郵便配達は二度ベルを鳴らす (1981年の映画)
郵便配達は二度ベルを鳴らす | |
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The Postman Always Rings Twice | |
監督 | ボブ・ラフェルソン |
脚本 | デヴィッド・マメット |
原作 | ジェームズ・M・ケイン 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 |
製作 | チャールズ・マルヴェヒル ボブ・ラフェルソン |
製作総指揮 | アンドリュー・ブラウンズバーグ |
出演者 | ジャック・ニコルソン ジェシカ・ラング |
音楽 | マイケル・スモール |
撮影 | スヴェン・ニクヴィスト |
編集 | グレイム・クリフォード |
製作会社 | ロリマー・プロダクションズ Northstar International |
配給 | パラマウント映画 日本ヘラルド映画 |
公開 | 1981年3月20日 1981年11月28日 |
上映時間 | 123分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $12,376,625[1] |
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(ゆうびんはいたつはにどベルをならす、原題:The Postman Always Rings Twice)は、1981年のアメリカ合衆国の犯罪映画。 監督はボブ・ラフェルソン、出演はジャック・ニコルソンとジェシカ・ラングなど。 原作はジェームズ・M・ケインの同名小説である。
ストーリー
[編集]1930年代のカリフォルニア。流れ者のフランク・チェンバースは、ギリシャ移民のニック・パパダキスが経営するダイナー(ドライブイン)で機械工として働くことになった。それはニックの若くセクシーな妻コーラに一目で惹かれたからだ。一方のコーラも、年の離れた夫との生活に嫌気がさしており、強引なフランクにあっけなく身を任せる。逢瀬を重ねる2人は邪魔者のニックを殺そうとするが、一度目は失敗する。二度目は交通事故に偽装し、殺害には成功したものの、誤ってフランクが大怪我を負ってしまう。
病院に収容されたフランクの下にサケット検事が現れる。サケットはフランクの前科を知っていたことから、フランクとコーラによる偽装殺人を疑う。サケットの脅しに屈し、コーラを傷害で告訴する書類にサインしてしまうフランク。2人の弁護士であるカッツは、裁判ではコーラの有罪を認めざるを得なくなるものの、保険会社との巧みな取引により、コーラを無罪にする。保険金は弁護士費用に取られたものの、フランクとコーラは自由の身となる。一方、有名人となったコーラ目当てでダイナーは大繁盛するが、2人の関係は冷ややかなものになっていた。
そんなある日、コーラは音信不通だった母の容態が悪いことを知り、母の下に行く。1人残されたフランクはダイナーを閉め、ふらりと出かけ、そこで出会った女マッジと関係を持つ。
ダイナーに戻ったフランクとコーラは冷却期間を置いたことで改めて2人でやり直すことにするが、そこにカッツの助手だったケネディが現れ、2人を脅迫する。フランクは強引にケネディの脅迫をはねのけ問題を解決すると、コーラにプロポーズする。
結婚した2人は再出発を祝うためにピクニックに出かけるが、コーラが急な腹痛を訴えたことからフランクは慌てて車を走らせる。車の中でも愛を確認し合う2人。ところが、前方からやって来たトラックをよけ損ねたためにコーラは車から投げ出され、あっけなく死んでしまう。フランクは突然の悲劇に泣き崩れるしかなかった。
キャスト
[編集]俳優の横のカッコ内はテレビ放送時の日本語吹替キャスト。
- フランク・チェンバース: ジャック・ニコルソン(中尾彬)
- コーラ・パパダキス: ジェシカ・ラング(大谷直子)
- ニック・パパダキス: ジョン・コリコス(小松方正)
- カッツ弁護士: マイケル・ラーナー(池田勝)
- ケネディ: ジョン・P・ライアン - カッツの助手。
- マッジ: アンジェリカ・ヒューストン(沢田敏子)
- サケット検事: ウィリアム・トレイラー(寺島幹夫)
その他の日本語吹き替えキャスト…糸博、藤城裕士、秋元羊介、安田隆、村松康雄、藤本譲、北村弘一、鳳芳野、片岡富枝
※初回放送 1983年11月5日『ゴールデン洋画劇場』。日本語音声はソフト未収録。
※ダイナーで食事するボーイスカウトの子どもたちの中に、後にプロ格闘技で活躍するチャック・リデルが子役として出演している。
作品の評価
[編集]映画批評家によるレビュー
[編集]Rotten Tomatoesによれば、14件の評論のうち79%にあたる11件が高く評価しており、平均して10点満点中6.6点を得ている[2]。 Metacriticによれば、14件の評論のうち、高評価は8件、賛否混在は6件、低評価はなく、平均して100点満点中61点を得ている[3]。
後の作品への影響
[編集]この作品をヒントにしたバレエ作品として『ザ・カーマン』がある[4]。
出典
[編集]- ^ “The Postman Always Rings Twice” (英語). Box Office Mojo. 2020年3月23日閲覧。
- ^ "The Postman Always Rings Twice". Rotten Tomatoes (英語). 2020年3月23日閲覧。
- ^ "The Postman Always Rings Twice" (英語). Metacritic. 2020年3月23日閲覧。
- ^ Sulcas, Roslyn (2015年7月23日). “Review: Suspense and Charisma in ‘The Car Man’ in London” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2020年3月23日閲覧。