遠藤正
遠藤 正(えんどう ただし、1941年9月2日 - 2007年9月13日)は、日本の東京都出身のヌード中心の写真家。代表作は「PICK UP BABE アメリカ育ち」(竹書房)。
経歴
[編集]- 1941年9月2日 - 東京に生まれる。
- 1966年 - 桑沢デザイン研究所・写真科卒業。
- 1970年 - 渡米し、ニューヨークに滞在。GIL建築写真スタジオに勤務。
- 1972年 - 映画製作会社「チェイン・リ・アクション」設立。ニューヨーク・タイムズと、ハーパース・マガジン社のフリーランスカメラマンとなる。米国永住権を取得。
- 1974年 - 写真展「サムシング・サムボディ」(キヤノンサロン)開催。その後、再渡米。
- 1976年 - 完全帰国。朝日ジャーナル「京のちゃーと」(京都大学吉田光邦教授執筆の連載)グラビアを担当。連載後、朝日新聞出版部より、単行本として出版。
- 1977年 - 「京都現代の映像展」に「スカイ・スクレイパー」(16mm+ミラー)を出品。
- 1979年 - アメリカのCG制作会社、ミッド・モーション・ピクチャー社にて、日本サイド・クリエイティブ・ディレクターを担当する。
- 1985年 - 個展「艮(ウシトラ)」(銀座ギャラリー・ヴィヴァン)開催。ニューヨーク・アート・エキスポ展に出品。茨城県江戸崎町高田に、映像スタジオ「WEEKEND・STUDIO」を設立する。
- 1986年 - 「ロバート・ロンゴ」展(ワコール・スパイラル)開催。
- 1987年 - 「アーミタージュ☆デビット・サーレ」スパイラル展開催。
- 1990年 - ユニセフ国際識字キャンペーンにおいて、読売新聞特派員を務め、ベトナム・タイ・バングラデシュにて、ボランティア活動を行う。
- 1996年2月 - インターネット・ジャパン、ニフティサーブと契約。映像ステーション「マップ」を開局。同時に、マルチメディア会社「スタジオマップ」を設立し、クリエイティブ・ディレクター取締役専務に就任する。
- 1997年2月 - スタジオマップと日建レンタコム、プロバイダー設立にともない、サーバー業務を開設。同年、株式会社D&Dのクリエイティブディレクターを担当。顧問を務める。また、スタジオ・マップを依願退職。
- 1999年 - 中学校絵画教科書(光村図書出版)に掲載。
- 2007年9月13日 - 永眠。
作品
[編集]写真集
[編集]- SAY・少女(1980年、竹書房)
- アート・ワーク(1981年、パルコ出版)
- 朝倉摂による舞台美術の写真集。
- マノン(烏丸せつこ、1981年、幻燈社)
- 同名映画(烏丸せつこ・佐藤浩市主演)の映画写真集。
- ノルマンディー(山本ゆかり、1982年、集英社)
- 香港(畑中葉子、1983年、集英社)
- 豊田真子(1984年、池田書店)
- 美伽マドカ(1984年、池田書店)
- 四畳半の女(1984年、池田書店)
- 遠藤正作品集(1985年、集英社)
- 田中美佐子(1987年、講談社)
- 鳳琳(1989年、講談社第一出版センター/鳳琳C・C)
- 柏原芳恵(1989年、近代映画社)
- 日時計 - 遠藤正迫熱写真集(1991年、竹書房)
- 写真家生活20周年記念。20万部発売。
- キール・ロワイヤル(島田陽子、1992年、竹書房)
- オーチンハラショ(1992年、竹書房)
- 遠藤正 NUDE 写真集(1992年、豪華本、竹書房)
- ワンジーナ(山本リンダ、1993年、竹書房)
- YOHKO(島田陽子、1993年、豪華本、竹書房)
- ヒナノ(小野由美、1994年、竹書房)
- タヒチで撮影。
- マイ・シークレット・ビーチ(工藤史乃、1995年、スコラ)
- ハワイで撮影。
- 川崎愛(1996年、音楽専科社) - 監修
- サイパンで撮影。
- 女生徒(太宰治没後50周年記念、1998年) - 企画
- 伊豆の踊り子(川端康成生誕100周年記念、1998年) - 企画
- 「せがわきり」世紀末のTOKYO(1998年) - 企画
- 女優視姦(写真家生活30周年記念、2000年、モッツ出版)
書籍
[編集]- 遠藤正カレンダー・マガジン(1984年、マガジンハウス)
- キャメラマン一代 - 私の映画人生60年(1985年、PHP研究所)
- 宮川一夫(映画カメラマン)の半生記。
- 森の掟(画集、1989年、扶桑社)
- 田名網敬一の作品を撮影。
映画
