橋本峰雄
橋本 峰雄(はしもと みねお、1924年(大正13年)9月1日 - 1984年(昭和59年)3月7日)は、日本の哲学者であり、京都・法然院の第30代貫主でもあった。
来歴・人物
[編集]徳島県出身。旧制大阪高等学校を経て、京都大学文学部哲学科へ進学。同級生の梅原猛と藤沢令夫とは、この頃からの親友。卒業後、出家する。仏門入りして、西洋哲学を学ぶ異色の学者として知られていた。神戸大学文学部教授として、哲学・倫理学専攻を担当した。
「京都ベ平連」の結成に参加するほか、思想の科学研究会・現代風俗研究会の会員としても研究活動に参加した。没後には現代風俗研究会がにその業績を記念して「橋本峰雄賞」を創設した。
法然院・第31代貫主の梶田真章は長男。
著書
[編集]- 『丸いメガネを返せ おりにふれての哲学』(朝日新聞社、1973年)
- 『性の神』(淡交社、1975年)
- 『「うき世」の思想 日本人の人生観』(講談社現代新書、1975年)
- 『くらしのなかの仏教』(人文書院、1979年 中公文庫、1998年)
- 『論争のための文章術』(潮出版社、1980年)
共著
[編集]- 『宗教以前』高取正男と共著(NHKブックス、1968年 ちくま学芸文庫、2010年)
- 『哲学のすすめ』梅原猛,藤沢令夫共編(筑摩書房 1969年)
- 『暮らしを考える』多田道太郎共編(ぎょうせい 1977年)
脚注
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参考
[編集]- 橋本峰雄教授略歴ならびに主要著書・論文目録 (訃報)「愛知 φιλοσοφια」(神戸大学哲学懇話会) 2, 1985