日本女医会
設立 | 1902年設立、1969年法人化 |
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種類 | 職能団体 女性団体 |
法的地位 | 公益社団法人 |
目的 | 医学に関する調査研究、医療の普及及び女性医師相互の連携を図り、もって女性医師の社会的使命の遂行、公衆衛生の向上及び国民福祉の増進に寄与すること男女共同参画社会実現に寄与することを目的として、女性の情報や活動の相互交流の場を提供し、女性のネットワークの構築と、女性のエンパワーメントに寄与する事業を行う[1]。 |
本部 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-3-19 ロワレール千駄ヶ谷202 |
会長 | 前田佳子(理事長) |
重要人物 | 吉岡弥生(創設者) 荻野吟子(創設者) |
主要機関 | 理事会・事務局 |
提携 | 国際女医会(加盟) 国際婦人年連絡会 国連NGO国内女性委員会 |
ウェブサイト | http://www.jmwa.or.jp/ |
日本女医会(にほんじょいかい,英名:Japan Medical Women’s Association)とは、日本の女性医師(女医)による職能団体である。機関紙は「日本女医会誌」。公益社団法人で本部は東京都に置く。
概要
[編集]日本の近代女性医師の先駆者の吉岡弥生や荻野吟子らが1902年に設立した。 第二次世界大戦以前においては、日本の有力婦人団体の一つとされており、1937年に女性団体が大同団結して発足した日本婦人団体連盟にも加盟した[2]。 戦後は1969年に法人化、2012年に公益社団法人となった。
国際女医会に加盟し、小野春生(1946年東京女子医大卒、小児科)、平敷淳子 (1964年東京女子医大卒、放射線科)の2名が国際女医会の会長に就任している。1976年、2004年に東京において国際女医会議を開催。
2012年時点の会員数は1597名。女医の活動の支援はもとより、公衆衛生活動の啓発活動、女性の権利の尊重や日本社会でのジェンダー平等の実現に向かって活動をしている。
2018年に発覚した医学部不正入試問題に対して「時代に逆行している」、「『女性だから離職するのではないか』と危惧するのでなく、女性も離職せずに働ける職場環境を整える努力をするべきだ」という抗議声明を出している[3][4]。
主な活動・取り組み
[編集]- 女性研究者のための学術研究助成活動。
- 女性医師支援のためのシンポジウム、交流会等の実施。
- 顕彰活動(「日本女医会吉岡彌生賞」及び「日本女医会荻野吟子賞」)の実施。
- 女性や障害者、高齢者などに対する医療的ケアの研修事業。
- 小児救急事業、小児救急「どうしよう子どもの救急」冊子販売及び配布。保育園などでの女性医師の講演会の開催の支援。
- 地方支部の運営、意見交換会の実施。
- 国際婦人年連絡会、国連NGO国内女性委員会ヘの参加、協力活動。
脚注・脚注
[編集]- ^ 日本女医会 定款・会務報告
- ^ 銃後の護り強化へ婦人団体が大同団結『中外商業新聞』(昭和12年9月29日)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p580 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
- ^ “東京医大の女性受験者への一律減点に、日本女医会長は「時代に逆行している」(声明全文)”. HuffPost (2018年8月14日). 2022年7月4日閲覧。
- ^ “東京医科大の不正入試問題 得点操作で女子と多浪生を排除”. 毎日新聞 (2018年8月14日). 2022年7月4日閲覧。
- ^ 日本女医会の公益目的事業(日本女医会公式サイト)
- ^ 入会のご案内(日本女医会公式サイト)
- ^ 『女医』 - コトバンク日本大百科全書(ニッポニカ)「女医」の解説
関連項目
[編集]- 東京女子医科大学
- リプロダクティブ・ヘルス・ライツ
- 女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約
- 医学における女性
- 医療崩壊#女性の職場復帰支援体制の不備
- 日本女性法律家協会
- 女性科学研究者の環境改善に関する懇談会
- 日本女性科学者の会
- 日本女性技術者フォーラム
- 日本医師会女性医師支援センター
- 女性歯科医師の会
- 日本女性薬剤師会
- 全国男性看護師会
外部リンク
[編集]- 公益社団法人 日本女医会
- 公益社団法人 日本女医会 (@jmwa1902) - X(旧Twitter)