裏地
裏地(うらじ)とは、衣服など布製品の内側に施される内張りのこと。
表地と調和するような無地の色布で仕立てられることが多いが、デザインの一環として、柄物や、表地とは対照的な色柄のものも用いられる。
日本の男性用羽織の裏地(羽裏)には、特に意匠を凝らした色柄のものが使われることが多い。これを「裏勝り(うらまさり)」という。
裏地の機能
[編集]- 滑りをよくして着脱しやすくする。
- 縫い代などによる引っかかりをなくし、使いやすくする。
- 強度を増す。
- 布製や革製のバッグなどの裏地はこの目的のためである。
- 透けにくくする。
- 薄手の生地や淡色の生地でできたスカートの裏地はこの目的のためである。
- 縫い代などを隠して美しく仕上げる。
- 裏地を表地と同程度の強度・サイズにし、裏返しても使うことのできる「リバーシブル仕立て」もある。
- 保温性を高める。
和服の場合、袷長着の裏地(八掛や袖口布、女性用は加えて振り布)は、構造上、着用時に常に見えることが前提であり、「見せるための裏地」という特殊な役割を持つ。