柳井発電所
柳井発電所 | |
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柳井発電所の遠景 | |
正式名称 | 中国電力株式会社柳井発電所 |
国 | 日本 |
所在地 | 山口県柳井市柳井字宮本塩浜1578-8 |
座標 | 北緯33度57分12秒 東経132度7分24.6秒 / 北緯33.95333度 東経132.123500度座標: 北緯33度57分12秒 東経132度7分24.6秒 / 北緯33.95333度 東経132.123500度 |
現況 | 運転中 |
運転開始 | 1号系列:1992年12月 2号系列:1996年1月 |
事業主体 | 中国電力 |
発電所 | |
主要動力源 | LNG |
発電機数 | 10基 |
熱効率 | 1号系列:47.4%(HHV) 2号系列:46.09%(HHV) |
コンバインド サイクル発電 | 1号系列:CC方式採用 2号系列:ACC方式採用 |
発電量 | |
定格出力 | 総出力:153.9万kW 1号系列:N.A. 2号系列:N.A. |
最大出力 | 1号系列:75万kW 2号系列:79.2万kW |
ウェブサイト 柳井発電所 | |
2015年4月1日現在 |
柳井発電所(やないはつでんしょ)は、山口県柳井市柳井字宮本塩浜1578-8にある中国電力の天然ガス火力発電所。
概要
[編集]1992年12月に1号系列が運転を開始、2号系列までが建設された。環境負荷の少ない天然ガスを使用しガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた、高効率コンバインドサイクル発電方式を採用した。さらに2号系列では1,300℃級ガスタービンを採用、日本初の改良型コンバインドサイクル発電方式を採用した[1]。
なお、1号系列は熱効率向上のため、ガスタービンのリプレース工事を2010年12月より実施、2015年3月27日に全軸のリプレースが完了した。これにより1,100℃級から1,250℃級に変更、熱効率が43.32%から47.4%に向上した[2]。
近年は夏季・冬季の重負荷期などに10軸を稼働させる機会が増え、届出出力を超過しないよう出力を制御し運転しており、需給変動への対応力を増やすため、2021年12月25日よりLNG気化器で安定的に運転可能な153万9千キロワットまで届出出力を引き上げるため運用変更を実施している。環境アセスメントは設備の最大能力を考慮し154万2千キロワットで実施しているため、環境面への影響は少ないという。[3]
発電設備
[編集]- 総出力:153.9万kW[3]
- 1号系列
- 発電方式:1,250℃級コンバインドサイクル発電(Combined Cycle)方式
- 定格出力:70万kW(12.5万kW × 6軸)*
- ガスタービン:8万2,780kW × 6軸
- 蒸気タービン:4万2,220kW × 6軸
- 使用燃料:LNG
- 熱効率:47.4%(高位発熱量基準)
- 営業運転開始:1992年(平成4年)12月
- ガスタービン更新:2015年(平成23年)3月27日
- * 出力変更前の数値。定格出力は外気温20度時の出力で、ユニットの出力は5度時のスペックを記載。[4]低温時には全軸を合計して最大70万kWとなるよう運転されていた。
- 2号系列
- 発電方式:1,300℃級改良型コンバインドサイクル発電(Advanced Combined Cycle)方式
- 定格出力:70万kW(19.8万kW × 4軸)*
- ガスタービン:12万5,400kW × 4軸
- 蒸気タービン: 7万2,600kW × 4軸
- 使用燃料:LNG
- 熱効率:46.09%(高位発熱量基準)
- 営業運転開始:1996年(平成8年)1月
- * 出力変更前の数値。定格出力は外気温35度時の出力で、ユニットの出力は5度時のスペックを記載。[4]低温時は全軸を合計して最大70万kWとなるよう運転されていた。
出典
[編集]- ^ 特集 高効率コンバインド発電プラント (PDF) 日立評論デジタルアーカイブ 1994年10月号
- ^ 柳井発電所 第1号系列ガスタービン更新工事の竣工について 2015年3月27日
- ^ a b 中国電力がLNG火力・柳井発電所の出力引き上げ 2022年1月20日
- ^ a b 久川壽彦、「中国電力柳井発電所」『ターボ機械』 1997年 25巻 8号 p.460-464, doi:10.11458/tsj1973.25.460, ターボ機械協会