硤合憲三
生誕 | 1950年5月3日(74歳) 広島県 |
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居住 | 日本 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 有機化学 (不斉合成,不斉自己触媒,不斉の起源,不斉触媒,自己増殖,有機合成) |
研究機関 | 東京理科大学 |
出身校 | 東京大学理学部 東京大学大学院理学研究科博士課程 |
主な業績 | 不斉自己触媒反応(硤合反応)の発見 |
主な受賞歴 | #主な受賞参照 |
プロジェクト:人物伝 |
硤合 憲三(そあい けんそう、1950年5月3日 - )は、日本の有機化学者。学位は、理学博士(東京大学・1979年)。東京理科大学理学部第一部応用化学科教授[1]。不斉自己触媒反応(硤合反応)の発見者。広島県出身。
主な略歴
[編集]- 1969年 広島大学附属高等学校卒業
- 1974年 東京大学理学部化学科卒業
- 1976年 東京大学大学院理学研究科修士課程化学専攻修了
- 1979年 東京大学大学院理学研究科博士課程化学専攻修了(理学博士)
- 1979年 日本学術振興会 奨励研究員
- 1979年 ノースカロライナ大学博士研究員( - 1981年)
- 1981年 東京理科大学理学部応用化学科講師( - 1986年)
- 1986年 東京理科大学助教授( - 1991年)
- 1991年 東京理科大学教授
- 1995年 不斉自己触媒反応(硤合反応)の発見[2]
研究分野
[編集]有機化学 (不斉合成,不斉自己触媒,不斉の起源,不斉触媒,自己増殖,有機合成)
有機亜鉛化合物がアルデヒドに付加する反応は、適当な触媒により活性化され、多くの不斉反応も知られているが、その中でピリミジン-5-カルボアルデヒドに対するジイソプロピル亜鉛の付加反応が、生成物の2級アルコール自身に触媒される、すなわち自己触媒反応であることと、さらにその過程で非常に大きな不斉増幅が起こることを発見した[3][4]。
主な所属学会
[編集]- Letters in Organic Chemistry
- モレキュラーキラリティーリサーチオーガニゼーション
- Current Organic Synthesis
- Mini-Reviews in Organic Chemistry
- モレキュラーキラリティー2007
- モレキュラーキラリティー2008
- モレキュラーキラリティー2009
- モレキュラーキラリティー2011
- モレキュラーキラリティーアジア2012
- Molecular Chirality Research Organizationなど
主な受賞
[編集]- 1988年 有機合成化学奨励賞
- 1990年 研究企画賞(有機合成化学協会)
- 2000年 井上学術賞
- 2000年 日本化学会学術賞
- 2002年 モレキュラーキラリティー賞
- 2002年 東京都科学技術功労賞
- 2003年 有機合成化学協会賞(有機合成化学協会)
- 2003年 The Medal of National Academy of Sciences, Letters and Arts Modena, ITALY
- 2005年 キラリティーメダル(イタリア化学会)
- 2006年 学校法人東京理科大学優秀研究者特別賞
- 2006年 Novartis Lecture
- 2007年 Tetrahedron: Asymmetry Most Cited Paper 2003-2006 Award
- 2007年 Tetrahedron: Asymmetry Most Cited Paper 2003-2006 Award
- 2007年 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 研究部門
- 2007年 モレキュラーキラリティー2007最優秀ポスター賞
- 2009年 モレキュラーキラリティー2009最優秀ポスター賞
- 2009年 ポスター優秀賞
- 2009年 Best Poster Award. 6th Symposium on Chemical Approaches to Chirality
- 2011年 第63回日本化学会賞
- 2013年 Hot Paper: Angew. Chem. Int. Ed.
- 2014年 CSJ Journal Report Vol. 1 (2012-2014 First-quarter) Hot Article
- 2014年 The Chemical Record (TCR) Most Accessed Article
- 2014年 The Chemical Record (TCR) Most Accessed Article in a year
- 2015年 Chemical Communications誌の表紙に選定
- 2016年 Editor's Choice: Chemistry Letters
- 2016年 VIP and Front Cover: Angewandte Chemie International Edition
- 2016年 第57回東レ科学技術賞[5]
- 2023年 野依賞
栄典
[編集]主な著作・編著・共著・監修
[編集]- Asymmetric Autocatalysis: Automultiplication; Amplification of Chirality and The Origin of Chiral Homogeneity of Organic Molecules in “My Favorite Organic Synthesis”、化学同人 2002年。
- 不斉自己増殖反応 in 先端化学シリーズ I、丸善 2003年。
- 不斉化学進化 in 実験科学講座19、丸善 2004年。
- 不斉増幅と不斉自己増殖反応 in キラル化学‐不斉合成、丸善 2005年。
- Asymetric Autocatalysis and Its Implications in the Origin of Chiral Homogeneity of Biomolecules in Asymmetric Synthesis -The Essentials、Wiley-VCH 2007年。など多数
脚注
[編集]- ^ 東京理科大学理学部第一部応用化学科 硤合研究室 東京理科大学
- ^ Zinc of unsuspected worth nature chemistry
- ^ Soai, K.; Shibata, T.; Morioka, H.; Choji, K. Nature 1995, 378, 767-768. DOI: 10.1038/378767a0
- ^ Shibata, T.; Morioka, H.; Hayase, T.; Choji, K.; Soai, K. J. Am. Chem. Soc., 1996, 118, 471-472. DOI: 10.1021/ja953066g
- ^ 東レ科学技術賞受賞者一覧 TORAY
- ^ “平成24年春の褒章受章者(埼玉県)” (PDF). 内閣府. p. 1 (2012年4月29日). 2013年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月29日閲覧。
- ^ 『官報』号外232号、令和5年11月6日
- ^ “令和5年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 12 (2023年11月3日). 2023年11月20日閲覧。
外部リンク
[編集]- 東京理科大学理学部第一部応用化学科 硤合研究室 - 東京理科大学