってビジターゲームの裏送りや自主制作に対応できるようにしている(ただし、例外として他系列で放送する各球団(特に関東5球団)本拠地で開催するビジターの試合を、主管球団との放映権を持つテレビ局と個別に交渉したうえで放送する場合などのケースがある)。
セントラル・リーグは、地上波テレビの放映権販売と中継放送に厳しい制約を設けている球団が多く、特に新聞・放送などの大手マスコミ関連企業との間で資本や経営面での関係が強い読売ジャイアンツ・東京ヤクルトスワローズ・横浜DeNAベイスターズ・中日ドラゴンズの4球団の姿勢が顕著である[注 1]。そのため、セ・リーグ全球団の放映権を掌握している地上波民放テレビのネットワークは存在していない[注 2]。また、広島東洋カープもマツダ創業家を中心とした経営陣が、地元新聞の中国新聞社や広島県内の民間放送局およびその関連企業との間で、一部ケーブルテレビ局にも共同出資したり、球団公式携帯アプリ(中国放送が関与)やファーム情報の動画コンテンツ製作(テレビ新広島が関与)の受委託をするなど緊密な友好・協力関係を築いているため、地元民放局の保護を理由に全国規模での衛星放送(特に民放キー局系無料BS放送)やインターネット配信に対する制約を設けている。
パシフィック・リーグは、すべての球団の親会社が大手マスコミ関連企業の資本と関わっていないことから、すべての放送形態において放映権販売と中継放送の制約が緩い傾向にある。2008年からCS放送(ケーブルテレビ・IP放送を含む)については、日本ハム以外の5チームの放映権をソフトバンク関連会社のGTエンターテインメントが保有し、各CSテレビ局に販売することになった(インターネット動画配信サービスについては日本ハムを含む参加6チーム全てを同社が保有する)。また、すべての球団が自ら中継映像を製作・著作し、CSなどの衛星放送やインターネット配信サービスに提供している。
民放ラジオではNRNキー局のニッポン放送と文化放送(いずれも1977年までと1993年以降)がセ・パ全球団の放送権を保有しているが、パ・リーグの埼玉西武ライオンズは1985年以降文化放送に優先権および管理権があり、全国放送などを除き文化放送の主導でラジオ中継の制作を行っている。
太字の放送局は優先的に放映権を保有するなど、放映する機会の特に多い局である。
セントラル・リーグ(セ・リーグ)
[編集]- 地上波 日本テレビ・NHK放送センター
- BS BS日テレ(日本テレビ制作著作)・NHK BS1
- CS 日テレジータス
- ネット DAZN・GIANTS TV(旧ジャイアンツライブストリーム)・Hulu・ パーソル パ・リーグTV(セ・パ交流戦 巨人主催試合のみ)
- ラジオ RFラジオ日本(週末開催の試合はJRN系列局への裏送りのみ)・ニッポン放送・文化放送(平日開催の対西武戦以外は週末開催のNRN系列局への裏送りのみ)・NHKラジオ第1
- 地上波 フジテレビ・サンテレビ(対阪神戦のみ)・NHK放送センター
- BS BSフジ(フジテレビ制作著作)・BS朝日(テレビ朝日・BS朝日制作著作)・BSテレ東(BSテレ東・テレビ東京制作著作)・NHK BS1
- BSテレ東はしばらく中継が途絶えていたが、2024年に久々に実施。
- CS フジテレビONE(フジテレビ制作著作)
- スカイAは対阪神のオープン戦のみを、GAORAは対阪神の公式戦のみを中継していたが、現在は中継を行っていない。
- ネット DAZN・FOD・フジテレビONE smart(いずれもフジテレビ制作著作)
- ラジオ ニッポン放送(独占放送権を保有しているが、対巨人戦以外はNRN系列局への裏送りが大半)・文化放送(平日開催の対西武戦以外は原則として朝日放送ラジオ〈非NRNネットの火〜木曜、NRNネットの土・日曜ナイトゲーム〉・MBSラジオ〈非NRNネットの月・金曜〉などへの裏送りのみ)・NHKラジオ第1(対巨人戦は散発的。クライマックスシリーズは2021年より)
