織田信治

武将の「織田信張」とは別人です。

織田 信治（おだ のぶはる）は、戦国時代の武将。織田信秀の五男とも七男とも伝わる^[1]。織田信長の弟。子に柘植正俊。尾張野府（野夫）城主。

兄・織田信長に従って野府城（現在の一宮市立開明小学校付近が城址）を与えられていた^[1]。

元亀元年（1570年）9月19日未明、浅井・朝倉連合軍が宇佐山城に迫ってきた際、信治は京都から2000の援兵を率いて救援に駆け付けた（『来迎寺要書』）^[2]。9月20日、森可成、青地茂綱と共に宇佐山城から出て浅井長政・朝倉義景の連合軍と近江坂本で戦ったが（宇佐山城の戦い）、衆寡敵せず可成、茂綱と共に戦死した（『信長公記』）^[1][2][3]。享年27^[1]。

子の柘植正俊は江戸幕府の旗本となった^[1]。野府城主の座は津田元嘉が継いだとされる^[4]。

• 岡田正人『織田信長総合事典』雄山閣、1999年。 
• 西ヶ谷恭弘『考証 織田信長事典』東京堂出版、2000年。 
• 阿部猛; 西村圭子 編『戦国人名事典』新人物往来社、1990年。