蟹沢橋梁
蟹沢橋梁(かにさわきょうりょう)は、福島県耶麻郡西会津町の蟹沢に架かる東日本旅客鉄道(JR東日本)磐越西線の鉄道橋である。
概要
[編集]岩越線(現・磐越西線)の野沢駅 - 津川駅間の延伸工事に伴って1914年(大正3年)に完成した。上野尻駅 - 徳沢駅間の阿賀川支流である蟹沢に架かる全長87.5mの橋梁である。
明治時代の文化遺産である「一ノ戸川橋梁」と同じボルチモアトラス橋であり、現存している。
構造
[編集]中央部の1支間が単線上路式分格プラットトラス(ボルチモアトラス・ピン結合)、残り2支間が単線上路式プレートガーダーである。トラス、プレートガーダーともにアメリカン・ブリッジ製である。
周辺
[編集]- 福島県道338号上郷下野尻線
- 上野尻ダム(柴崎橋)
- 上野尻水力発電所
- 西会津町立群岡小学校
その他
[編集]2016年に「磐越西線鉄道施設群」の一部として、土木学会選奨土木遺産に選ばれる[1][2]。
柴崎橋付近の県道338号より群岡小学校に通じる道路が、本橋梁の上野尻方プレートガーダーの直下を潜っており、ボルチモアトラスの構造を至近距離で見ることができる。
脚注
[編集]- ^ “平成28年度 土木学会選奨土木遺産 認定 磐越西線鉄道施設群”. 福島県立博物館. 2018年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月9日閲覧。
- ^ “土木学会 平成28年度選奨土木遺産 磐越西線鉄道施設群”. www.jsce.or.jp. 2022年6月9日閲覧。
参考文献
[編集]- 『明治時代に製作された鉄道トラス橋の歴史と現状(第5報)米国系トラス桁その2』 (PDF) - 小西純一・西野保行・淵上龍雄著。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 歴史的鋼橋 蟹沢橋梁(土木学会) - 橋に関する詳細なデータがある。
座標: 北緯37度37分52.0秒 東経139度37分45.7秒 / 北緯37.631111度 東経139.629361度