- 地上波 テレビ神奈川・TBSテレビ・サンテレビ(対阪神戦のみ)・NHK放送センター
- BS BS-TBS(TBSテレビ・横浜DeNAベイスターズ制作著作)・NHK BS1・BS松竹東急
- CS TBSチャンネル2
- ネット DAZN・GIANTS TV(DeNA主催の巨人戦のみ)・J SPORTSオンデマンド・U-NEXT(2023年6月まではParavi)・ニコニコ生放送プロ野球チャンネル
- ラジオ ニッポン放送(対巨人戦以外は裏送りが大半)・文化放送(平日開催の対西武戦以外は週末開催のNRN系列局への裏送りのみ)・NHKラジオ第1・TBSラジオ(2018年以降はJRN系列局への裏送りのみ)
- RFラジオ日本は一時完全撤退していたが、2023年から対広島戦デーゲームで中国放送への裏送りを実施。
- 地上波 東海テレビ(三重テレビ含む)・CBCテレビ・テレビ愛知(以上の4局はすべて球団親会社の中日新聞社系列)・サンテレビ(非中日系ながら対阪神戦は特例で放送[注 7])・NHK名古屋放送局
- 対巨人戦の中継は在京キー局が制作協力で参加し、日本シリーズの中継は在京キー局主導制作で放送する(NHK名古屋放送局を除く)。
- BS(BS-TBS・BSフジは対巨人戦のみ)J SPORTS(CBCテレビ制作著作、東海テレビ制作著作、J SPORTS・中日ドラゴンズ共同制作著作のいずれか)・NHK BS1・BS-TBS(CBCテレビ・TBSテレビ制作著作)・BSフジ(東海テレビ制作著作)・BSテレ東(テレビ東京・BSテレ東制作著作[注 8])
- CS(TBSチャンネル1とフジテレビONE・TWO・NEXTは対巨人戦のみ) J SPORTS・TBSチャンネル1(2014年から、2011年までは横浜のホームゲーム中継と重ならない場合はTBSニュースバードで放送)、フジテレビONE・TWO(ヤクルトのホームゲーム中継と重なる場合のみ、西武のホームゲームとも重なる場合はフジテレビNEXTまたはBS放送のJ SPORTSで放送)
- ネット DAZN(CBCテレビ、東海テレビ制作著作の対巨人戦を除く)・J SPORTSオンデマンド
- ラジオ CBCラジオ・東海ラジオ・NHKラジオ第1
- CBCラジオ・東海ラジオともに球団親会社の中日新聞社資本の会社である。
- 地上波 サンテレビ・朝日放送テレビ・毎日放送・関西テレビ・テレビ大阪・読売テレビ・NHK大阪放送局
- 対巨人戦の中継は在京キー局が制作協力で参加し、日本シリーズの中継は在京キー局と共同制作(実質的に在阪局主導)で放送する(NHK大阪放送局を除く)。
- BS NHK BS1・BS朝日(対巨人戦が地上波全国放送とのトップ&リレー中継放送時は朝日放送テレビ制作著作、対巨人戦や対巨人戦以外の試合を地上波関西ローカルまたはBS単独放送時はBS朝日制作著作・朝日放送テレビ制作協力[注 9])・BS-TBS(対巨人戦は毎日放送制作著作、BS単独放送時はTBSテレビ・Tigers-ai制作著作[注 10])・BS日テレ(読売テレビ制作著作)・BSフジ(関西テレビ制作著作[注 11])
- CS(フジテレビONE・TWOと日テレジータス・テレ朝チャンネル2は対巨人戦のみ) スカイA(Tigers-aiまたは朝日放送テレビ制作著作。過去にはサンテレビ制作分も放送)・GAORA(Tigers-aiまたは毎日放送制作著作。過去にはサンテレビ制作分も放送)、フジテレビONE・TWO(関西テレビ制作著作)、日テレジータス(読売テレビ制作著作)・テレ朝チャンネル2(Tigers-ai制作著作)
- ネット DAZN(権利の関係上、約5分遅れのディレイ配信)・GIANTS TV(阪神主催の巨人戦のみ)・虎テレ・パーソル パ・リーグTV(セ・パ交流戦 阪神主催試合のみ)
