真夏竜

まなつ りゅう
真夏 竜
本名 瀬戸 幹雄 (せと みきお)
別名義 真夏 竜吾(旧芸名)
瀬戸美季夫(アニメプロデューサーとしての名義)
生年月日 (1950-04-18) 1950年4月18日(74歳)
出生地 日本の旗 日本神奈川県横浜市
身長 170 cm[1]
血液型 O型[1]
職業 俳優声優ナレーター歌手アニメプロデューサー
ジャンル テレビドラマ映画舞台アニメ
活動期間 1972年 -
活動内容 1972年:俳優としてデビュー
1974年:『ウルトラマンレオ』主演
配偶者 あり
事務所 たむらプロ
ヴォイスガレージ(業務提携)
主な作品

テレビドラマ
ウルトラマンレオ
破れ傘刀舟悪人狩り
武蔵坊弁慶
徳川慶喜
キッズ・ウォー


映画
ウルトラマンサーガ
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真夏 竜(まなつ りゅう、1950年昭和25年〉4月18日[2][3][4] - )は、日本俳優[1]、元アニメプロデューサー。本名は、瀬戸 幹雄(せと みきお)[5]。旧芸名は、真夏 竜吾(まなつ りゅうご)[4]たむらプロ所属[2]。ナレーターとしては、ヴォイスガレージに所属(業務提携)している[3]

神奈川県[2][3]横浜市出身[6]日本大学高等学校卒業[5]

来歴

幼少のころより役者にあこがれ、高校の先輩である坂本九のように歌から入れば役者になれると思い、横浜市内のクラブで専属シンガーとなった[7]1972年、本名でテレビドラマ剣道一本!』にレギュラー出演が決まりデビュー[7]

1974年には『ウルトラマンレオ』の主人公・おゝとりゲン役に抜擢ばってきされる[4]。横浜のクラブで働いていたころ、客として来ていたウルトラシリーズなどの監督・真船禎からの紹介だった[7][8]。この作品から芸名も「真夏 竜」とし、同作の主題歌も担当した[7]

その後、『敬礼!さわやかさん』『破れ傘刀舟悪人狩り』などに出演[9]1986年NHK新大型時代劇武蔵坊弁慶』出演時に芸名を「真夏 竜吾」に改める[4][6]

1988~98年の間、30代後半になっていたのに20代の青年の役しか来ず「(気持ちの)」切り替えが難しいな」と感じたことが理由で役者をやめ、アニメ制作会社・スタッフ21および子会社のアニメーション21でプロデューサー業に就く。本名または「瀬戸美季夫」名義で『ダッシュ!四駆郎』『炎の闘球児 ドッジ弾平』といった作品に関わった[10]。その後両社が廃業したのを機にふたたび「真夏 竜」の芸名で役者に復帰。

俳優活動の再開以降は大河ドラマや『キッズ・ウォー』シリーズでバイプレーヤーとして活躍し、時代劇の悪役(悪徳商人など)も多く演じている。また、渋い声を生かしたアニメ声優としての活動もある。

2004年胃がんを患い、すでに末期の状態だったが、これを克服し自身が一番やりたかった民話を始めるために「真夏座」を設立[9]。俳優業と並行しながら文化庁「学校への芸術家派遣事業」協力芸術家として、全国の幼稚園、小学校、中学校、高等学校などにて民話語りの講演を行っている[9][11]

