湘南貨物駅
湘南貨物駅 | |
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しょうなんかもつ Shōnan Kamotsu | |
◄大船 (2.5 km) (2.1 km) 藤沢► | |
所在地 | 神奈川県藤沢市村岡東一丁目 |
所属事業者 | 日本国有鉄道 |
所属路線 | 東海道本線 |
キロ程 | 49.0 km(東京起点) |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1969年(昭和44年)10月1日 |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)12月1日 |
備考 | 貨物専用駅 |
湘南貨物駅(しょうなんかもつえき)は、神奈川県藤沢市村岡東一丁目にかつてあった日本国有鉄道(国鉄)の貨物駅である。東海道本線の複々線区間のうち、東海道貨物線上の大船駅と藤沢駅の間に存在した。
その跡地に、東日本旅客鉄道(JR東日本)と地元自治体が2021年に整備計画を発表した旅客駅「村岡新駅」(仮称)[1]についても記述する。
歴史
[編集]- 1969年(昭和44年)10月1日:藤沢駅の貨物取扱業務を分離して神奈川県藤沢市宮前字十二天に開業し、貨物取扱を開始[2]する。
- 1974年(昭和49年)10月1日:「荷貨一元化」により小荷物取扱を開始[3]する。
- 1978年(昭和53年)10月2日:小荷物取扱を廃止[4]する。
- 1985年(昭和60年)12月1日:廃止[5]。
駅構造
[編集]本線北側に数本の仕分線が敷設された地上駅で、その北側に位置する1棟の上屋付貨物ホームに、2本の荷役線が引き込まれていた。車扱貨物のみを取り扱い、コンテナ貨物は取り扱っていなかった。
なお、当駅には2階建ての駅舎が併設されていた。
駅跡地と旅客新駅構想
[編集]跡地の一部はTSUTAYA店舗(一時期建物をJR貨物がフランチャイズ運営をしていた)およびフットサルの施設として利用されている。以前はサカタのタネと住宅展示場のABCハウジングが存在したが、双方とも撤退した。サカタのタネ跡はフットサルコートに、住宅展示場跡は更地になっている。
TSUTAYAの駐車場にはグレーに塗られた国鉄C20形コンテナが置かれている。
本線上にあった分岐器は完全に撤去されて棒線化したが、本線に支障しない部分は着発線や引上線のレールが一部残っている。
「村岡新駅」構想
[編集]湘南貨物駅跡地と隣接する東日本旅客鉄道(JR東日本)鎌倉総合車両センター跡地[6]を一体的に再開発し、旅客駅「村岡新駅」(仮称)を設けて、東海道線列車を停車させる構想が進められている[1]。整備費用は約160億円と試算され、地元自治体の神奈川県と藤沢市、鎌倉市は負担に同意している[7]。
2021年2月8日にJR東日本横浜支社と神奈川県、藤沢市、鎌倉市の4者が駅を設置することで合意[8][9]した。2021年度に4者で駅設置に関する基本協定を締結し、翌年度から詳細設計に着手する[9]。開業は2032年度を予定している[9]。
新駅事業費負担の割合は神奈川県が30%、藤沢・鎌倉の両市が27.5%、JR東日本が15%である。神奈川県内の請願駅でJR東日本も費用負担に応じるのは、2016年に開業した南武線の小田栄駅(川崎市)に次いで2例目となる[1]。
2024年5月20日には、JR東日本横浜支社と神奈川県、藤沢市、鎌倉市の4者が施工協定書を締結したと発表、同時に新駅の完成イメージ図や工事の期間、工事費用も公表された[10]。
駅周辺
[編集]- 湘南ヘルスイノベーションパーク(旧 武田薬品工業湘南研究所) - 工場は2006年3月で閉鎖され、研究所に改装した。
- ナスラックNAS鎌倉工場
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)鎌倉車両センター
- 三菱電機鎌倉製作所
- 神戸製鋼所藤沢事業所
- 中外製薬(旧・日本ロシュ)鎌倉研究所
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c “東海道線の大船―藤沢に新駅 2032年にも開業”. 日本経済新聞. (2021年2月8日). オリジナルの2021年2月13日時点におけるアーカイブ。 2021年2月13日閲覧。
- ^ 1969年(昭和44年)9月27日日本国有鉄道公示第295号
- ^ 1974年(昭和49年)9月12日日本国有鉄道公示第208号
- ^ 1978年(昭和53年)9月29日日本国有鉄道公示第122号
- ^ 1985年(昭和60年)11月25日日本国有鉄道公示第128号
- ^ 神奈川県鎌倉市深沢地域に位置する。
- ^ “東海道線「村岡新駅」、神奈川県など地元負担割合合意”. 日本経済新聞. (2018年12月27日). オリジナルの2021年2月13日時点におけるアーカイブ。 2021年2月13日閲覧。
- ^ 『JR東海道本線の大船駅と藤沢駅間における村岡新駅(仮称)の設置に関する覚書の締結について』(プレスリリース)神奈川県/鎌倉市/藤沢市、2021年2月8日。オリジナルの2021年2月8日時点におけるアーカイブ 。2021年2月8日閲覧。
- ^ a b c “東海道線 村岡新駅設置で合意 JR東と県、藤沢、鎌倉市”. 神奈川新聞. (2021年2月8日). オリジナルの2021年2月8日時点におけるアーカイブ。 2021年2月8日閲覧。
- ^ “東海道本線大船・藤沢間村岡新駅(仮称)設置に伴う工事等の 施行に関する協定の締結について” (pdf). 東日本旅客鉄道横浜支社 (2024年5月20日). 2024年5月30日閲覧。
関連項目
[編集]- 大船軒 - かつて湘南貨物駅の社員食堂を営業。