- ラジオ 朝日放送ラジオ・MBSラジオ(日曜開催のデーゲームは対中日戦の東海ラジオへの裏送りのみ)[注 12][注 13]・NHKラジオ第1
- 地上波 NHK広島放送局・中国放送・広島テレビ・広島ホームテレビ・テレビ新広島
- 対巨人戦の中継は在京キー局が制作著作・制作協力・地元局との共同制作のいずれか(いずれも実質キー局主導)で参加し、クライマックスシリーズ(テレビ新広島のみ)・日本シリーズの中継は在京キー局主導制作で放送する(NHK広島放送局を除く)。また、クライマックスシリーズで中国放送が権利を取得した試合は、BS-TBS向けに準じてTBSテレビが関東ローカル向けに別制作することがある。
- テレビ東京系列局(主にテレビ大阪。過去にはテレビ東京・テレビ愛知・TVQ九州放送も中継)や、ビジター側の独立放送局(主にサンテレビ)にも放映権を開放している。
- BS(NHK BS1以外は対巨人戦のみ)・J SPORTS(NHK広島放送局で放送する場合や、地元での地上波放送がない場合は、J SPORTS制作著作・広島東洋カープ制作協力)・NHK BS1・BS-TBS(TBSテレビ・中国放送制作著作[注 14])・BS日テレ(広島テレビ制作著作・日本テレビ制作協力[注 15])・BS朝日(テレビ朝日・BS朝日制作著作[注 16])・BSフジ(テレビ新広島制作著作[注 17])
- 対巨人戦以外の試合での地上波と無料BSとのサイマル放送または無料BSの同系列キー局による別制作放送や、地元民放とNHK BS1との並列放送は球団方針としてこれまで原則として行っていなかったが、例外として、2002年の対横浜の開幕戦はTBSテレビ(関東ローカル)とBS-i(現:BS-TBS)が中国放送と実況・解説を別制作したものを放送した他、2018年のクライマックスシリーズでは中国放送(広島県ローカル)とNHK BS1での並列放送が行われた(CS放送はTBSチャンネル2が地上波広島県ローカルとの同時放送で中継)。また1970年代まではNHKや複数の民放キー局または地元民放で並列放送が行われた例もあった。
- CS(J SPORTS以外は対巨人戦・日本シリーズのみ)J SPORTS・TBSチャンネル1・日テレジータス・テレ朝チャンネル2・フジテレビONE・TWO
- ネット J SPORTSオンデマンド
- ケーブルテレビ局(2軍戦のみ)ちゅピCOMひろしま(同系のちゅピCOMおのみち・ちゅピCOMふれあいとその他広島県外を含む一部地域のケーブルテレビ局でも放送)
- 自社の技術陣で独自番組として制作。中国新聞社が著作権を保有。
- ラジオ 中国放送・NHKラジオ第1・広島エフエム放送(2軍戦のみ2023年より。実況は中国放送・広島テレビ放送・広島ホームテレビ・テレビ新広島のアナウンサーが担当)
パシフィック・リーグ(パ・リーグ)
[編集]- 地上波 北海道放送・北海道テレビ・札幌テレビ・北海道文化放送・NHK札幌放送局・テレビ北海道
- 日本シリーズや現地局と在京局との2局ネット、過去に行われた地上波全国ネットの中継は在京キー局主導制作で放送する(NHK札幌放送局を除く)。
- BS NHK BS1・BS朝日(テレビ朝日・BS朝日制作著作、北海道テレビ制作協力[注 18])・BS-TBS(TBSテレビ・北海道日本ハムファイターズ制作著作[注 19])・BSテレ東(テレビ北海道との地上波同時放送時はテレビ東京・BSテレ東・テレビ北海道制作著作。対阪神戦でテレビ大阪との地上波同時放送時はテレビ東京・BSテレ東・テレビ大阪制作著作。BS単独放送時はテレビ東京・BSテレ東制作著作)・BSフジ(北海道文化放送制作著作[注 20])・BS12トゥエルビ(北海道日本ハムファイターズ・GAORA制作著作、2020年より)・BS日テレ(札幌テレビ制作著作。2022年より。同年の対巨人戦は日本テレビでも地上波放送するため、日本テレビ主導での札幌テレビとの共同での制作著作)
