石山正三
石山 正三(いしやま しょうぞう、1914年2月23日 - 1973年11月14日)は、日本のロシア語学者、ロシア文学研究者。
人物
[編集]東京出身。東京外国語学校ロシア語科卒。1941年、東京外国語学校講師。戦後、東京外国語大学助教授となり、1964年に教授。在職中に死去。
1968年、学園紛争が盛んだった当時にゲバ学生を警察から庇い、金田一春彦(当時の東京外国語大学教授)から「ほんとうの教育者の態度」と讃えられた[1]。「しかし私にはとても彼のような聖人君子にはなれそうにない」と思って金田一は辞職を決意したという[1]。
著書
[編集]翻訳
[編集]- 弁証法的唯物論と史的唯物論 スターリン 社会主義著作刊行会、1946. 社会主義著作集
- 収入ある地位 オストロフスキー 日本評論社 1947. 世界古典文庫
- 狼と羊 オストロフスキー 弘文堂、1948. 世界文庫
- 現実に対する芸術の美学的関係 チェルヌイシェーフスキー 日本評論社、1948. 世界古典文庫
- 打ちのめされた人々 ドブロリューボフ 重石正己共訳 日本評論社、1949. 世界古典文庫
- どんな賢人にもぬかりはある オストロフスキー 日本評論社、1949. 世界古典文庫
- 闇の王国 ドブロリューボフ 日本評論社、1949. 世界古典文庫
- ロシヤ語初級コース ポターポヴァ 白水社、1958.
- ポータブル・チェーホフ 飯田規和共編訳 パトリア書店、1960. パトリア・ブックス
- 速修ロシヤ語 ポターポヴァ 飯田規和共訳. 白水社、1962.
- 学習ロシヤ語 第1-3 ポターポヴァ 飯田規和共訳. 白水社、1967.
- 母 ゴーリキィ 岩崎書店、1968. ジュニア版世界の文学