留辺蘂駅

留辺蘂駅
駅舎(2018年7月)
るべしべ
Rubeshibe
A55 西留辺蘂 (2.0 km)
(10.9 km) 相内 A57
地図
所在地 北海道北見市留辺蘂町東町
北緯43度47分7.86秒 東経143度37分17.98秒 / 北緯43.7855167度 東経143.6216611度 / 43.7855167; 143.6216611座標: 北緯43度47分7.86秒 東経143度37分17.98秒 / 北緯43.7855167度 東経143.6216611度 / 43.7855167; 143.6216611
駅番号 A56
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石北本線
キロ程 158.2 km(新旭川起点)
電報略号 ルヘ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年度-
202人/日
-2015年-
開業年月日 1912年大正元年)11月18日[1]
備考 簡易委託駅[新聞 1]
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留辺蘂駅(るべしべえき)は、北海道北見市留辺蘂町東町(あずままち)にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線である。電報略号ルヘ事務管理コードは▲122525[2][3]駅番号A56。旧・留辺蘂町の代表駅かつ温根湯温泉の玄関口であり、特急「オホーツク」「大雪」・特別快速「きたみ」を含めた全ての旅客列車が停車する。

歴史

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1977年の留辺蘂駅と周囲約666m×1km範囲。右が網走方面。 かつては遠軽側にストックヤードがあり、貨物ホーム付近までがヤードであった。貨物ホームからストックヤードにかけて3本の側線が分岐合流しながら敷かれていた。駅裏には2本の貨物線の外に、膨らんだ1本の貨物線があるが、かつてこの線は駅裏の左手にある大きな北見営林局留辺蘂営林署管轄のストックヤード(土場)の中央へ引き込まれた専用線と外周線の一部であった。1977年の航空写真ではその外側に青い小さな車庫があり、そのそばに白く歪な丸い形に埋められた、かつての常紋峠越え用補機用蒸気機関車の転車台跡が見える。さらにその下には木工所の工業団地があり、3本の引込み線が伸びているが、既にあまり利用されていない様で草生している。 営林署のヤードは既にトラック輸送に切り替わっていて外周を塀で区画しているが、鉄道貨物を利用していた頃は敷地の境界は無く、線路際一杯までヤードが広がっていた。このヤードにはかつて温根湯森林鉄道が接続しており、西方の無加川流域やその上流の支流イトムカ川流域、昭和28年にはさらにその先、石北峠を越えて、旭川営林局管内にある層雲峡上流の石狩川源流となるルベシベナイ川流域から木材を運搬していた。この石北峠を越えるために、簡易軌道として道内初の15tディーゼル機関車5台が導入された。またイトムカ鉱山への人員輸送を行っていた時期もある。幹線長52 km、支線を含め総延長81.5 kmにも及んだこの長大森林鉄道も、国道整備によるトラック輸送と木材需要低迷に押されて昭和35年に廃止された。ヤードの左端から写真左下へ向けて道が敷かれているが、これはかつての軌道跡で、その延長上の留辺蘂町基線道の横を温根湯へ向けて走っていた。 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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アイヌ語の「ルペシペ」(越え下っていく道)が転訛したもの。2023年4月1日北海道留萌市留萌駅が廃止されたことにより、日本で唯一の「る」から始まる鉄道駅となった。

駅構造

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単式ホーム1面1線および島式ホーム1面2線の計2面3線を有する地上駅。駅舎は北側にあり、南側に出入り口はない。駅舎側にある単式ホームは島式ホームの形状になっていて1番のりばへのスロープが設置されており段差無く行き来ができる。駅舎と2・3番のりばとは跨線橋で結ばれ、ログハウス風の待合室がある。

元は木材出荷が主目的の駅として、客扱い用には島式ホーム(現2・3番のりば)しか有しておらず、短い単式ホームは後に普通列車専用として設けられた。それと共に島式ホームも遠軽側に延長されている。1番のりばは駅舎裏側片面の上下双方向の利用である。

2016年4月30日までは社員配置駅だった[新聞 2]が、同年5月1日から、簡易委託駅となり、駅から200m北の呉服店「坂口呉服店」が切符の販売を週1回、事前申し込みを行った場合にかぎり取り扱う[新聞 1]

