淡紅銀鉱
淡紅銀鉱 | |
---|---|
分類 | 硫化鉱物 |
化学式 | Ag3AsS3、 |
結晶系 | 三方晶系 |
へき開 | 三方向に明瞭 |
モース硬度 | 2~2.5 |
光沢 | 金剛光沢 |
色 | 暗赤色 |
条痕 | 暗赤色 |
比重 | 5.6 |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
淡紅銀鉱 (たんこうぎんこう)(proustite)は紅色を呈し、よく似た濃紅銀鉱とともに ルビー・シルバー(紅銀鉱)と呼ばれ、銀の重要な鉱石鉱物である。
概要
[編集]大きな結晶として得られることは少ないため、色から辰砂と間違われることがある。濃紅銀鉱のアンチモンがヒ素に置き換わった鉱物であるが、見た目や性質(へき開、条痕(赤))、産出域などが濃紅銀鉱と同一である。判別方法は、濃紅銀鉱と比べて僅かに淡いとされるが、外観上の色から判断するのは極めて困難である。 それなりの大きさのある結晶は、やや半透明とも、ほぼ不透明ともいえる濃紅色を呈し、表面は金属光沢などを有し美しい。宝石扱いには至らないものの、濃紅銀鉱とともに鉱物収集家には人気がある。光などにより劣化・退色しやすいため保管には注意が必要である。