福江川
福江川 | |
---|---|
水系 | 二級水系 福江川 |
種別 | 二級河川 |
延長 | 8.1 km |
平均流量 | -- m3/s |
流域面積 | 27.6 km2 |
水源 | 笹嶽南麓 |
水源の標高 | 390 m |
河口・合流先 | 福江港(五島灘) |
流域 | 長崎県五島市 |
福江川(ふくえがわ)は、五島列島の福江島東部を東へ流れ、五島灘(福江港)へ注ぐ二級河川である。流域は全て長崎県五島市に属する。
五島市の中心地たる福江の街並みを横断する重要な川で、本流に二つのダムがある。上流域は一里川とも呼ばれる。福江島では一の川・鰐川に次ぐ3番目の規模をもつ。
流域
[編集]福江の北西にある笹嶽(標高390m)の南側斜面を水源とする。源流部は急斜面で、標高100mほどまで一気に流れ下る。源流の流れが集まる地点には昭和44年(1969年)に内闇ダムが作られた。
内闇ダムから流れ出た川は福江島東部の溶岩台地を南へ流れる。中流の吉田町には昭和50年(1975年)に福江ダムが作られた。福江ダムを過ぎると南西の翁頭山(標高429m)方面から鷹ノ巣川と牟田川が合流し、その後は南東にある鬼岳の山裾に沿って流れを北東へ変える。
下流両岸には福江の街並みが広がり、川は街中を緩やかに蛇行しながら東へ流れる。左岸はおもに住宅地、右岸は官庁・高校・石田城などがある。河口近くの職人町で後の川が合流し、五島灘に面した福江港内に注ぐ。
S字蛇行があるなどで豪雨の際に氾濫しやすく、下流の福江は昭和38年(1963年)・昭和42年(1967年)などしばしば水害に遭ってきた。福江ダムが建設された他にも、昭和39年(1964年)から河川改修が繰り返し実施されている。
ダム
[編集]- 内闇ダム
- 源流部の笹嶽南麓に、1969年(昭和44年)に作られた灌漑用ダム。堤高17.9m・堤頂長275.5m・流域面積2km2・総貯水容量90万t(有効貯水量88.5万t)のアースダム。
- 福江ダム
- 中流域の吉田町に、1975年(昭和50年)に作られた治水・不特定用水用のダム。堤高21.6m・堤頂長99.5m・提体積16,500m3・流域面積9.2km2・総貯水容量728,000m3(有効貯水量63,6000m3)の重力式コンクリートダムである[1]。
- ダムの完成により福江近郊の田畑の増収に繋がった。またダム周辺にはサクラも植樹されている。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 財団法人日本ダム協会『ダム便覧』 内闇ダム/福江ダム
- 長崎県土木部河川課 ながさきの水辺
- 五島地方局建設部 - 福江ダム管理事務所
- 『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203