石坂正
石坂正 | |
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2012年桜花賞表彰式 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 佐賀県 |
生年月日 | 1950年12月24日(73歳) |
所属団体 | 日本中央競馬会 |
初免許年 | 1997年(1998年開業) |
引退日 | 2021年2月28日 |
通算勝利 | 711勝 (中央690/地方19/海外2) |
重賞勝利 | 68勝 (中央49/地方18/海外1) |
G1級勝利 | 24勝 (中央14/地方9/海外1) |
経歴 | |
所属 | 内藤繁春(1979年 - 1982年) 橋口弘次郎(1982年 - 開業) 栗東T.C.(開業 - ) |
石坂 正(いしざか せい、1950年12月24日 - )は日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンターに所属していた元調教師。
ヴァーミリアン、三冠牝馬ジェンティルドンナほか、数々の活躍馬を管理していた。
経歴
[編集]1950年、佐賀県に生まれる。父親は佐賀大学にて英文学専攻の教授をしていた。学生時代から熱心な競馬ファンであり、立命館大学を卒業後に北海道へ移り、競走馬の牧場に就職。この時は長続きせず退職し、以後しばしアルバイト生活を送った。しかし1978年、致命的な骨折からの闘病を続けていた競走馬・テンポイント死亡の報に接して、突如「無性に牧場で働きたく」なり、競馬雑誌に掲載されていた優駿牧場(現・待兼牧場)の従業員募集に応募、28歳で同場に就職した。
半年後、優駿牧場創立者の一名である中央競馬調教師・内藤繁春(滋賀県栗東トレーニングセンター所属)に誘われ、内藤の元で厩務員となった。翌年調教助手資格を取得し、1982年には新規開業した同郷の橋口弘次郎厩舎へ移籍。以後15年間橋口厩舎で助手を務めた。
調教師時代
[編集]1997年3月、通算12回目の受験で調教師免許を取得し、翌1998年3月、栗東トレーニングセンターに自身の厩舎を開業した。初年度から11勝と新人としては好成績を挙げた。2年目は期待馬であったキョウエイユカの死亡などもあり12勝と伸びなかったが、翌2000年10月、管理馬ダイタクヤマトがスプリンターズステークスで16頭立て16番人気という低評価を覆して優勝。石坂と共に重賞初勝利をGI競走で飾った。同馬は石坂の開業祝いに橋口厩舎から転厩となった経緯があり、移籍当時は準オープン馬であった。
2001年からは年間30勝前後を安定して記録するようになり、2006年には アロンダイトがジャパンカップダートを制して6年ぶりのGI制覇。2007年にはヴァーミリアンとアストンマーチャンで5つのGI級競走(含むJpnI)を制した。ヴァーミリアンは世界最高賞金競走のドバイワールドカップに2年連続で出走したほか、2009年にはJBCクラシックを制したことでGI勝利が8となり、JRA顕彰馬のシンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクトなどが保持したGI勝利数の日本記録を更新。最終的には2010年に川崎記念を制して記録を9まで伸ばした。
2011年には自己最高の年間44勝(JRA)を挙げて優秀調教師賞を初受賞した。翌2012年にはジェンティルドンナで桜花賞を勝ちクラシック競走初勝利。さらに同馬は優駿牝馬(オークス)、秋華賞を制して史上4頭目の牝馬三冠を達成し、石坂も史上11人目の三冠トレーナーとなった。
2021年2月28日をもって、定年のため調教師を引退。
生涯通算成績は(JRA)5813戦690勝 GI14勝 GII13勝 GIII22勝(地方)123戦19勝 GI9勝 GII6勝 GIII3勝(海外)6戦2勝 GI1勝 [1][2]
調教師成績
[編集]日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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初出走 | 1998年3月7日 | 1回中京3日9R | 沈丁花賞 | ダンツチャージ | 16頭 | 9 | 4着 |
