真猿型下目
真猿型下目 | ||||||||||||||||||||||||
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ダイアナモンキー Cercopithecus diana | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Simiiformes Haeckel, 1866[1] | ||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||
Simiae Haeckel, 1866[2] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
真猿型下目[3] | ||||||||||||||||||||||||
下位分類 | ||||||||||||||||||||||||
真猿型下目(しんえんけいかもく、学名: Simiiformes)は、哺乳綱霊長目に分類される下目である。別名真猿下目[4]、真猿類。
原猿類に比べ、より「サルらしいサル」である。原猿類では夜行性の種が多いが、真猿類は一部(ヨザル類)を除き、すべて昼行性の種である。
真猿類は、広鼻小目(広鼻類)と狭鼻小目(狭鼻類)に大きく二分される。広鼻類は中南米にすむサルで、鼻の穴の間隔が広く、穴は外側に向いている。広鼻猿、新世界ザルとも呼ばれる。クモザル、オマキザルなどが広鼻小目に属する。狭鼻類はアジア、アフリカにすむサルで、鼻の穴の間隔が狭く、穴は下方またはやや前方を向いている。マントヒヒ、ニホンザルなどの狭鼻猿(旧世界ザル、オナガザル上科)およびヒトを含む類人猿(ヒト上科)が狭鼻小目に属する。
直鼻亜目は、メガネザル型下目と真猿型下目に分岐した。この分岐の際に真猿型下目のX染色体に位置する錐体視物質に関連した色覚の多型が顕著になり、ヘテロ接合体の2本のX染色体を持つメスに限定した3色型色覚の再獲得につながり、さらに狭鼻小目のオスを含めた種全体の3色型色覚の再獲得へとつながる[5][信頼性要検証]。
特徴としてはヒトを含め、他の動物に比べ、高い視力、大きな脳と高い知能、顔の豊かな表情を持つ。
分類
[編集]和名の「真猿」は、simiaeの訳に由来する[2]。
以前は霊長目を2分割する分類として、原猿亜目Prosimiiと真猿亜目Anthropoideaが存在した[2]。
以下の分類・和名は、日本モンキーセンター霊長類和名リスト(2018)に従う[4]。
- 狭鼻小目 Catarrhini
- オナガザル上科 Cercopithecoidea
- ヒト上科 Hominoidea
- 広鼻小目 Platyrrhini
出典
[編集]- ^ Colin P. Groves, "Order Primates," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Volume 1, Johns Hopkins University Press, 2005, Pages 111 - 184.
- ^ a b c 岩本光雄「サルの分類名(その5:オマキザル科)」『霊長類研究』第4巻 1号、日本霊長類学会、1988年、83 - 93頁。
- ^ 川田伸一郎他 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1 - 53頁。
- ^ a b 日本モンキーセンター霊長類和名編纂ワーキンググループ 「日本モンキーセンター 霊長類和名リスト 2018年11月版」(公開日2018年12月16日・2021年8月7日閲覧)
- ^ 三上章允霊長類の色覚と進化2004年9月18日。 京都大学霊長類研究所 東京公開講座「遺伝子から社会まで」のレジュメ