篠山口駅

篠山口駅
西口(2013年4月)
ささやまぐち
Sasayamaguchi
JR-G68 南矢代 (2.3 km)
(2.3 km) 丹波大山
地図
所在地 兵庫県丹波篠山市大沢字高伏ノ坪165-3[1]
北緯35度3分22.35秒 東経135度10分39.46秒 / 北緯35.0562083度 東経135.1776278度 / 35.0562083; 135.1776278 (篠山口駅)座標: 北緯35度3分22.35秒 東経135度10分39.46秒 / 北緯35.0562083度 東経135.1776278度 / 35.0562083; 135.1776278 (篠山口駅)
駅番号 JR-G69
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 福知山線
(当駅より尼崎方はJR宝塚線)
キロ程 58.4 km(尼崎起点)
大阪から66.1 km
電報略号 サク
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
3,532人/日(降車客含まず)
-2016年-
開業年月日 1899年明治32年)3月25日[1][2]
備考 直営駅[1]
みどりの券売機プラス設置駅[1]
* 1944年に篠山駅から改称[1]
** この他篠山線1972年廃止)
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篠山口駅
地上駅舎時代(1991年)
ささやまぐち
Sasayamaguchi
(5.0 km) 篠山
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 篠山線
キロ程 0.0 km(篠山口起点)
開業年月日 1944年明治25年)3月21日[3]
廃止年月日 1972年昭和47年)3月1日[1][3]
備考 路線廃止による。
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東口(2013年4月)

篠山口駅(ささやまぐちえき)は、兵庫県丹波篠山市大沢字高伏ノ坪にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線である。駅番号はJR-G69

概要

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丹波篠山市の代表駅。特急『こうのとり』が全列車停車する[1]

当駅を境に尼崎方面は複線で、福知山方面は単線となっている。尼崎方面はアーバンネットワークに含まれており[注釈 1]、「JR宝塚線」の愛称が付いている。案内上でも、当駅から尼崎方面は「JR宝塚線」、福知山方面は正式名称の「福知山線」と名称が区別されている[1]

福知山駅管理下の直営駅である。

なお、1972年昭和47年)までは篠山市街地に向けて篠山線が伸びており、その始発駅でもあった[3]

2009年の篠山市市制施行10周年に向けて、商工会が中心となって「丹波篠山駅」に駅名を変更する動きがあり、1万名を超える署名も集まったが、約8千万円の費用を要すること等から進捗していない[4]

歴史

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現在地に駅を建設するまでに、阪鶴鉄道が予定していた篠山市西町付近を通るルートを地元の反対のために中止、最終的に現在の地(旧・丹南町)に駅が作られることとなったとの説があるが、当初より阪鶴鉄道は篠山市街を経由するルートを想定しておらず、典型的な鉄道忌避伝説の例となっている。

年表

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駅構造

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跨線橋からの眺め(2008年5月)

単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ橋上駅である[1]。改札口は橋上の1か所のみ。

一部時間帯を除き改札口は無人で、改札口コールセンターがカメラ付インターホンを通して対応を行う。改札外コンコースには「セブンイレブンキヨスク」があったが2021年に閉店し、跡地は丹波篠山市により日替わり催事ブースとして活用されている。

2022年6月、丹波篠山市は駅の活性化プランを打ち出し、駅内の空きスペース(後述の閉店した東口ハートイン跡地)をJRから借り受けて無償貸与するとともに、駅東口には休憩スペースを設置することにしている[8]

のりば

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のりば 路線 行先
1・3・4 G JR宝塚線 三田宝塚大阪方面[9]
G 福知山線 谷川柏原福知山方面[9]

※上表の路線名は旅客案内上の名称(「JR宝塚線」は正式路線名ではなく愛称)で表記している。

付記事項
  • 本線は上りが1番のりば、下りが3番のりばだが、3線ともに両方向への発車が可能。ただし、1番のりばへは福知山方面からのみ入線できる。
  • 単式・島式の各ホームの間に中線(2番線)があるため、「2番のりば」は存在しない。
  • 分岐器絶対信号機があるため、当駅は停車場に分類される。

発着番線に関して

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当駅は運行上の境界駅であるため、普通・快速列車の乗り継ぎを島式ホーム(3・4番のりば)で行えるようにしている。その関係で発着番線は一定しない。発着番線の目安は以下の通りである。

  • 1番のりば - 主に大阪・新大阪方面行き特急『こうのとり』
    • 時間帯によっては、大阪方面行きの列車や福知山方面からの当駅止まりの普通電車も停車。福知山方面の列車は、23時台1本の普通列車以外に設定はない(ダイヤが乱れた場合を除く)。
  • 3番のりば - 主に福知山方面行き列車(特急『こうのとり』を含む)
    • 時間帯によっては、大阪方面行きの列車も停車する。
  • 4番のりば - 日中の大阪行き区間快速と、特急『こうのとり』を待避する福知山行きの丹波路快速・普通
    • 夕方の福知山方面行き列車(特急を除く)は、このホームで車両の分割を行う。その場合、切り離された車両が大阪行きとなり、同じ4番のりば上に各方面行きの列車2本が縦列停車することになる。

ダイヤ

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日中は1時間あたりに特急『こうのとり』が上下方向に各1本、大阪方面は区間快速が1本、福知山方面の普通が1本発着する。この時間帯は、特急を除いて大阪方面、福知山方面共にほとんどの列車が当駅で折り返す。

