菅泰男
菅 泰男(すが やすお、1915年4月26日 - 2007年6月5日)は、日本の英米文学者。シェイクスピア文学等が専門。
略歴
[編集]京都市出身。1939年京都帝国大学文学部英文科を卒業し、同大学院に進学。京都女子大学講師、1949年8月京都大学吉田分校助教授を経て、1953年5月京都大学文学部助教授、1961年7月教授に昇任、1962年「シェイクスピアの劇場と舞台」で京都大学文学博士。1979年定年退官、名誉教授、甲南女子大学文学部教授、明星大学人文学部教授、大阪府立国際児童文学館館長・理事長を務めた。また、アメリカ学会会長、日本演劇学会副会長、日本英文学会理事等を歴任。それらの功績により、1991年勲三等旭日中綬章、1994年大阪文化賞を受賞、1998年には京都市文化功労者に選ばれた。老衰のため92歳で死去。叙正四位。
単書
[編集]- 『Shakespeareの劇場と舞台』(あぽろん社) 1963
- 『劇と人生』(ブレーンセンター、対話講座なにわ塾叢書) 1996
共著
[編集]翻訳
[編集]- 『パリへの旅』(イニヤチオ・シロネ、世界文学社) 1946
- 『彼女の夫に嘘をついたお話』(バーナード・ショー、白水社、現代世界戯曲選集7) 1954
- 『十二夜』(シェイクスピア、新潮文庫) 1957
- 『パリを見て死ね!』(マーテン・カンバランド、東京創元社、クライム・クラブ) 1958
- 『オセロウ』(シェイクスピア、岩波文庫) 1960
- 『ヴェニスの商人』(筑摩書房、世界古典文学全集42 (シェークスピア 第2)) 1964
- 『リチャード二世』(筑摩書房、世界古典文学全集43 (シェイクスピア 第3)) 1966
- 『楡の木の下の欲望』(ユージン・オニール、白水社、オニール名作集) 1975
- 『悪口学校』(シェリダン、岩波文庫) 1981
記念論文集
[編集]- 『菅泰男・御輿員三両教授退官記念論文集』(あぽろん社) 1980