人物

エピソード

『ウルトラマンレオ』関連

  • 当初『ウルトラマンレオ』のオーディションには、3,000人の応募者が集まったにもかかわらず合格者はいなかった[7]。そこで、監督の真船禎は真夏のことを思い出し、TBSに出向くよう連絡を取る[7]。真船と円谷プロ熊谷健やTBSの橋本洋二らと面接を行い、その日のうちに主役に決まった[7]。少林寺拳法の経験があり、アクションをこなせることが決め手になったという[7]
  • シリーズの序盤では特訓シーンが存在するが、特に第6話のジープを使ったものでのゲンの迫力は真夏の演技だけではなく、撮影現場の過酷さそのものであった。同話で先をとがらせた丸太を相手に立ち向かう特訓も非常に危険なシーンだが、この特訓シーンは全編ノースタントであった。ジープ特訓については「ブレーキの甘いジープでの撮影があって『躓いたら放り出されて死にますよ』って抗議したら『次いこう』って」と言われたことを、後年のインタビューで告白している[13]。その時の演技を「目の力がすごい」と褒められることがあるが、真夏自身は「あれは演技ではなく、本物の怒りが目に宿っていた。今思えば、それが狙いだったのかもしれない」と述べている[7]
  • 前作『ウルトラマンタロウ』で主人公・東光太郎を演じた篠田三郎が後年のウルトラシリーズ作品に出演しないため、彼とはウルトラシリーズでの共演はないが、ドラマ『TOKYO DETECTIVE 二人の事件簿』で共演した当時、同じプロダクションに所属していたことから付き合いがあり[14]、舞台の陣中見舞いに篠田が訪れたことがある。2004年に胃癌を患った際、篠田にセカンドオピニオンを紹介されて治療を受けていた。
  • 『キッズ・ウォー』シリーズでは、パート2までは工務店、パート3からはサンドイッチ店を経営する津村信彦役を演じた。『キッズ・ウォー3』第2話で店を訪れた大和田伸也演じる校長から「大工さんが華麗なる変身ですか?」と言われ、信彦が「先生、華麗なんかやめてくださいよ。華麗なる、変身!」とレオの変身ポーズをするシーンがある。

出演

テレビドラマ

映画

オリジナルビデオ

舞台

その他のテレビ番組

テレビアニメ

吹き替え

ラジオドラマ

その他のラジオ番組

  • 民話の小部屋(2011年4月2日[16] - 2019年3月31日、FM-FUJI) - 朗読番組:民話の朗読と山梨県の史跡を紹介。

ナレーション

ゲーム

音楽

シングル

プロデュース作品

テレビアニメ

OVA

脚注

注釈

  1. ^ a b c d 瀬戸 幹雄」名義。
  2. ^ 主題歌も担当。
  3. ^ a b 瀬戸美季夫」名義。

出典

  1. ^ a b c 真夏竜”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年4月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 真夏竜”. たむらプロ. 2017年4月5日閲覧。
  3. ^ a b c d 真夏竜”. ヴォイスガレージ. 2017年4月5日閲覧。
  4. ^ a b c d 『テレビ・タレント人名事典』日外アソシエーツ、1992年、719頁。ISBN 4-8169-1144-8 
  5. ^ a b 『日本タレント名鑑'83』VIPタイムズ社、1983年、196頁。全国書誌番号:83045304 
  6. ^ a b c 『福島民報』1988年6月4日付朝刊、24面。
  7. ^ a b c d e f g h i エンターテインメントアーカイブ 2018, p. 167
  8. ^ 『福島民報』 1974年2月13日付夕刊、2面。
  9. ^ a b c エンターテインメントアーカイブ 2018, p. 168
  10. ^ 『ウルトラ特撮 PERFECT MOOK vol. 9 ウルトラマンレオ』講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2020年11月10日、19頁。ISBN 978-4065209318 
  11. ^ 故郷なきレオから、国を守る防人たちへ - 真夏竜氏に聞く”. チャンネル桜. 2018年11月18日閲覧。
  12. ^ a b 『ウルトラマン大百科』勁文社〈ケイブンシャの大百科〉、1978年、289頁。63547-31。 
  13. ^ ウルトラマンレオの真夏竜、「やめようと思った」過酷な撮影を振り返る!”. シネマトゥデイ (2015年11月3日). 2019年7月24日閲覧。
  14. ^ 『刑事マガジン Vol.1』辰巳出版〈タツミムック〉、2003年9月1日、72頁。ISBN 4-88641-908-9 
  15. ^ “飯伏幸太選手:人気プロレスラーが特撮怪獣作品で映画初主演 鈴木みのる選手も”. MANTANWEB. (2016年3月25日). https://mantan-web.jp/article/20160324dog00m200057000c.html 2016年3月25日閲覧。 
  16. ^ 2011年04月02日のラジオ番組表(山梨・ラジオ) テレビ番組表の記録
  17. ^ キング版及びコロムビア版もあり。

参考文献

外部リンク