狩り (曖昧さ回避)
大和言葉の用言(動詞)の「かる」があり、それを体言(名詞)にしたもの[2]。「猟」「狩」などは、それに漢字をあてたもの。「~狩り」という形で 他の語の後ろに配置して複合語にする場合は「-がり」と濁音になる[3]。
一般概念
[編集]- 鳥や獣を追い立てたりして捕えること[1]。→狩猟 hunting
- 動物が動物を捕えること。→捕食(生物学用語)
- 魚や貝などをとること[1]。すなどり[1]。→漁、しおひがり(潮干狩)[1]、磯狩り
- 薬草・松茸・桜花・紅葉などを尋ね探し、採集したり、観賞したりすること[1]。万葉集には「杜若(かきつはた) 衣(きぬ)に摺(す)り付け 大夫(ますらを)の 着襲(きそ)ひ かりする 月は来にけり」とある[1](大伴家持)。→みかん狩り[1][4]、きのこ狩り、山菜狩り、眺めるだけの紅葉狩や花見など。これらはすべて、無断採取の場合森林窃盗罪となる。その他、観光農園における果実狩りなど[5]。
- (転用)人・人の集まり・似たような人たち、などを追い捕えること。何かを見つけて責めたり取り上げること。
- 魔女狩り。赤狩り(共産主義者や共産主義的思想を捕えて糾弾すること)、右翼狩り
- 人をとらえて、暴行を加えたり、脅して金品を奪ったりすること。(おやじ狩り、おたく狩り、ホームレス狩り)
- 刀狩り (刀や他の武器を見つけて取り上げたり、その使用を禁止すること)
- (「狩り込み」という表現で) 警察が、街頭にいる売春婦や浮浪者などをいっせいに検挙(一斉検挙)すること[6]。
- 特定の車種(やその乗り手)を狙った取り締まり。(違反ユーザーの確率が高いとされて行われる例としては、いわゆる環状族を狙った「シビック狩り」、当時は違法だった輸出仕様車のハンドルに交換した車両を狙った「刀(=スズキ・カタナ)狩り」など。)
作品名
[編集]関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i 広辞苑 第六版 「かり 【猟、狩】」
- ^ 大和言葉では、「かる」と「いさる」(漁る)が対比されたり、一対になったりする。
- ^ 大辞泉
- ^ 関東では10月上旬 - 1月上旬ごろに行われる。
- ^ 全国で様々な果物の狩りが行われている[1]。
- ^ 大辞泉「狩り込み」