初勝利 | 1998年3月21日 | 1回阪神7日7R | 4歳500万下 | ダンツチャージ | 10頭 | 2 | 1着 |
重賞初出走 | 1999年2月7日 | 2回京都4日11R | きさらぎ賞 | サンキングラッド | 15頭 | 12 | 4着 |
GI初出走 | 1999年12月5日 | 5回阪神2日11R | 阪神3歳牝馬S | マターラミツル | 14頭 | 11 | 6着 |
GI初勝利 | 2000年12月7日 | 5回中山8日11R | スプリンターズS | ダイタクヤマト | 16頭 | 16 | 1着 |
受賞
[編集]- 優秀調教師賞(関西)(2011年)
主な管理馬
[編集]GI級競走優勝馬
[編集]太字はGI・JpnI競走
- ダイタクヤマト(2000年スプリンターズステークス、スワンステークス、2001年阪急杯)
- アロンダイト(2006年ジャパンカップダート)
- ヴァーミリアン(2004年ラジオたんぱ杯2歳Sステークス、2005年彩の国浦和記念、2006年ダイオライト記念、名古屋グランプリ、2007年川崎記念、JBCクラシック、ジャパンカップダート、東京大賞典、2008年フェブラリーステークス、JBCクラシック、2009年帝王賞、JBCクラシック、2010年川崎記念)
- アストンマーチャン(2006年小倉2歳ステークス、ファンタジーステークス、2007年スプリンターズステークス、フィリーズレビュー)
- ブルーメンブラット(2008年マイルチャンピオンシップ、府中牝馬ステークス)
- ジェンティルドンナ(2012年桜花賞、優駿牝馬、秋華賞(中央競馬牝馬3冠)、ジャパンカップ、シンザン記念[3]、ローズステークス[4]、2013年ジャパンカップ、2014年ドバイシーマクラシック、有馬記念[5])
- ベストウォーリア(2013年ユニコーンステークス、2014年マイルチャンピオンシップ南部杯、プロキオンステークス、2015年マイルチャンピオンシップ南部杯、プロキオンステークス)
- モーニン(2016年フェブラリーステークス、根岸ステークス)
- シンハライト (2016年優駿牝馬[6]、チューリップ賞、ローズステークス)
その他重賞競走優勝馬
[編集]- ナスダックパワー(2001年ユニコーンステークス)
- サンライズペガサス(2002年大阪杯、2005年大阪杯、毎日王冠)
- サカラート(2005年東海ステークス、ブリーダーズゴールドカップ、日本テレビ盃、2008年マーキュリーカップ)
- ブライトトゥモロー(2007年新潟大賞典)
- キングスエンブレム(2010年シリウスステークス)
- クレスコグランド(2011年京都新聞杯)
- イタリアンレッド(2011年七夕賞、小倉記念、府中牝馬ステークス)
- エピセアローム(2011年小倉2歳ステークス、2012年セントウルステークス)
- アダムスピーク(2011年ラジオNIKKEI杯2歳ステークス)
- ドナウブルー(2012年京都牝馬ステークス、関屋記念)
- ソリタリーキング(2012年東海ステークス、日本テレビ盃、2013年マーキュリーカップ)
- エクスペディション(2012年小倉記念)
- レッドクラウディア(2012年クイーン賞)
- タッチングスピーチ (2015年ローズステークス)
- リラヴァティ (2016年マーメイドステークス)
主な厩舎所属者
[編集]※太字は門下生。括弧内は厩舎所属期間と所属中の職分。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 『優駿』2001年10月号(日本中央競馬会)江面弘也「石坂正調教師 - テンポイントが導いた競馬の世界への道」
脚注
[編集]- ^ “調教師名鑑 JRA”. jra.jp. 2021年2月28日閲覧。
- ^ “石坂 正(重賞勝利一覧) | 調教師 | 競馬ブック”. p.keibabook.co.jp. 2021年2月28日閲覧。
- ^ 2012年シンザン記念レース結果netkeiba.com 2014年12月30日閲覧
- ^ 2012年ローズステークスレース結果netkeiba.com 2014年12月30日閲覧
- ^ 2014年有馬記念レース結果netkeiba.com 2014年12月30日閲覧
- ^ 【オークス】樫の女王はシンハライト!桜のリベンジ果たすなどサンケイスポーツ 2016年5月23日閲覧