礬土直閃石
礬土直閃石 | |
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分類 | ケイ酸塩鉱物 (イノケイ酸塩鉱物) |
シュツルンツ分類 | 9.DD.05 |
Dana Classification | 66.1.2.5 |
化学式 | □Mg5Al2Si6Al2O22(OH)2 |
結晶系 | 斜方晶系 |
対称 | 2/m 2/m 2/m |
単位格子 | a = 18.59 Å、 b = 17.89 Å、 c = 5.3 Å、 Z = 4 |
晶癖 | 葉片状結晶ならびに斜方晶; 繊維状および鞘状の集合体 |
へき開 | 56および126° - good; {210} 完全 |
断口 | 割れやすい |
モース硬度 | 5.5 - 6 |
光沢 | ガラス光沢から絹糸光沢 |
色 | 白色、灰色、茶色、緑色 |
条痕 | 白色 |
透明度 | 半透明、薄い端は光を通す |
比重 | 3.18 - 3.33 |
光学性 | 二軸性 (+) |
屈折率 | nα = 1.671、 nβ = 1.681、 nγ = 1.690 |
複屈折 | δ = 0.019 |
多色性 | 弱から中程度 |
光軸角 2V | 測定: 75°、計算: 86° |
文献 | [1][2][3] |
プロジェクト:鉱物/Portal:地球科学 |
礬土直閃石[4](ばんどちょくせんせき、gedrite)またはゼードル閃石[5](ゼードルせんせき)は、ケイ酸塩鉱物(イノケイ酸塩鉱物)の一種。化学組成は □Mg5Al2Si6Al2O22(OH)2、結晶系は斜方晶系。角閃石グループの鉱物。
産出地
[編集]礬土直閃石は、中度から高度の接触変成岩の中で、柘榴石、菫青石、直閃石、カミントン閃石、サフィリン、珪線石、藍晶石、石英、十字石、黒雲母と共生する[3]。
性質・特徴
[編集]Mg-Fe-Mn-Li角閃石のうち、斜方晶系の礬土直閃石系列に属する。マグネシウムが鉄(Fe2+)に置換されると、鉄礬土直閃石(フェロゼードル閃石、Ferro-gedrite、□Fe2+5Al2Si6Al2O22(OH)2)となる。
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サイド・ストーリー
[編集]礬土直閃石は、1836年にフランスのジェドル(現在のオート=ピレネー県ギャヴァルニー=ジェドル)で初めてその存在が報告され[2]、命名された。
組成式については2012年の角閃石グループの再定義により確定し、Mg-Fe-Mn-Li斜方角閃石サブグループ (Mg-Fe-Mn-Li Ortho-Amphibole Subgroup)[6]に位置付けられた。
脚注
[編集]- ^ Gedrite (英語), MinDat.org, 2012年4月14日閲覧。
- ^ a b Gedrite (英語), WebMineral.com, 2012年4月14日閲覧。
- ^ a b “Gedrite” (PDF) (英語). Handbook of Mineralogy. Mineralogical Society of America. 2012年4月14日閲覧。
- ^ 松原聰、宮脇律郎『日本産鉱物型録』東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年、44頁。ISBN 978-4-486-03157-4。
- ^ 日本地質学会編『地質学用語集 - 和英・英和』共立出版、2004年、303頁。ISBN 4-320-04643-9。
- ^ Mg-Fe-Mn-Li Ortho-Amphibole Subgroup mindat.org
参考文献
[編集]- Leake, B.E.; et al. (1997). “Nomenclature of amphiboles: report of the Subcommittee on Amphiboles of the International Mineralogical Association, Commission on New Minerals and Mineral Names” (PDF). The Canadian Mineralogist (Mineralogical Association of Canada) 35 (1): 219-246. ISSN 0008-4476. NAID 80009626704 .
- 黒田吉益、諏訪兼位『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』共立出版、1983年、126-127頁。ISBN 4-320-04578-5。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 福岡正人. “Amphibole〔角閃石〕グループ”. 地球資源論研究室. 広島大学大学院総合科学研究科. 2012年4月14日閲覧。