新宿中央公園
新宿中央公園 | |
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分類 | 都市公園 |
所在地 | |
座標 | 北緯35度41分23.3秒 東経139度41分21.8秒 / 北緯35.689806度 東経139.689389度座標: 北緯35度41分23.3秒 東経139度41分21.8秒 / 北緯35.689806度 東経139.689389度 |
面積 | 8.8ha |
開園 | 1968年4月1日 |
設計者 | 京央造園設計事務所(小形研三他) |
運営者 | 新宿区 |
設備・遊具 | ちびっこ広場、ジャブジャブ池、水の広場、多目的広場、四季折々の花、ビオトープ |
バリアフリー | 身障者対応トイレ |
アクセス | 新宿駅から徒歩約10分、 西新宿駅から徒歩約5分、 都庁前駅から徒歩0分 |
事務所 | 新宿中央公園事務所 |
事務所所在地 | 新宿中央公園内 |
公式サイト | [1] |
新宿中央公園(しんじゅくちゅうおうこうえん)は、東京都新宿区西新宿二丁目にある新宿区立の都市計画公園である。常時開園しており、入園料は無料である。
面積は8.8ヘクタール。新宿区内の緑地のうち新宿御苑、明治神宮外苑、戸山公園に次ぐ面積で、新宿区立公園の中では最も広い。
英語名称は「Shinjuku Chuo Park」[注 1]。
概要
[編集]西新宿の新宿高層ビル群の一角にあり、付近の貴重な緑地となっている。
当地はもともと、現在隣接する熊野神社の敷地の一部であり、戦前は小西六写真工業(現:コニカミノルタ)の工場敷地などとなった。戦後に新宿副都心計画の一環として、淀橋浄水場の跡地と合わせて公園として整備されることになった。公園の北端には新宿区立環境学習情報センターと新宿区立区民ギャラリーの複合施設「エコギャラリー新宿」が設けられた。
またその立地から、テレビドラマや映画、テレビ映画のロケーション撮影にも頻繁に使用されている。
歴史
[編集]- 1902年(明治35年) - 小西本店(後の小西六写真工業、現:コニカミノルタ)の写真用感光材製造部門である六桜社の工場が竣工。
- 1963年(昭和38年) - 新宿副都心計画の一環として、工場移転。公園に。
- 1968年(昭和43年)4月1日 - 東京都立の公園として開園。
- 1975年(昭和50年)4月1日 - 新宿区に移管。
- 1982年(昭和57年) - 新宿ナイアガラの滝完成[1]。
- 2020年(令和2年)7月16日 - 交流拠点施設「SHUKNOVA(シュクノバ)」と新たに整備された芝生広場が開業[2]。
- 1974年の空中写真。左側の緑地が新宿中央公園
主な施設
[編集]園内は道路により北、西、東の3つのエリアに分かれている。
- SHUKNOVA
- 北エリア・北西
- スポーツコーナー - 壁打ちテニスコートなどがある。
- エコギャラリー新宿
- 北エリア・中央
- 新宿ナイアガラの滝
- 眺望のもりのウッドデッキ
- ビオトープ内の池
- ビオトープ内では稲の栽培が行われている(2023年10月中旬)
- 北エリア・南
- 写真工業発祥記念碑
- 管理事務所
- 区民の森
- ランチコーナー - テーブルと椅子がある。日中のみ利用可能。
- 富士見台 - 頂上に六角堂(旧淀橋浄水場の洋風東屋)がある。
- 写真工業発祥記念碑
- 区民の森にあるバルブガーデン
- 西エリア
- ジャブジャブ池
- ちびっこ広場 - 児童遊園。
- フットサル管理棟
- ちびっこ広場
- 東エリア
- フットサルコート
- バスケットゴール
- フットサルコート
- バスケットゴール
彫刻
[編集]北エリアに以下の彫刻がある[4]。
- 髪 - 渡辺弘行による女性のブロンズ像
- 瞭(りょう) - 分部順治による男性のブロンズ像
- 燮(やわらぎ) - 佐藤健次郎による母と男児のブロンズ像[注 2]
- 絆 - 三澤憲司による石像
