生きていてもいいですか

『生きていてもいいですか』
中島みゆきスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ニューミュージック
ロック[1]
ブルース[1]
アシッド・ロック[1]
フォークロック[1]
時間
レーベル キャニオン・レコード
AARD-VARK
プロデュース 吉野金次・中島みゆき
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1980年度年間17位(オリコン)
中島みゆき アルバム 年表
おかえりなさい
1979年
生きていてもいいですか
1980年
臨月
1981年
テンプレートを表示

生きていてもいいですか』(いきていてもいいですか)は、1980年4月5日に発表された、中島みゆきの7作目のオリジナルアルバム

解説

[編集]

中島みゆきのアルバムとしては2作目のオリコン首位獲得作品となり、このアルバムから7作連続(1985年miss M.』まで)で首位を獲得している。

中島曰く“真っ暗けの極致”のアルバムで、「うらみ・ます」や「エレーン」など暗い内容の曲が多くを占めている。

このアルバムのポニーキャニオン盤は既に廃盤となっているが、2021年現在でも、このアルバムを含んだ通販限定CDボックスは、ポニーキャニオンショッピングクラブにて販売中である[2]

1983年キャニオン・レコードよりCD化されており、現行盤のCD2018年ヤマハミュージックコミュニケーションズから再発売されたもの(デジタルリマスタリングされた)。

2012年、Tom Baker at Precision Mastering (Los Angeles) により新たにデジタルリマスタリングされたCDがクリスタルディスクにて発売された(規格品番:YMPCD-10016)。

また、デジタルリマスタリングされたCDは2012年10月25日より8枚組のBOXセット『中島みゆきBOX 私の声が聞こえますか〜臨月』にて通信販売限定にて発売された。

収録曲

[編集]
CD
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「うらみ・ます」中島みゆき中島みゆき後藤次利
2.「泣きたい夜に」中島みゆき中島みゆき後藤次利
3.「キツネ狩りの歌」中島みゆき中島みゆき後藤次利
4.「蕎麦屋」中島みゆき中島みゆき後藤次利・中島みゆき
5.「船を出すのなら九月」中島みゆき中島みゆき後藤次利
6.「(無題・Instrumental)」 後藤次利後藤次利
7.「エレーン」中島みゆき中島みゆき後藤次利
8.「異国」中島みゆき中島みゆき後藤次利・中島みゆき
合計時間:

楽曲解説

[編集]
  1. うらみ・ます
  2. 泣きたい夜に
  3. キツネ狩りの歌
  4. 蕎麦屋
    • 歌詞の中で主人公を誘う人物は、デビュー当時からの付き合いである写真家田村仁であるとされる。またラジオ番組内で所ジョージから「ゲームに負けたら『寿司屋』にちなんだ『蕎麦屋』という曲を作って歌え」と言われた中島が、罰ゲームとして所の命令で書かされたとも言われている。
    • 2012年には、斉藤和義が自身のアルバム内でカバーしている。
  5. 船を出すのなら九月
  6.    
  7. エレーン
    • 同じアパート(定宿にしているホテル)に住んでいた外国人娼婦の思い出が基になっていることが、1987年のコンサートツアーの中で、本人から語られた。ある朝、無惨に殺害された彼女は全裸でゴミ捨て場に遺棄されており、新聞はわずか数行の扱いで、捜査も結局迷宮入りになったとのことである。後に出版された中島執筆の小説『女歌』にもそのことが書かれている。小説内での名前は「ヘレン」である。
  8. 異国
    • フジテレビ系ドラマ『北の国から』において、主人公の五郎に対して幼馴染のみどりが「中島みゆきの『異国』って知ってる?なんともたまんない歌なんだよね。『忘れたふりを装いながらも靴を脱ぐ場所があけてあるふるさと』ってさ」と語りかけている。

演奏者

[編集]

うらみ・ます

  • E.Bass:後藤次利
  • Drums:滝本孝雄
  • E.Guitar:鈴木茂
  • A.Guitar, F.Mandolin:石川鷹彦
  • Keyboards:西本明
  • Lutin Percussion:佐藤康和
  • P.Trumpet:数原晋
  • Flute, A.Flute, B.Flute:衛藤幸雄
  • Strings:ジョー・アンサンブル
  • Violin:玉野嘉久
  • Harmonica:八木伸郎
  • 尺八:村岡実
  • M.Acco:風間文彦