- CS GAORA(北海道日本ハムファイターズ・GAORA制作著作)
- ネット(6球団共通)DAZN・Rakuten TV・パーソル パ・リーグTV・ベースボールLIVE
- ラジオ 北海道放送(セ・パ交流戦ヤクルト主催試合を除く)・STVラジオ(現在は月曜除く平日ナイター戦とセ・パ交流戦ヤクルト主催試合のみ。2017年から2020年まではデーゲームや月曜ナイターを含め、全試合を実況中継していた。)・NHKラジオ第1(北海道ローカルでの差し替え放送が主)
- 地上波 東北放送・東日本放送・NHK仙台放送局・ミヤギテレビ・仙台放送
- 日本シリーズの中継は在京キー局主導制作で放送する(NHK仙台放送局を除く)。
- BS NHK BS1・BS朝日(テレビ朝日・BS朝日制作著作)・BS12トゥエルビ・J SPORTS(以上球団制作)・BSテレ東(テレビ東京・BSテレ東制作著作。対ソフトバンク戦はTVQ九州放送・テレビ東京・BSテレ東共同制作)・BS-TBS(TBSテレビ制作著作、年度により放送あり)
- CS J SPORTS(球団制作)
- ネット(6球団共通)DAZN・Rakuten TV・パーソル パ・リーグTV・ベースボールLIVE
- ラジオ 東北放送・Rakuten.FM TOHOKU・NHKラジオ第1
- 地上波 テレ玉・テレビ朝日・TBSテレビ・NHK放送センター
- 過去に中継実績があるフジテレビ・テレビ東京・日本テレビは現在は中継を行っていないが、ビジター側の地元系列局が独自に中継することはある。
- BS NHK BS1・BS朝日(地上波同時放送もしくは録画放送時と交流戦の対巨人戦・クライマックスシリーズ開催時はテレビ朝日・BS朝日制作著作、それ以外はBS朝日・埼玉西武ライオンズ制作著作)・BS12トゥエルビ(球団制作)・BS-TBS(TBSテレビ・埼玉西武ライオンズ制作著作)・BSテレ東(テレビ東京・BSテレ東制作著作)・BSフジ(BSフジ・埼玉西武ライオンズ制作)
- CS フジテレビTWO(球団制作。実況は独自差し替え)
- ネット DAZN・Rakuten TV・パーソル パ・リーグTV・ベースボールLIVE(6球団共通)、フジテレビTWO smart
- ラジオ 文化放送(週末の試合は番組公式サイト向け配信もしくはNRN系列局への裏送りのみ)・NACK5(日曜のみ)・ニッポン放送(対巨人戦もしくは日程編成の都合によるNRN全国中継本番などを除いてNRN・JRN系列局への裏送りのみ)・NHKラジオ第1
- 地上波 チバテレ・NHK放送センター
- BS BS12トゥエルビ(球団制作)・NHK BS1・BS朝日(テレビ朝日・BS朝日制作著作[注 22])・BSテレ東(テレビ東京・BSテレ東制作著作、年度により放送あり)・BSよしもと(映像は球団制作、実況は独自制作)[2]・BS Japanext(映像は球団制作、実況は独自制作)[3]・BS松竹東急[4]
- BS-TBSは2012年 - 2018年まで自社制作(映像は球団配給のものも使用し、実況とスコア表示を差し替え)で、BS日テレは2018年と2023年に球団制作で各々放送。BSフジは2014年・2015年に交流戦の対巨人戦を地上波関東ローカルとリレー中継のみ放送。
- CS 日テレNEWS24(試合中継は球団制作、春季キャンプ中継は日本テレビ制作)・日テレジータス(主にオープン戦・対巨人戦・東京ドーム開催試合。原則球団制作。対巨人戦は日本テレビ制作)
- ネット(6球団共通)DAZN・Rakuten TV・パーソル パ・リーグTV・ベースボールLIVE