簡易委託後は、普通乗車券や自由席特急券のほか、Rきっぷ、「札幌往復限定きっぷ」、定期券のみ取り扱う[新聞 5]

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 石北本線 下り 北見網走方面 普通列車の大半
上り 遠軽方面
2 下り 北見・網走方面
3 上り 遠軽・旭川方面

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1970年(昭和45年) 251,485 (689.0) [8]
1977年(昭和52年) 256,765 (701.5)
1978年(昭和53年) 686 [9]
1980年(昭和55年) 255,174 (699.1) [8]
2016年(平成28年) 114.2 [JR北 1]
2017年(平成29年) 108.6 [JR北 2]
2018年(平成30年) 98.4 [JR北 3]
2019年(令和元年) 89.4 [JR北 4]
2020年(令和02年) 75.4 [JR北 5]
2021年(令和03年) 66.4 [JR北 6]
2022年(令和04年) 56.2 [JR北 7]
2023年(令和05年) 47.8 [JR北 8]

駅周辺

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街を形成している。

バス路線

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はあとふるプラザ

駅向いの北見市はあとふるプラザに北海道北見バス留辺蘂案内所が設置されていたが、2022年(令和4年)5月13日をもって窓口営業を終了し無人待合室化された[10]

北海道北見バス - 北見行・温根湯行「留辺蘂」、サンライズ号「留辺蘂駅前」停留所[11]

留辺蘂自治区内スクールバス 峠の空号 - 「留辺蘂」停留所[12]

  • 花園駅逓行
  • ラルズマート留辺蘂店行

留辺蘂市街地コミュニティバス 白花豆号 - 「はあとふるプラザ前」停留所[13]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
石北本線
特別快速「きたみ
生田原駅 (A53) - 留辺蘂駅 (A56) - 相内駅 (A57)
普通
西留辺蘂駅 (A55) - 留辺蘂駅 (A56) - *下相ノ内仮乗降場 - 相内駅 (A57)
*打消線は廃駅

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、920頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、245頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  3. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  4. ^ 『官報』 1912年11月16日 鉄道院告示第44号(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ a b c d e f g h i 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 28号・釧網本線/石北本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月31日、22-23頁。 
  6. ^ 河野哲也「北海道の森林鉄道,殖民軌道」『鉄道ピクトリアル』No.733
  7. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、111頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  8. ^ a b 新留辺蘂町史留辺蘂町、1985年3月30日、470頁。doi:10.11501/9571498https://dl.ndl.go.jp/pid/9571498/ 
  9. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、900頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  10. ^ 留辺蘂案内所の窓口業務終了について”. 北海道北見バス (2022年4月29日). 2023年11月6日閲覧。
  11. ^ 留辺蘂”. NAVITIME. 2023年11月6日閲覧。
  12. ^ 留辺蘂自治区内スクールバス(厚和・瑞穂)の一般利用”. 北見市. 2023年11月6日閲覧。
  13. ^ 留辺蘂市街地コミュニティバス「白花豆号」”. 北見市. 2023年11月6日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ 石北線(新旭川・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102701/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/10.pdf2017年12月10日閲覧 
  2. ^ 石北線(新旭川・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818171718/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/10.pdf2018年8月19日閲覧 
  3. ^ 石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

新聞記事

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  1. ^ a b c “美幌、留辺蘂きょうから無人駅化”. 北海道新聞 (北海道新聞社): p. 23(朝刊/北見・オホーツク). (2016年5月1日) 
  2. ^ a b “JR北海道 4駅を無人化”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年4月14日) 
  3. ^ “JR北海道、特急停車駅など4駅「みどりの窓口」廃止へ…4月30日限り”. Response. (株式会社イード). (2016年4月13日). http://response.jp/article/2016/04/13/273483.html?gp=1_email_20160414 2016年4月15日閲覧。 
  4. ^ “4駅窓口業務終了 奈井江・美幌・留辺蘂・美深 地元から職員配置も”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2016年4月13日). オリジナルの2016年4月15日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/iF4ac 2016年4月15日閲覧。 
  5. ^ “留辺蘂駅が無人化 乗車券、地元商店で受け渡し 道内初、Rきっぷや定期券も”. 北海道新聞 (北海道新聞社): p. 25(朝刊/地方). (2016年4月5日). オリジナルの2016年4月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160417025349/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0255491.html 2016年5月19日閲覧。 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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