朝の大阪方面行きと、夜の到着列車は日中に比べると本数が多くなり、当駅を跨いた丹波路快速・普通が運転されるほか、JR東西線直通の快速列車も一部乗り入れている。

駅弁(販売終了)

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浪花食堂(※現在は閉店)

篠山口駅で駅弁の販売が開始されたのは1907年(明治40年)とされる[10]。かつて各ホームでは『浪花食堂』が以下の駅弁を販売していたが、2011年2月に閉店し駅弁販売が無くなった。

  • 山菜デカンショ弁当
  • 幕の内弁当
  • かにずし
  • 猪のぼたんめし
  • 特製 松茸弁当
    • 「幕の内弁当」と「かにずし」以外は季節販売商品。

なお、2023年(令和5年)11月11日に篠山口駅周辺で開催される「篠山口駅マルシェ」で、かつての駅弁を参考にした「新デカンショ弁当」が数量限定で販売されることになった[10]

利用状況

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「兵庫県統計書[11]」によると、2016年(平成28年)度の1日平均乗車人員3,532人である。

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1995年 3,463
1996年 3,590
1997年 3,803
1998年 3,931
1999年 3,995
2000年 4,112
2001年 4,185
2002年 4,158
2000年 4,112
2001年 4,185
2002年 4,158
2003年 4,187
2004年 4,278
2005年 4,141
2006年 4,115
2007年 4,092
2008年 4,072
2009年 3,966
2010年 3,914
2011年 3,863
2012年 3,757
2013年 3,775
2014年 3,633
2015年 3,580
2016年 3,532

駅周辺

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東西に山が迫るが、国道や県道沿いを中心に住宅街が広がっている。

駅舎の橋上化以前は、東口から伸びる弁天地区が旧・丹南町の中心地であった。駅には、国鉄の購買部を前身とするハートイン(現在の東口にあり跡地は倉庫として活用)と先述の『浪花食堂』(いずれも既に閉店)があるのみだった。

橋上化後の駅舎には、国道176号に面する西口が新設された。西口周辺は都市再開発地区の指定を受けており、周辺の整備が進んだ。

西口と東口のロータリーには、終日利用可能な公衆トイレがある(共に多目的トイレ併設)。

バス路線

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園篠線発祥之地碑

山一サービスが運行する事前予約制高速バス「アミー号」と武元重機が運行するサンシャインエクスプレスの夜行便を除きウイング神姫(旧神姫グリーンバス)の以下の路線が発着しており、同バスではICOCAPiTaPaNicoPaが使用できる。

かつては西日本JRバスが園篠線として福住・園部方面に向けて運行していたが、利用客減少に伴い当駅 - 福住間が2002年平成14年)3月31日、福住 - 園部駅前間が同年9月30日をもって廃止され、撤退した[注釈 3]。本篠山バス停の近くには、「園篠線発祥之地碑」がある。

篠山口駅(西口)

このほか、篠山営業所 - 当駅 - 兵庫陶芸美術館間の直通バスも夏季から秋季の土曜・日曜・祝日に運行され、西口1番のりばから発着する(2016年時点で5往復あったが、2022年秋は運転されていない)。

篠山口駅東口

上記の他、送迎バスの乗降に使われている。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
G JR宝塚線(福知山線)
快速・区間快速
南矢代駅 (JR-G68) - 篠山口駅 (JR-G69)
丹波路快速・普通
南矢代駅 (JR-G68) - 篠山口駅 (JR-G69) - 丹波大山駅

かつて存在した路線

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日本国有鉄道
篠山線(1944年開業、1972年廃止)
篠山口駅 - 篠山駅
篠山鉄道
篠山鉄道線(1944年廃止)
篠山駅 - 東吹駅

脚注

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注釈

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  1. ^ 当初、アーバンネットワークのエリアは新三田駅までとする方針が発表されていたが、地元の請願によりこの駅まで伸ばされた。
  2. ^ 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 9号 関西2』(新潮社、2009年)p.46による。国鉄篠山駅への乗り入れは『篠山町75年史』では1918年となっているが、1921年の『大正十年 兵庫県統計書 第13・14編』(国立国会図書館デジタルコレクションより)ではまだ「篠山町辨天間」となっている。
  3. ^ 現在は当駅 - 本篠山 - 福住間はウイング神姫、福住 - 園部駅前間は京阪京都交通が運行を引き継いでおり、福住にて接続を行う便がある。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、117頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ a b c d e f g h 石野 1998, p. 127.
  3. ^ a b c d e 石野 1998, p. 129.
  4. ^ 阪急、21日「神戸三宮」駅に改称 一方で変わらぬJR 神戸新聞NEXT、2013年12月19日
  5. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-120-1 
  6. ^ 2021年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道福知山支社、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218075722/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_fukuchiyama.pdf2020年12月19日閲覧 
  7. ^ a b 篠山口駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2021年3月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月22日閲覧。
  8. ^ 駅の店舗跡を無償貸与、市が利用者公募へ 休憩スペースの新設も 丹波篠山・JR篠山口”. 神戸新聞 (2022年6月17日). 2022年6月17日閲覧。
  9. ^ a b 篠山口駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月19日閲覧。
  10. ^ a b メインは地鶏めし、JR篠山口駅の駅弁10年ぶり復活 11日、「新デカンショ弁当」50個限定販売 神戸新聞 2023年11月10日
  11. ^ 兵庫県統計書

参考文献

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  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

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外部リンク

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