- ラジオ 文化放送・ニッポン放送(文化放送は平日の対西武戦、ニッポン放送は対巨人戦もしくは日程編成の都合によるNRN全国中継本番などを除いてNRN・JRN系列局への裏送りのみ)・NHKラジオ第1・NHKFM(千葉県ローカルのみ)
- RFラジオ日本は対広島戦の週末デーゲームでの中国放送への裏送りのみ。
- 地上波 関西テレビ(日本シリーズはフジテレビ制作著作、関西テレビ制作協力)・毎日放送(日本シリーズはTBS制作著作、毎日放送制作協力)・朝日放送テレビ(対阪神戦のみ)・サンテレビ(対阪神戦のみ)・NHK大阪放送局・読売テレビ(年度により深夜の録画放送あり)
- 近鉄との合併以前に中継実績がある毎日放送は、合併後は2005年を最後に中継を行っていないが、ビジター側地元局向けの技術協力のみを実施。2021年の日本シリーズ(第6戦)と2022年の日本シリーズ(第4戦)はTBSテレビ主導制作(実況アナウンサー・出演者の手配もTBSテレビ側が担当)で放送し、毎日放送は制作協力団体扱いとなった(後者についてはオリックスベンチリポーターのみ毎日放送から派遣)。2023年のクライマックスシリーズファイナルステージは久々に自社制作での中継を実施し、2024年6月11日には交流戦の対阪神戦を生中継した。
- 関西テレビは日本シリーズの場合、1996年までは自社主導制作だったが、2021年の第1戦と2022年の第3戦・第5戦はフジテレビ主導制作で、制作協力団体扱いとなった(ただし、実況アナウンサーと一部の解説者は関西テレビから派遣)。また、2022年からは球団制作中継(J SPORTSほか)の元請けも行っている。
- サンテレビは2015年でリーグ戦と対阪神戦以外の交流戦の放送から撤退し、2016年以降は年度により交流戦の対阪神戦を朝日放送テレビとのトップ&リレー中継または自社制作による完全生中継のどちらかで放送。
- テレビ大阪は自社での放送から撤退後[注 23]、テレビ東京(関東ローカルで放送した年度あり)またはBSテレ東やビジター側地元局(主にTVQ九州放送)制作中継への技術協力のみ実施。2021年の日本シリーズ第2戦はテレビ東京主導制作で、制作協力団体扱いとなった(ただし、オリックスベンチリポーターのみテレビ大阪から派遣)となった。
- 合併前の近鉄は、近鉄本社が設立に関与した縁で朝日放送に優先的に放映権が与えられていた。また、阪急時代も阪急本社と関係の深い関西テレビに優先的に放映権が与えられていた。
- BS BS12トゥエルビ・J SPORTS・BS松竹東急[4][5](以上球団制作。実況と解説は各局別配置の場合あり)・NHK BS1・BS朝日(BS朝日制作著作・朝日放送テレビ制作協力)・BS-TBS(TBSテレビまたはBS-TBS、オリックス・バファローズ制作著作)・BSフジ(関西テレビ制作著作)・BSテレ東(BS単独放送時はテレビ東京・BSテレ東制作、対ソフトバンク戦の地上波同時放送はTVQ九州放送主導での制作の場合あり〉)
- CS J SPORTS(球団制作)
- ネット(6球団共通)DAZN・Rakuten TV・パーソル パ・リーグTV・ベースボールLIVE
- ラジオ NHKラジオ第1・MBSラジオ・朝日放送ラジオ(MBSラジオ・朝日放送ラジオは対阪神戦以外は基本的にJRN・NRN系列局への裏送りのみ)
- 地上波 NHK福岡放送局・九州朝日放送・福岡放送・RKB毎日放送・TVQ九州放送・テレビ西日本・TOKYO MX・サンテレビ(対阪神戦のみ)
- 日本シリーズの中継は在京キー局主導制作で放送する(NHK福岡放送局を除く)。
- 南海時代は、南海電気鉄道と関係の深い毎日放送に優先的に放映権が与えられていた。
- ダイエー時代は、ダイエー本社が経営に関与していた時代のサンテレビにも放映権が与えられたことがあった(2002年まで)。ソフトバンクへの売却後は一部年度で対阪神戦を中継するのみとなっている。