- 久遠の像 - 太田道灌の像。山本豊市が制作し、油井一二が寄贈した。
- 久遠の像
橋
[編集]- 公園大橋 - 西エリアと北エリアをむすぶ。
- 公園小橋 - 西エリアと東エリアをむすぶ。
- 緑の橋、虹の橋 - 都庁第一本庁舎と北エリアをむすぶ[注 3]。
- 公園北歩道橋 - ハイアットリージェンシー東京と北エリアをむすぶ。
- 宮前歩道橋1号 - 十二社通り西側と西エリアをむすぶ。
- 公園大橋
- 公園小橋
- 緑の橋
- 公園北歩道橋
ギャラリー
[編集]- 北東側出入口
- 南西側出入口
- 北端付近にあった花時計(2007年)
- 公園を見下ろす都庁舎
- 都庁舎から見下ろした新宿中央公園
- ライトアップイベント(2024年1月)
- ライトアップイベント(2024年1月)
- 管理棟前の花壇(2024年4月)
アクセス
[編集]- 都庁前駅のA5出入口
- 十二社池の下停留所
新宿中央公園が登場する作品
[編集]- 『キイハンター』『帰ってきたウルトラマン』『太陽にほえろ!』などのロケーション撮影が行われた。
- 1975年に発売された漫画『サーキットの狼』序盤で、主人公風吹裕矢のライバルの早瀬左近が率いるポルシェの暴走族「ナチス軍」の集合場所として登場する。
- 『特捜最前線』第30話(1977年10月)にて、当時存在した噴水が物語の重要な場所として登場。
- 『ゴジラ(1984)』『ゴジラvsキングギドラ』 - 西新宿が決戦の場となり、新宿中央公園のミニチュアが作られた[5][6]。前者では、本編パートの撮影も行われた[5]。
- 1987年に発売されたファミコン版推理アドベンチャーゲーム『探偵 神宮寺三郎 新宿中央公園殺人事件』(データイースト)の舞台となった。なお、同作が一連の探偵 神宮寺三郎シリーズの第1作である。
- 1995年に藤原伊織が直木賞と江戸川乱歩賞を受賞した小説『テロリストのパラソル』の冒頭で、新宿中央公園が舞台となった。また、2002年1月19日に新宿中央公園で消火器爆弾が爆発して1人が重体になる事件があり、同小説との類似性が話題となった[7]。
周辺施設など
[編集]- 淀橋給水所 - 東エリアの下部にある[注 4]。
- 東京電力パワーグリッド 新宿変電所 - 北エリア北西の地下にある。
- 熊野神社 - 公園の北西にある。
- 東放学園 アトリエクマノ - 公園の北西にある。
- 警視庁新宿警察署 熊野神社前交番 - 公園の北西にある。
- 十二社通り - 公園の西側の通り。
- 都営地下鉄大江戸線 - 敷地の地下を通っている。
- 東京都庁舎 - 公園の通りを挟んで向かいにある。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 交通標識などでは「Shinjuku Chuo Koen」も使用される
- ^ この像は新宿第一生命ビル内郵便局の風景印の図案に採られている
- ^ 他に「水の橋」もあるが公園にはつながっていない
- ^ 淀橋浄水場とは別
出典
[編集]- ^ 「新宿中央公園が開園50周年を迎えました」(PDF)『広報しんじゅく』第2244巻、新宿区役所、2018年4月15日、1頁、2020年5月7日閲覧。
- ^ “新宿中央公園”. 新宿中央公園 -. 2020年7月16日閲覧。
- ^ 新宿中央公園ビオトープ案内新宿区公式ホームページ
- ^ “新宿中央公園・史跡紹介”. 一般財団法人公園財団. 2024年11月23日閲覧。
- ^ a b 「84スポットガイド」『ゴジラ1984コンプリーション』ホビージャパン、2019年1月31日、130頁。ISBN 978-4-7986-1853-1。
- ^ 「ゴジラvsキングギドラ 決戦スポットガイド」『ゴジラVSキングギドラ コンプリーション』ホビージャパン、2020年3月31日、129頁。ISBN 978-4-7986-2176-0。
- ^ <ごみ箱爆発>新宿中央公園の事件 ミステリー小説と類似点も 毎日新聞、2002年1月19日15時1分配信