本山宿
本山宿(もとやまじゅく)は、中山道32番目の宿場(→中山道六十九次)で、現在は長野県塩尻市。
1614年(慶長19年)、中山道のルート変更に伴い、塩尻宿・洗馬宿とともに設置された。それまでの江戸時代初期に大久保長安によって整備された当初の初期中山道では下諏訪宿から小野峠 - 小野宿 - 牛首峠を通って桜沢(塩尻市贄沢)に抜け贄川宿を結ぶ最短経路であった[1]。そば切り発祥の地といわれるが、現在そばが食べられるのは「本山そばの里」だけである(後述)。
特徴
[編集]天保14年(1843年)の『中山道宿村大概帳』によれば、本山宿の宿内家数は117軒、うち本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠34軒で宿内人口は592人であった。明治13年(1880年)6月25日の明治天皇巡幸の際には当地の行在所に宿泊しており、「明治天皇行在所跡碑」(内大臣湯浅倉平揮毫)がある[2]。
交通手段
[編集]史跡・みどころ
[編集]- 道祖神
- 本山そばの里
- 地元の住民が営業する店。そばや地元の食材を利用した料理が食べられる。また、予約により、そば打ち体験もできる。11:00~16:00営業。月曜休。
- 川口屋
贄川宿までの史跡・みどころ
- 本山一里塚跡
- 江戸より61里、京へ71里の地点
ゆかりの人々
[編集]脚注
[編集]- ^ “初期中山道ウォーキング”. 塩嶺王城観光開発協議会、商工会議所中山道交流事業. 2023年5月4日閲覧。
- ^ 打越孝明 『明治天皇の聖蹟を歩く 東日本編』, KADOKAWA, 2022年 p.193
参考文献
[編集]- 児玉幸多 『中山道を歩く』中公文庫、1988年 ISBN 4122015561