神戸村 (千葉県)

かんべむら
神戸村
安房神社本殿(1881年造営。2016年撮影)
安房神社本殿(1881年造営。2016年撮影)
廃止日 1954年5月3日
廃止理由 編入合併
西岬村富崎村豊房村神戸村九重村館野村館山市
現在の自治体 館山市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
安房郡
市町村コード なし(導入前に廃止)
隣接自治体 館山市、白浜町、西岬村、富崎村、豊房村
神戸村役場
所在地 千葉県安房郡神戸村
座標 北緯34度56分02秒 東経139度50分22秒 / 北緯34.93394度 東経139.83942度 / 34.93394; 139.83942 (神戸村)座標: 北緯34度56分02秒 東経139度50分22秒 / 北緯34.93394度 東経139.83942度 / 34.93394; 139.83942 (神戸村)
神戸村 (千葉県)の位置(千葉県内)
神戸村 (千葉県)
ウィキプロジェクト
テンプレートを表示

神戸村(かんべむら)は、かつて千葉県安房郡に存在した村。現在の館山市の南部に位置している。

安房国一宮安房神社は当地に所在しており[1]、村名もこれにちなむ。

地理

[編集]

1926年(大正15年)時点の神戸村は、南に富崎村・長尾村、東に豊房村、北に館山町・西岬村に隣接していた[2]:1029

歴史

[編集]
安房郡域の町村制施行時の町村
(※1897年に平郡・朝夷郡・長狭郡を安房郡に編入)
1.北条町 2.館山町 3.豊津村 4.西岬村 5.富崎村 6.長尾村 7.豊房村 8.神戸村 9.館野村 10.九重村 11.稲都村
平郡】21.凪原村〔のち那古町〕 22.船形村 23.八束村 24.富浦村 25.岩井村 26.勝山村 27.保田村 28.佐久間村 29.平群村 30.滝田村 31.国府村
朝夷郡】41.白浜村 42.七浦村 43.曦村〔のち千倉町〕 44.健田村 45.千歳村 46.豊田村 47.丸村 48.北三原村 49.南三原村 50.和田村 51.江見村
長狭郡】61.太海村 62.大山村 63.吉尾村 64.由基村〔のち主基村〕 65.田原村 66.鴨川町 67.曽呂村 68.西条村 69.東条村 70.天津村 71.湊村〔のち小湊町〕
現在の行政区画
赤:館山市 桃:鴨川市 紫:南房総市 橙:鋸南町

1878年(明治11年)に郡区町村編制法が施行された際、犬石村・大神宮村・中里村・竜岡村・佐野村が連合し(連合戸長役場)、洲宮村・茂名村・藤原村・布沼村が連合した[3][2]:1029。1884年(明治17年)に戸長役場の管轄変更が行われた際に、両連合(のちに神戸村となる領域)が一つの連合となり[3]、犬石村外8か村連合戸長役場が置かれた[2]:1029

1889年(明治22年)、町村制の施行により大神宮村・犬石村・竜岡村・佐野村・中里村・洲宮村・茂名村・藤原村・布沼村の9か村が合併して神戸村が発足した[3]。「神戸」の名は、大神宮村が『和名抄』にある神戸郷に当たること、安房神社の鎮座地であることに由来する[3]

地理的には神戸村の一角に富崎村が位置するが、生業が農業と漁業で異なることから合併はしなかった[3]。しかし両村は町村組合を組織して[3][2]:1031、神戸村大神宮に組合役場を置いた[2]:1031。1893年(明治26年)、町村組合は解消された[2]:1031

行政区画・自治体沿革

[編集]

経済

[編集]

1888年(明治21年)に記された分合取調文書によれば、農業が主産業であった[3]。1926年(大正15年)の『安房郡誌』によれば、近年蔬菜や果樹の栽培が盛んになり、特に蔬菜の促成栽培が発展しているという[2]:1030。また落花生栽培が盛んである[2]:1030

名所

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ 館山市の歴史”. 館山市役所. 2019年1月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 千葉県安房郡教育会 編『千葉県安房郡誌』千葉県安房郡教育会、1926年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/980721 
  3. ^ a b c d e f g 神戸村・富崎村組合」『明治22年千葉県町村分合資料 十六 安房郡町村分合取調』、6-18頁http://e-library.gprime.jp/lib_pref_chiba/da/detail?tilcod=0000000014-CHB6002082019年1月5日閲覧 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]