- BS NHK BS1・BS朝日(対巨人戦・クライマックスシリーズ及び対巨人戦以外の試合を地上波福岡県ローカル放送時はテレビ朝日・BS朝日制作著作・九州朝日放送制作協力[注 24]、BS単独放送時はBS朝日・九州朝日放送制作著作[注 25])・BS-TBS(TBSテレビ・福岡ソフトバンクホークス制作著作、RKB毎日放送制作協力)・BSテレ東(地上波同時放送時はTVQ九州放送・テレビ東京〈対阪神戦のみテレビ大阪も参加〉・BSテレ東制作著作。BS単独放送時はテレビ東京・BSテレ東制作著作)・BSフジ(テレビ西日本制作著作)[注 20])、BS日テレ(福岡放送制作著作、日本テレビおよびビジター地元局〈対広島戦での広島テレビなど〉制作協力)・BS12トゥエルビ(球団制作。2013年シーズン及び2018年シーズンから)・BSよしもと(2022年シーズンに対日本ハムの開幕戦を映像は球団制作、実況は自社制作で中継)
- CS スポーツライブ+(球団制作)
- ネット(6球団共通)DAZN・Rakuten TV・パーソル パ・リーグTV・ベースボールLIVE
- ラジオ RKB毎日放送・九州朝日放送・NHKラジオ第1
独立リーグ
[編集]女子プロ野球
[編集]- 地上波 朝日放送テレビ・NHK大阪放送局
- ラジオ KBS京都ラジオ・ラジオ関西・NACK5
その他
[編集]日本シリーズ・クライマックスシリーズを除く太字の放送局は現在も放送する局である。
日本シリーズは主催する日本野球機構(NPB)が放映権を保有しており、コミッショナー事務局が管理している。テレビ中継の放映権は、出場球団が主催試合のテレビ中継を多く放送する実績を持つ放送局を推薦し、「何らかの形で試合開始から終了まで放送する[注 26]」「全国をカバーできる[注 27]」などの基準を満たした放送局に販売される。
各年度ごとに異なる。前述のセ・パ全12チームの放送局を参照。
- 地上波 テレビ朝日(2014年以降は全試合を放送)
- 日本テレビは2009年、TBSテレビは2011年、フジテレビは2013年を最後に何れも中継から撤退。
- BS BS朝日(2015年から地上波とのトップ&リレー中継で放送)
- CS テレ朝チャンネル2
- 過去に日テレジータスで生中継、TBSニュースバード・フジテレビONEで録画ハイライトでの放送実績がある。
- ネット ABEMA(2018年大会より中継)
- 地上波 テレビ東京(過去中継した時期があったが現在は放送なし)・信越放送(2002年大会)・札幌テレビ(2003年大会)・サンテレビ(2004年・2007年大会)・宮崎放送(2005年大会)・三重テレビ、岐阜放送、テレビ神奈川、TOKYO MX、千葉テレビ、群馬テレビ(2007年大会)・山形テレビ(2008年、録画放送)・北海道テレビ(2009年、録画放送)・BSN新潟放送(2012年大会、録画放送)
- BS BS-TBS(2014年大会より中継)
- CS スカイA ・日テレジータス(2003年大会)
- 地上波 テレビ東京
- BS J SPORTS
- CS スカイA
- 地上波 日本テレビ・テレビ朝日・TBSテレビ・フジテレビ・テレビ東京(1986年のみ)
- BS BS日テレ・BS朝日・BS-TBS
- BS-TBS以外は地上波とのトップ&リレー中継のみ。
- 地上波 NHK・TBSテレビ・テレビ東京・フジテレビ・サンテレビ(1995年)
- BS NHK BS1
- 地上波 日本テレビ・テレビ朝日・TBSテレビ
- BS J SPORTS(日本以外の国同士の試合でも、全て自局制作で中継。日本開催の海外配信分はJ SPORTSの映像をベースにしている)
- 地上波 テレビ東京
- CS J SPORTS
- 地上波 テレビ朝日・TBSテレビ・日本テレビ(2006年大会のみ)
- BS J SPORTS (日本代表戦を除く全試合)
