虚空の逆マトリクス
虚空の逆マトリクス Inverse of Void Matrix | ||
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著者 | 森博嗣 | |
発行日 | 2003年1月7日 | |
発行元 | 講談社 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | ノベルス | |
ページ数 | 254 | |
コード | ISBN 978-4-06-182296-2 | |
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『虚空の逆マトリクス』(こくうのぎゃくマトリクス、Inverse of Void Matrix)は、森博嗣による短編小説集。
概要
[編集]- 講談社ノベルス版 - 2003年1月発行 ISBN 4061822969
- 講談社文庫版 - 2006年7月発行 ISBN 4062754614
以下の7作が収録されている。
- トロイの木馬 Trojan Horse Program
- 赤いドレスのメアリィ Mary is Dressed in Red
- 不良探偵 Defective in Detective
- 話好きのタクシードライバ That's Enough Talking of Taxi Driver
- ゲームの国(リリおばさんの事件簿1) The Country of Game
- 探偵の孤影 Sound of a Detective
- いつ入れ替わった? An Exchange of Tears for Smiles
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
- トロイの木馬
- 初出:『21世紀本格』
- 密室の部屋には、胸に剣が刺さり息絶えている彼女・サヲリと、自分だけ。誰が彼女を殺したのか、自分が愛する彼女を殺す理由はないはずなのに。これは現実なのか、それとも……。
- 赤いドレスのメアリィ
- 初出:『別冊文藝春秋』 2002年3月号
- バスの待合所のベンチに座っている、目も覚めるような真っ赤なドレスを纏った女性。色白で黒髪のその女性は、どこからどう見ても老婆だ。街の有名人らしいが、正体不明のメアリィさん。ある日私は、昔のメアリィさんを知っている、という男性と出会い、彼女の昔話に聞き入る……。
- 不良探偵
- 初出:『小説推理』 2002年10月号
- 慎一(シンちゃん)とサトルは従兄弟同士。サトルが小説の主人公の探偵に慎一と名付けてから、シンちゃんは、自分を探偵だと思っている。ある日、取材旅行から帰ると、恋人の真由子が殺されていた。誰が犯人なのか!?
- 話好きのタクシードライバ
- 初出:『KADOKAWAミステリ』 2002年7月号
- タクシーをよく利用するビジネスマン。ダラダラとどうでもいい話を続ける運転手と、そこそこ面白い話をする運転手、果たして今日はどちらだろうか。
- ゲームの国(リリおばさんの事件簿1)
- 初出:『メフィスト』 2001年5月号
- 佳奈とその家族が働くセメント会社の社員食堂で、殺人事件が起こった。回文同好会主宰者のリリおばさんが事件を華麗に解決に導く。
- 探偵の孤影
- 初出:『小説新潮』 2002年1月号
- ミスタ・ティモシェンコの下に、姉を探して欲しいと依頼が入る。しかし依頼人は、姉の名前は教えられない、写真も提供できない、それでも探して欲しいと言う。その姉が住んでいたというビルは現在、幽霊ビルと言われている場所だった。
- いつ入れ替わった?
- 初出:『メフィスト』 2002年5月号
- 食事の約束をしていた萌絵と犀川。「大事な夜」の予感がしていた萌絵。しかし、ひょんなことから未解決の誘拐・身代金要求事件の話に発展。身代金を乗せたはずのタクシーがいつの間にか入れ替わっていた!? 萌絵と犀川、2人の関係の進展が窺える一作。