極超音速兵器
極超音速兵器(ごくちょうおんそくへいき Hypersonic weapon)は、極超音速で飛行する兵器[1][2]。音速の5倍から25倍ほどの超高速で長距離を飛行するため、探知や迎撃が困難となる[1][2]。弾道ミサイルも同様に高速飛行する長距離兵器であるが、2010年代以降に開発が進み、それにより注目されているのは、極超音速飛行のみならず、ある程度の機動性を有することにより、迎撃の困難性が増したことにある[1][2]。また、飛行高度が弾道ミサイルより低いことも被探知性を高めている[2]。
アメリカのミサイル防衛技術への対抗もあって、ロシアや中国における開発が進み、日本もそれらに続いて開発を行っている[1]。
極超音速兵器の種類としては、以下のようなものがある。
- 極超音速滑空体(HGV) - 弾道ミサイルとして打ち上げられた後、弾道部が分離し目標まで滑空飛行するミサイル
- 極超音速巡航ミサイル(HCM) - スクラムジェットエンジンなどにより、高速飛行する巡航ミサイル
- 極超音速航空機
- レールガン
- 誘導砲弾
- 大気圏再突入中に極超音速で飛行する弾道ミサイル
出典
[編集]- ^ a b c d “軍事分野における先端技術動向”. 令和4年版防衛白書. 日本国防衛省 (2022年). 2023年7月12日閲覧。
- ^ a b c d 米田光一 (2022年). “極超音速兵器の概要と各国の開発状況について”. 海上自衛隊幹部学校コラム. 海上自衛隊幹部学校. 2023年7月12日閲覧。