- ネット Amazon Prime Video(2023年大会日本代表戦のみ)・J SPORTSオンデマンド(2023年大会は日本代表戦を除く全試合)
- ラジオ ニッポン放送(日本代表戦を実況中継)
- 地上波 テレビ朝日・TBSテレビ
- BS J SPORTS (日本代表戦・3位決定/決勝戦を除く全試合)
- ネット Amazon Prime Video (2024年大会日本代表戦と3位決定/決勝戦のみ)、 J SPORTSオンデマンド(2019年大会までは日本代表戦を含む全試合、2024年大会は日本代表戦を除く)
- ラジオ ニッポン放送(日本代表がスーパーラウンド・3位決定/決勝戦に進出した場合のみ実況中継)
- 地上波 テレビ朝日・TBSテレビ・フジテレビ
- BS J SPORTS (日本代表戦を除く全試合)・ BS朝日・BS-TBS(BS朝日、BS-TBS共に地上波からのリレー中継で放送)
- ネット Amazon Prime Video(2023年大会日本代表戦のみ)・J SPORTSオンデマンド(2023年大会は日本代表戦を除く全試合)
セントラル・リーグ東西対抗戦
[編集]- 地上波 TBSテレビ・フジテレビ
- BS NHK BS1
パシフィック・リーグ東西対抗戦
[編集]- 地上波 テレビ静岡(1988年 - 2006年)・テレビ朝日(1981年 - 1982年)
- CS フジテレビONE
ベストプレーヤーズゲーム
[編集]- 地上波 テレビ朝日(1997年)
出身地別東西対抗戦
[編集]- 地上波 テレビ朝日(1999年)・日本テレビ(2002年)
12球団東西対抗戦
[編集]- 地上波 テレビ東京(2004年)
- 地上波 TBSテレビ(2009年 - )・フジテレビ(2007年)・テレビ朝日(1989年 - 2000年)・テレビ東京(1978年 - 1988年・2006年)・千葉テレビ(1977年 - 1988年)
- CS スカイA
- ネット スポーツブル・U-NEXT(2023年6月まではParavi)
- ラジオ ニッポン放送
- BS J SPORTS・BS-TBS
- CS スカイA
- CS フジテレビONE
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 特に巨人と日本テレビ、ヤクルトとフジテレビ、DeNAとTBSテレビの関係は深く、各局制作の中継映像が系列のBS・CS局およびインターネット配信サービスのほか、系列外の配信サービスにも提供され、事実上の公式映像となっている。
- ^ 日本テレビ・テレビ東京は過去に全球団の主催試合を中継した実績があるが、1980年代以降は6球団同時に放映権を確保した年度はない。
- ^ 1963年まで後楽園球場開催分を独占していたほか、神宮球場移転後も他局が放送できない場合に限り、巨人戦を散発的に中継した。
- ^ 1975年までフジテレビとの間で、他球団主催と権利を交換して中継していた。
- ^ 対大洋→横浜戦や、日本テレビが独占していた巨人対大洋→横浜戦の裏カードを中継した。特に対阪神戦はサンテレビにネットすることもあった。
- ^ 対阪神戦は、テレビ東京を含むTXNネットワークへの配信時もテレビ大阪主導(テレビ東京は制作協力団体扱い)での制作となることがあった。
- ^ 過去には三重テレビから阪神が関与しない試合を含めてをネット受けした実績がある。
- ^ 年度によってはテレビ愛知(対阪神戦のみテレビ大阪も)も制作著作または制作協力で参加していたが、現在はノンクレジットとなっている。
- ^ 年度によってはテレビ朝日も制作著作または制作協力で参加していたが、現在はノンクレジットとなっている。
- ^ 2016年に対中日戦をTigers-aiの映像を利用して制作。
