郵船クルーズ

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郵船クルーズ株式会社
NYK CRUISES CO.,LTD.
種類 株式会社
略称 飛鳥クルーズ
本社所在地 日本の旗 日本
220-0012
神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号
法人番号 4020001088995 ウィキデータを編集
代表者 坂本 深
資本金 20億円
売上高 92億4,200万円
(2024年3月期)[1]
営業利益 △59億7,700万円
(2024年3月期)[1]
経常利益 △60億3,400万円
(2024年3月期)[1]
純利益 △51億6,500万円
(2024年3月期)[1]
純資産 △44億6,000万円
(2024年3月期)[1]
総資産 224億8,500万円
(2024年3月期)[1]
主要株主 日本郵船
アンカー・シップ・パートナーズ
外部リンク https://www.asukacruise.co.jp/
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郵船クルーズ株式会社(ゆうせんクルーズ)は、横浜市に本社を置く海運会社。日本郵船グループに属する。

概要

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当時は同じ日本郵船グループの1社で、クルーズ事業を担うクリスタル・クルーズ(2015年にゲンティン・グループへ売却)の日本総代理店として1989年1月に「クリスタル・クルーズ・ジャパン」として設立[2][3]、1990年9月に客船「飛鳥」の運航に向けて現在の「郵船クルーズ」に改称[4]飛鳥II1隻を用いてクルーズ事業を展開しており、「飛鳥クルーズ」の愛称を主に用いている[5]

ロゴマークはアルファベットの「A」で客船の舳先や機能美をイメージしつつ日本のクルーズ客船のエースとなる決意を表し[5]、また海鳥の部分は日本最大の鳥であるアルバトロスをモチーフとし[6]、日本最大の客船であることと重ねたものとし万葉集で明日香の枕詞に用いられた「飛ぶ鳥」をイメージしたものとした[5]

歴史

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  • 1987年1月 - 日本郵船がクルーズ客船事業への参入を公表[7]
  • 1989年1月5日 - クリスタル・クルーズ・ジャパン株式会社として設立[3][2]
  • 1990年9月1日[4] - 郵船クルーズに名称変更[2]
  • 1991年
    • 10月1日 - 飛鳥の団体予約を担っていた郵船スワイヤークルーズを合併[8]
    • 11月 - 飛鳥がチャータークルーズを開始[9]
    • 12月24日 - 飛鳥の一般クルーズを開始[10]。当初は親会社の日本郵船が所有。
  • 1996年3月1日 - 6月4日 - 初の世界一周クルーズを実施[11][12]
  • 2000年3月 - 日本郵船が所有していた飛鳥を買い取る[2]
  • 2006年
  • 2017年1月31日 - 国土交通省「官民連携による国際クルーズ拠点」政策に基づき横浜港大さん橋国際客船ターミナルの岸壁優先権を取得[13]
  • 2019年
    • 3月 - 50%の株式を船舶投資ファンド「アンカー・シップ・パートナーズ」に譲渡[14]
    • 4月12日 - 横浜港大さん橋国際客船ターミナルに主に上等客室利用者向けの専用ラウンジ「アスカラウンジ」を開設[15]
    • 5月1日 - 新造船プロジェクトチームを設置[16]
    • 5月15日 - 「飛鳥II」大規模リニューアル計画を発表[16]
  • 2020年
    • 2月 - 4月 - 「飛鳥II」大規模リニューアル工事を実施[16]
    • 3月 - 10月 - 2019新型コロナウイルスに伴い全クルーズの催行を中止[17][18]。その後2023年まで断続的に休止。
    • 6月16日 - 横浜港停泊中の「飛鳥II」最上階の資材庫から出火、怪我人なし[19]
  • 2021年
    • 3月31日 - 新造船建造契約をマイヤー・ヴェルフトと締結[20]
    • 4月30日 - 4月29日-5月5日予定の「ゴールデンウィーク 青森・北海道クルーズ」催行中の飛鳥II乗客1名から新型コロナウイルス陽性反応があり横浜港へ引き返し[21]
    • 12月 - 日本工芸会との共同企画を開始、2022年3月から船内での伝統工芸作品の展示や工芸家によるトークイベントなどを展開[22]
    • 12月24日 - 小山薫堂がアンバサダーに就任[23]
  • 2023年9月14日 - 新造船名を「飛鳥III」に決定[24]
  • 2025年
  • 2028年 - オリエンタルランドのクルーズ事業用の新造船を就航予定[25]

保有船舶

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飛鳥II
1989年9月進水、2006年3月就航。全長240.9m、幅29.6m、速力21ノット、出力32,800kW、50,444総トン。
旅客定員872名、三菱重工業長崎造船所建造。
1990年クリスタル・クルーズにて「クリスタル・ハーモニー」として就航、2006年に買船・改装のうえ就航。
就航予定の船舶
飛鳥III[24]
2025年1月進水[28]、夏季就航予定。全長228.9m、幅29.8m、速力20ノット、51,950総トン[20]
旅客定員約740名、マイヤー・ヴェルフト建造[20]
オリエンタルランド向け新造船[29]
2028年竣工予定、約140,000総トン。
旅客定員約4,000人、マイヤー・ヴェルフト建造。ディズニー・ウィッシュ型4番船となる。
過去の船舶
飛鳥
1991年4月進水、同年12月就航、2006年2月引退。全長192.8m、幅24.7m、速力21ノット、出力23,540馬力、28,856総トン。
旅客定員604名、三菱重工業長崎造船所建造。
2006年フェニックス・ライゼンに売却、「アマデア」となる。