泣きたい夜に

  • E.Bass:後藤次利
  • Drums:滝本孝雄
  • E.Guitar:鈴木茂
  • A.Guitar, F.Mandolin:石川鷹彦
  • Keyboards:西本明
  • Lutin Percussion:佐藤康和
  • P.Trumpet:数原晋
  • Flute, A.Flute, B.Flute:衛藤幸雄
  • Strings:ジョー・アンサンブル
  • Violin:玉野嘉久
  • Harmonica:八木伸郎
  • 尺八:村岡実
  • M.Acco:風間文彦

キツネ狩りの歌

  • E.Bass:後藤次利
  • Drums:滝本孝雄
  • E.Guitar:鈴木茂
  • A.Guitar, F.Mandolin:石川鷹彦
  • Keyboards:西本明
  • Lutin Percussion:佐藤康和
  • P.Trumpet:数原晋
  • Flute, A.Flute, B.Flute:衛藤幸雄
  • Strings:ジョー・アンサンブル
  • Violin:玉野嘉久
  • Harmonica:八木伸郎
  • 尺八:村岡実
  • M.Acco:風間文彦

蕎麦屋

  • E.Bass:後藤次利
  • Drums:滝本孝雄
  • E.Guitar:鈴木茂
  • A.Guitar, F.Mandolin:石川鷹彦
  • Lutin Percussion:佐藤康和
  • P.Trumpet:数原晋
  • Flute, A.Flute, B.Flute:衛藤幸雄
  • Strings:ジョー・アンサンブル
  • Violin:玉野嘉久
  • Harmonica:八木伸郎
  • 尺八:村岡実
  • M.Acco:風間文彦

船を出すのなら九月

  • E.Bass:後藤次利
  • Drums:滝本孝雄
  • E.Guitar:鈴木茂
  • A.Guitar, F.Mandolin:石川鷹彦
  • Keyboards:田代真紀子・西本明
  • Lutin Percussion:佐藤康和
  • P.Trumpet:数原晋
  • Flute, A.Flute, B.Flute:衛藤幸雄
  • Strings:ジョー・アンサンブル
  • Violin:玉野嘉久
  • Harmonica:八木伸郎
  • 尺八:村岡実
  • M.Acco:風間文彦

無題

  • Keyboards:西本明

エレーン

  • E.Bass:後藤次利
  • Drums:角田ヒロ
  • E.Guitar:鈴木茂
  • A.Guitar, F.Mandolin:石川鷹彦
  • Keyboards:田代真紀子
  • Lutin Percussion:佐藤康和
  • P.Trumpet:数原晋
  • Flute, A.Flute, B.Flute:衛藤幸雄
  • Strings:ジョー・アンサンブル
  • Violin:玉野嘉久
  • Harmonica:八木伸郎
  • 尺八:村岡実
  • M.Acco:風間文彦

異国

  • E.Bass:後藤次利
  • Drums:滝本孝雄
  • E.Guitar:鈴木茂
  • A.Guitar, F.Mandolin:石川鷹彦
  • Keyboards:田代真紀子・西本明
  • Lutin Percussion:佐藤康和
  • P.Trumpet:数原晋
  • Flute, A.Flute, B.Flute:衛藤幸雄
  • Strings:ジョー・アンサンブル
  • Violin:玉野嘉久
  • Harmonica:八木伸郎
  • 尺八:村岡実
  • M.Acco:風間文彦

備考

[編集]

本アルバムはiTunes Storeにおいても全収録曲が配信されており、第6曲目も便宜上「無題」というタイトル(ファイル名)が付与されている。

1982年6月19日日本テレビ系列で放送された木曜ゴールデンドラマ私が殺した女』(よみうりテレビ制作)では、作中で使われた音楽がすべて本アルバムからとられていた。ドラマの内容は『四谷怪談』の舞台を現代(1982年当時)に移して翻案したホラーである。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 中島みゆき* - 生きていてもいいですか”. Discogs. 2019年10月23日閲覧。
  2. ^ 中島みゆき 1976~1983”. ポニーキャニオンリリース情報. 2021年3月23日閲覧。
  3. ^ JASRAC作品データベース検索サービス J-WID 検索結果
  4. ^ 音楽の森 music Forest データベース検索より

外部リンク

[編集]