日野正輝
日野 正輝(ひの まさてる、1951年2月23日 - )は、人文地理学を専門とする日本の地理学者[1]、東北大学名誉教授、中国学園大学名誉教授[2]。おもに都市システムや企業の支店立地に関する研究など、都市地理学と経済地理学の接点となる領域で業績を残した。
経歴
[編集]1974年に名古屋大学文学部史学科を卒業して、大学院に進み、1976年に大学院文学研究科博士前期課程を修了し、1979年に博士後期課程を単位取得退学した[1]。
当時の名古屋大学の地理学教室では、学生たちの間に計量地理学への関心が高かったといい、日野の学部時代の先輩や大学院生には、久保幸夫、杉浦芳夫、林上、阿部和俊らがいた[4]。
1985年には椙山女学園大学講師に転じ、1988年に助教授に昇任した[1]。
1990年10月に東北大学理学部助教授となり、1995年には東北大学理学研究科助教授となった[1]。
1996年7月、「企業の支店配置と都市の階層分化」により、名古屋大学より博士(地理学)を取得した[5]。
1997年、東北大学理学研究科教授に昇任し、2016年に定年退職して[1]、東北大学名誉教授となり、中国学園大学教授に転じた[6]。
中国学園大学には、2021年までの5年間、国際教養学部に在籍したが、その間に、図書館長などを務め、2019年から2021年にかけては学部長を務めた[7]。退職後は名誉教授となった[2]。
おもな著書
[編集]単著
[編集]- 都市発展と支店立地 都市の拠点性、古今書院、1996年
共著
[編集]共編著
[編集]- (吉野博との共編著)今を生きる—東日本大震災から明日へ!復興と再生への提言— 5 自然と科学、東北大学出版会、2013年
- (香川貴志との共編著)変わりゆく日本の大都市圏 -ポスト成長社会における都市のかたち―、ナカニシヤ出版、2015年
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 『東北大学定年退職教員業績目録第 2015-08 号 日野 正輝 教授 業績目録』東北大学史料館、2016年、14頁。
- ^ a b 「元木 靖著『南インドの景観地誌―交錯する伝統と近代―』」『人文地理』第74巻第4号、2022publisher=人文地理学会、452頁。
- ^ 「自然と科学」芝浦工業大学図書館。2024年9月6日閲覧。
- ^ 日野、2011年、pp.195-196
- ^ 「企業の支店配置と都市の階層分化」国立国会図書館。2024年9月6日閲覧。
- ^ 「自都市(地域)中心のネットワーク形成のすすめ」九州経済調査協会。2024年9月6日閲覧。
- ^ 国際教養学科「お知らせ 日野先生送別会」中国学園大学 中国短期大学、2021年3月30日。2024年9月6日閲覧。
参考文献
[編集]- 日野正輝 著「都市群システムと企業の支店配置に関する研究」、阿部和俊 編『日本の都市地理学50年』古今書院、2011年、195-203頁。ISBN 978-4-7722-6109-8。
外部リンク
[編集]- 研究者情報(KAKEN、researchmap、J-GLOBAL)
- 文献情報(CiNii Research、IRDB)