深目人
深目人(しんもくじん)は、中国に伝わる伝説上の人種である。古代中国では北方に位置する国に棲んでいたとされる。
概説
[編集]古代中国の地理書『山海経』の海外北経・大荒北経によると、深目国は無腸国や三首国の西にあり、深目人は人間の姿をしているが、目がひとつ、あるいは目のまわりが深くくぼんでいるという。魚を食べる。
『山海経』では「挙一手」(一手を挙げる)という文があることから後代になって描かれた絵ではすべて腕が一本であるように描写されている[1]。
深目人の登場する作品
[編集]脚注
[編集]- ^ 馬昌儀『古本山海経図説』下冊 広西師範大学出版社 2007年(中文) ISBN 978-7-5633-6397-1 808頁
- ^ 藤林広超訳 『鏡花縁』 講談社 1980年 134頁
参考文献
[編集]- 『山海経 中国古代の神話世界』高馬三良 訳 平凡社ライブラリー 1994年 ISBN 4582760341 128、171頁
- 袁珂 著、鈴木博 訳『中国の神話伝説』上、青土社、1993年 ISBN 4-7917-5221-X 378頁