豊口克平
豊口 克平(とよぐち かつへい、1905年(明治38年)11月16日 - 1991年(平成3年)7月18日)は、日本のインダストリアルデイナーである[1][2]。秋田県秋田市出身[1][2]。
経歴・人物
[編集]東京高等工芸学校(現在の千葉大学)卒業後[1][2]、デザイナー活動を初める。当初は森谷延雄に師事していたが、後に急逝したため蔵田周忠に師事した[1][2]。1928年(昭和3年)に蔵田と共に「形而工房」を結成する[1][2]。1933年(昭和8年)には商工省(現在の経済産業省)工芸指導所に入省し[2]、主に家具の制作計画や研究に携わった[2]。
第二次世界大戦後は家具のみならず、航空機のインテリアデザインやカメラ[1]、顕微鏡等の精密機械のデザインに携わり[2]、数多く受賞した[2]。特に豊口が開発した椅子は「スポークチェア」と呼ばれ[3]、楕円形の椅子といった斬新な椅子であり[3]、「トヨさんの椅子」と称された。また通産省工業技術院意匠部長や[1][2]、日本インテリアデザイン協会名誉事、日本インダストリアルデザイン協会名誉理事、工芸財団の理事長等を歴任した。1976年(昭和51年)の退職まで武蔵野美術大学デザイン科主任教授(後に名誉教授)となり[1][2]、1959年(昭和34年)には自身のデザイン研究所も設立した[2]。
受賞歴・栄典
[編集]主な作品
[編集]著書
[編集]- 『標準家具』
- 『デザイン戦術』
- 『形而工房から~豊口克平とデザインの半世紀』