テレビ番組

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提供番組

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  • 『TWILIGHT CRUISIN'』(湘南ビーチFM、土曜日18:00 - 19:00)[31]
  • 『飛鳥物語』(BS朝日)
過去

脚注

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  1. ^ a b c d e f 郵船クルーズ株式会社 第36期決算公告
  2. ^ a b c d e f 企業情報 公式サイト
  3. ^ a b 船名はC・ハーモニー 日本郵船の新造豪華客船 - 海運1989年2月号(日本海運集会所)
  4. ^ a b 郵船クルーズ発足クリスタルを発展解消 - 内航近海海運1990年10月号
  5. ^ a b c ブランドストーリー - 飛鳥クルーズ
  6. ^ Her name is “ASUKA II”洋上のラグジュアリーステイ飛鳥Ⅱで感じる旅情のすべて - CREA
  7. ^ 小林幹弘「最近のクルーズ船事情」 - 関西交通経済研究センターNo.57(関西交通経済研究センター 1988年9月)49頁
  8. ^ 郵船クルーズと郵船スワイヤが合併 - 内航近海海運速報版1991年10月10日号10面
  9. ^ 三菱重工業株式会社長崎造船所造船設計部「日本最大の豪華クルーズ客船"飛鳥"の概要」 - 船の科学1992年1月号
  10. ^ 奥出定明「飛鳥デビュークルーズ乗船記」 - 海運1992年3月号(日本海運集会所)
  11. ^ 「飛鳥II」による世界一周クルーズ2015年も実施決定…104日間、422万円から - Response.jp
  12. ^ 飛鳥世界一周クルーズの世界 飛鳥世界一周クルーズコース - 上田寿美子(旅コム)
  13. ^ 国際クルーズ拠点に6港選定 船社に岸壁優先使用権 - WEB CRUISE 2017年2月1日
  14. ^ 日本郵船、郵船クルーズ50%売却完了 - 日本経済新聞(2019年3月29日)
  15. ^ 艦船ニュース 横浜の大桟橋に「アスカラウンジ」誕生 - 世界の艦船(2019年4月17日)
  16. ^ a b c 郵船クルーズ/「飛鳥III」建造を具体化。既存船は星港センブコープで改装 - 日本海事新聞(2019年5月16日)
  17. ^ 飛鳥2、3~4月発のクルーズ中止 肺炎受け - 日本経済新聞 2020年2月20日
  18. ^ ウイングトラベル 郵船クルーズ、「飛鳥II」の運航11月2日から再開 - 航空新聞社2020年9月23日
  19. ^ 溶接の高温伝わり出火か「飛鳥II」火災で運輸委 - 産経新聞2020年6月19日
  20. ^ a b c 2025年新造船デビュー 郵船クルーズ株式会社 - アットプレス(2021年3月31日)
  21. ^ クルーズ船「飛鳥Ⅱ」の乗船客1名がコロナ陽性 横浜に引き返しへ - TRAICY
  22. ^ 客船「飛鳥Ⅱ」×「日本工芸会」コラボレーション決定 - 日本郵船
  23. ^ 郵船クルーズ、初のアンバサダーに小山薫堂氏が就任 - WEB CRUISE
  24. ^ a b 郵船クルーズの新造船、船名は「飛鳥Ⅲ」25年夏ごろ就航へ - カナロコ(神奈川新聞)
  25. ^ a b 東京ディズニーのクルーズ船、日本郵船が運航 OLC提携 - 日本経済新聞2025年2月4日
  26. ^ 郵船クルーズが葉加瀬太郎さんによる飛鳥クルーズのテーマ曲「ASUKA」発表 - ヨコハマ経済新聞
  27. ^ 郵船クルーズ、34年ぶり新造客船「飛鳥Ⅲ」7月20日就航 初航海は函館・小樽へ - TRAICY 2025年2月20日
  28. ^ ついに、その勇姿が!「飛鳥Ⅲ」進水 - 飛鳥クルーズ
  29. ^ オリエンタルランドがクルーズ船建造へ - 世界の艦船
  30. ^ 格安も登場!拡大する豪華客船ツアー 26年連続日本一! 王者・飛鳥Ⅱの全貌 - テレビ東京 2018年4月12日
  31. ^ 郵船クルーズがスポンサーとなるラジオ番組がスタート!”. ASUKA CRUISE. 郵船クルーズ (2016年3月31日). 2016年4月8日閲覧。
  32. ^ 「徹子の部屋」に飛鳥ⅡのCMが登場”. ASUKA CRUISE. 郵船クルーズ (2015年12月28日). 2016年2月21日閲覧。

外部リンク

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