- ^ 衛星波向けでテーマソングをフジテレビ仕様に差し替える場合があるなどフジテレビも若干関与しているが、ノンクレジットとなっている。
- ^ 対中日戦以外を東海ラジオが放送する場合は、朝日放送ラジオとの局間ネットとする。
- ^ 対日本ハム戦・対ソフトバンク戦はSTVラジオ・九州朝日放送がデーゲーム中継を縮小または休止して以降、後者が資本関係を考慮してRKB毎日放送への裏送りとならない場合は素材収録のみとなった。
- ^ 年度によりTBSテレビ制作著作・中国放送制作協力に変更する場合がある。
- ^ 年度によっては広島テレビ・日本テレビ制作著作に変更する場合がある。
- ^ 年度によっては広島ホームテレビも制作著作または制作協力でクレジットされていたが、現在はノンクレジットとなっている。
- ^ 衛星波向けでスコア表示・テーマソングをフジテレビ仕様に差し替えるなどフジテレビも若干関与しているが、ノンクレジットとなっている。
- ^ 北海道テレビはノンクレジットの場合あり。
- ^ 年度により北海道放送・GAORAも制作協力としてクレジットされたことがある。
- ^ a b 2013年から2015年にはフジテレビ制作著作(地元局とは別制作)で地上波関東ローカル向けで放送した試合をリレー中継で放送した。
- ^ サブチャンネルでの中継。
- ^ 過去には球団制作中継を放送した実績がある。
- ^ 対阪神の交流戦も阪神主催を含めて放送した実績がない。
- ^ 九州朝日放送はノンクレジット扱いの場合あり。
- ^ 年度によってはBS朝日制作・九州朝日放送制作協力に変更する場合がある。
- ^ 2023年日本シリーズ第4戦を日本テレビ系列が放送した際は「最大延長110分」(※当初の放送枠は17:53~20:54であり、最大延長した場合は22時44分までとなる。)と記載があり、現在は必ずしも試合終了まで中継しなくとも良くなっている可能性もある。
- ^ なお、2010年の日本シリーズは放送局側による編成上の都合などから全国中継を行わない試合が複数発生し、中には独立放送局(千葉テレビ)や有料テレビ局(J SPORTS)が放映権を獲得した試合が発生する事態になった[6]。この問題を受けて、2011年の日本シリーズ以降は放映権獲得に関する制度が改められることになった[7]。
出典
[編集]- ^ “佐々木朗投手試合を生中継 テレ東、地上波とBS”. 共同通信 (2022年4月15日). 2022年5月3日閲覧。
- ^ 吉本興業株式会社 (2022年8月26日). “【よしもとBASEBALL LIVE 2022】千葉ロッテマリーンズ VS オリックス・バファローズ”. PR TIMES. 2022年8月31日閲覧。
- ^ “生中継決定!9/15(木)プロ野球「千葉ロッテマリーンズvs埼玉西武ライオンズ」”. 株式会社ジャパネットブロードキャスティング (2022年9月9日). 2022年9月10日閲覧。
- ^ a b “オリックス・バファローズ本拠地開幕3連戦ほか公式戦20試合を生中継!”. 株式会社BS松竹東急 (2023年4月3日). 2023年4月3日閲覧。
- ^ “プロ野球<BS松竹東急ナイター> 昨年のパ・リーグ覇者 オリックス・バファローズ戦を2週に渡り生中継!!”. BS松竹東急 (2022年7月7日). 2022年7月12日閲覧。
- ^ 一般社団法人日本野球機構. “2010年度 日本シリーズ開催要項”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年11月5日閲覧。
- ^ “今年は全試合、地上波で全国中継 日本シリーズ”. MSN産経ニュース (2011年11月9日). 2011年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月9日閲覧。