[編集]- 薔薇の葬列(1968年、ピーター主演、松本俊夫監督) - 特殊効果、スチール
- 無頼漢(1968年、仲代達矢・岩下志麻主演、篠田正浩監督) - スチール
- ラスト・オブ・アーチスト(1971年) - 製作・撮影
- ネオ・ダダイスト篠原牛男のドキュメンタリー映画。CBSカメラ3番組にて放映され、ニューヨーク・タイムズから絶賛される。ジャパン・ソサイエティオープニング記念上映。
- トミー・ザ・フー(1973年) - 製作・撮影
- アンヌ(1973年) - 製作・脚本・監督・撮影・録音・編集
- 東京都美術館オープニング記念上映。
- ロック・スミス(1974年、白黒) - 製作・撮影
- マンハッタンでのオールロケーション。
- ラブレター(1981年、関根恵子・中村加津男主演) - 宣伝スチール
- ザ・レイプ(1982年、田中裕子主演) - 宣伝スチール
- ジェラシー・ゲーム(1982年、夏木陽介主演) - 宣伝スチール
- セカンド・ラブ(1983年、小林薫・大原麗子主演) - 宣伝スチール
- 瀬戸内少年野球団(1983年) - 宣伝スチール
- 郷ひろみ・アリュージョン(1985年、篠田正浩監督作品) - VTR撮影監督
- 槍の権三(1986年) - 宣伝スチール
- F式・夏 喜捨とゲンの恋(1997年) - 脚本
- 神名日(1997年) - 脚本
- ハワイアン5世 ヒナノ(1999年) - 原作
テレビ
[編集]- アメリカの禅(1975年、日本テレビ) - 脚本・監督・撮影
- 美加マドカ(1984年、テレビ東京) - 製作
- ドキュメンタリー番組、視聴率17.5%。
- 富士ゼロックス TV-CF 「カーリン・バセット」(1987年) - 撮影
- 花王 TV-CF 「ソレア」(1988年)
- 台湾・カネボウ TV-CF 「チェリー・チェン」(1988年)
- 台湾・カネボウ TV-CF (1989年)
その他
[編集]- スパイ物語(1968年、別役実作、常田富士男主演) - 舞台美術、スチール
- EXPO'70 テキスタイル・パビリオン(1969年) - SP-AKO映像製作
- フリテン君 中国へ(ドキュメンタリー、1981年) - 撮影・監督
- 映像起源(VTR作品、1982年)
- イメージ・フォーラム展出品作品。
- おんなの里(VTR作品、1984年) - 製作・監督
- 素肌の真子(VTR作品、1984年) - 製作・監督
- ローラ・ボー カレンダー(1987年・1988年、ゴルフダイジェスト社)
- 宝生桜子 カレンダー(1987年、日建)
- ザ・会員権(1988年、ゴルフダイジェスト社) - 連載
- 藤田芳子 カレンダー(1988年、杉本)
- フランス・ルノー 広告「ルノー・サンクス」(1988年)
- エイボン・プロダクツ 広告(1988年・1989年)
- NTT 広告(1988年・1989年)
- 柏原芳恵(VTR作品、1989年、天田企画)
- 京都未生流沖縄水中生花イベント(華道、1990年) - 撮影
- HOT WINDO(韓国男性誌、1990年) - 創刊企画・取材
- HaRe(1990年 - 1991年、ゴルフダイジェスト社) - 連載
- 田中美奈子 カレンダー(1990年)
- 杉良太郎 ポスター(1990年)
- 園芸マニア(1991年、三心堂) - 連載
- カデット(1991年、講談社) - 連載
- 九州石油 広告(1991年)
- 横河電機 広告(1991年)
- クラブファースト 広告(1991年)
- 石川島播磨重工 入社案内(1991年)
- エルオム(フランス男性誌、グラビア、1992年)
- 屋久島での撮影。
- セブンシーズ「スコットランド特集」(1992年、アルク出版)
- 日建レンタコム「日建リース」(カレンダー、1992年)
- チャイニーズ・ドラゴン(1994年、中国新聞)創刊企画・取材
- 訪中し、北京大会議場へ取材。
- オーチンハラショ(CD-ROM、1994年、竹書房)
- ピックアップ・ベイブ(ムック、1995年、竹書房)
- マイ・シークレット・ビーチ(工藤史乃、1997年、CD-ROM)
- 川崎愛(VTR作品、1997年、英知出版) - 演出
- BODY(グラビア、1997年)
- カシャ!(グラビア、1997年)
- フライデー(風俗連載・グラビア、1998年・1999年)
- 毎日新聞日曜版・朝倉摂舞台美術(1999年)