薩摩洋時久
薩摩洋 時久(さつまなだ ときひさ、1918年5月5日[1] - 1976年1月29日[2])は、鹿児島県熊毛郡中種子町増田出身で[1][3]、昭和初期に活動した井筒部屋所属の元大相撲力士[1][3]。鶴ヶ嶺の弟で、本名は下家 時久[1][3]。身長185cm、体重92kg。最高位は西十両13枚目。得意技は左四つ、吊り。
来歴
[編集]井筒部屋に入門、1937年5月場所に初土俵。1942年1月場所に十両に昇進し[1][3]、兄の鶴ヶ嶺道芳(当時幕内)とともに、兄弟同時関取となった。その場所は5勝10敗と負け越し、十両に在位したのは1場所のみであった。1944年5月場所をもって26歳の若さで引退(廃業)した[1][3]。
主な成績
[編集]- 通算成績:53勝43敗13休 勝率.552
- 十両成績:5勝10敗 勝率.333
- 現役在位:14場所
- 十両在位:1場所
場所別成績
[編集]春場所 | 夏場所 | 秋場所 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
1937年 (昭和12年) | x | (前相撲) | x | |||
1938年 (昭和13年) | 新序 2–1 | 東序二段49枚目 3–4 | x | |||
1939年 (昭和14年) | 東序二段44枚目 5–2 | 西三段目35枚目 7–1 | x | |||
1940年 (昭和15年) | 西幕下48枚目 4–4 | 西幕下36枚目 5–3 | x | |||
1941年 (昭和16年) | 東幕下18枚目 6–2 | 東幕下4枚目 5–3 | x | |||
1942年 (昭和17年) | 西十両13枚目 5–10 | 東幕下3枚目 休場 0–0–8 | x | |||
1943年 (昭和18年) | 東幕下29枚目 6–2 | 西幕下13枚目 4–4 | x | |||
1944年 (昭和19年) | 東幕下11枚目 1–7 | 東幕下37枚目 引退 0–0–5 | x | |||
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。 優勝 引退 休場 十両 幕下 三賞:敢=敢闘賞、殊=殊勲賞、技=技能賞 その他:★=金星 番付階級:幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口 幕内序列:横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列) |
改名歴
[編集]- 薩摩洋 時久(さつまなだ ときひさ)1937年5月場所 - 1944年5月場所
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 小池謙二『大相撲星取大鑑』昭和編第1巻、医聖社、1986年
- 昭和の大相撲刊行委員会/編『昭和の大相撲 資料編』TBSブリタニカ、1989年
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 薩摩洋 時久 - 相撲レファレンス