新通町公園
新通町公園(しんとおりちょうこうえん)は、静岡県富士市中央町2丁目8番地に位置する、新幹線0系電車が展示された公園であり、日本で最初に新幹線を展示した公園である[1]。
概要
[編集]富士市役所の近くに位置する公園で、初代(0系)東海道新幹線の展示された公園として親しまれている。展示されている新幹線は、現存数が非常に少ない0系0番台と呼ばれる開業当時の初期型モデルである。
新幹線の中は、土曜日・日曜日・祝日の10時から15時まで開放され入ることができる。新幹線の中の客室部分のうち、後ろ半分は座席が置かれたままで当時の面影が残っている。前半分は座席は取り除かれ鉄道模型の展示場となっており、月に1度の割合で走行デモが開催される。客室から運転席へ入ることができ、ハンドルなどの操作器具は当時のまま残っており、自由に操作(遊ぶ)ことができる。
公園は新幹線展示エリアと、多目的エリアと分かれており、その間を八の字を描くようにミニSL用の線路が引かれている。ミニSLも月に1度の割合で、隣接する沼津市の方々の好意により走行・乗車会が行われている[1]。
新幹線
[編集]→詳細は「新幹線0系電車」を参照
概要
[編集]- 0系こだま専用車両 K11編成1号車(21-59)
- 昭和43年(1968年)3月汽車会社にて製造、昭和58年(1983年)2月廃車、営業運転期間14年11ヶ月
- 走行距離5,211,387Km、東京~新大阪間を4,700回往復 (地球約130周)
- 寸法 長さ25.15m、幅3.4m、高さ4.17m
- 重量 69t(営業運転時、展示時45t)
歴史
[編集]- 昭和43年(1968年)3月5日 製造[1]
- 昭和48年(1973年)6月 16両編成化
- 昭和57年(1982年)9月 国鉄と貸与の話が決定
- 昭和58年(1983年)2月9日 廃車[1][2]
- 昭和58年(1983年)4月15日 国鉄と車両賃借契約を締結
- 昭和58年(1983年)4月17日 午後10時 国鉄浜松工場出発 当公園まで125kmを所要時間6時間50分かけ(平均時速20km)輸送
小話
[編集]展示されている新幹線は、主に東京、新大阪間の運転に用いられた16両編成の1号車。新幹線の1号車は常に大阪方面(西向き)で、16号車は東京方面(東向き)を向いて運転されており、また新幹線の車両の製造から組立時も(当時)運転方向に合わせて造られた。つまり廃車、解体されるまで生涯向きを変えることはなかったが、この公園では東向きに設置されており、この公園にて初めて東を向いたことになる[3]。
その他の施設
[編集]在来線関連
[編集]- 転轍機標識
- レールチャイム
ミニSL
[編集]- ミニSL用の踏切
- ミニSL用の線路
- ミニチュア信号機
その他
[編集]- 砂場、滑り台、ブランコ、鉄棒
- 多目的広場
- 公衆トイレ
- 駐車場(10台程度)