野口啓代

野口 啓代
2010年IFSCボルダリングワールドカップ ウィーン大会での野口啓代。
個人情報
フルネームのぐち あきよ
国籍日本の旗 日本
生誕 (1989-05-30) 1989年5月30日(35歳)
茨城県龍ケ崎市
スポーツ
競技スポーツクライミング
クラブTEAM au
獲得メダル
日本の旗 日本
オリンピック
2020 東京 複合
世界選手権
2005 ミュンヘン リード
2007 アビレス ボルダリング
2014 ミュンヘン ボルダリング
2016 パリ ボルダリング
2018 インスブルック ボルダリング
2019 八王子 ボルダリング
2019 八王子 複合
ワールドカップ
2008 ボルダリング
2009 ボルダリング
2010 ボルダリング
2011 ボルダリング
2012 ボルダリング
2013 ボルダリング
2014 ボルダリング
2015 ボルダリング
2017 ボルダリング
2018 ボルダリング
2019 ボルダリング
2008 複合
2009 複合
2014 複合
2015 複合
2016 複合
2018 複合
2019 複合
アジア大会
2018 ジャカルタ 複合
2012年の野口
2015年の野口
2015年の野口

野口 啓代(のぐち あきよ、1989年5月30日[1] - )は、茨城県龍ケ崎市出身の日本のスポーツクライマー[2]。夫はスポーツクライマーの楢﨑智亜[3]

東洋大学附属牛久高等学校東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科を中退。身長:165cm[2]、体重:49kg。

ワールドカップ優勝は通算21勝を数え、「日本クライミング界の女王」と呼ばれる[4][5]

経歴

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2000年、小学校5年生の夏に家族旅行で訪れたグアムのゲームセンターでフリークライミングを体験する[1]。帰国後もクライミングへの興味を持ち続け、自宅近くのつくば市にオープンしたばかりのPUMPスポーレクライミングジムに通いはじめる。小学校から中学校に進学する期間の春休みに開催された全日本ユース選手権では中高生を押しのけて優勝[1]。クライミングを始めてわずか1年、小学6年生の時に全日本ユース制覇ということもあり、天才少女の出現と話題になった[4]

2008年7月、フランスモントーバンで開催されたボルダリング・ワールドカップで優勝し、日本人としては2000年リード・ワールドカップの平山ユージ以来女子としては初めての優勝となった。秋のリード・ワールドカップでも入賞を続け、2008年度から新設されたクライミング・ワールドカップ・オーバーオール部門で初代女子チャンピオンを獲得した。

2019年8月に開催された『2019 IFSC クライミング世界選手権大会英語版』(八王子市総合体育館)では2020年東京オリンピック・スポーツクライミング日本代表選考対象の大会となり、8月20日の女子複合種目決勝間に於いて総合2位となり、野口は世界選手権の日本人選手最上位に与えられるオリンピック日本代表選手内定を獲得した[6]

2020年東京オリンピックを最後に現役を引退することを決意していたが、コロナ禍で大会が1年延期したため現役を続行。2021年8月6日、2020年東京オリンピック(新競技) スポーツクライミング 女子複合決勝で銅メダルを獲得し現役を引退した[7][6]。引退後はクライミングの普及のため様々な活動に尽力している[4]

2021年12月25日、自身のインスタグラムにて東京オリンピックスポーツクライミング男子代表である楢﨑智亜との結婚を発表した[8]

競技会の戦績

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  • 2002年
    • 小学6年生で全日本ユース選手権 優勝
  • 2003年
    • B-Session 年間チャンピオン
  • 2004年
    • ジャパンツアー年間2位 日本選手権2位 世界ユース選手権ユースB 4位
  • 2005年
  • 2006年
    • リード・ワールドカップ・ドイツ大会 16位
    • リード・ワールドカップ・シンガポール大会 9位
    • 世界ユース選手権 2位
    • アジア選手権リード 2位入賞・ボルダリング 優勝
    • 第2回ボルダリング・ジャパンカップ(加須市) 優勝
    • 第20回リード・ジャパンカップ(真庭市)優勝
  • 2007年
    • ボルダリング・ワールドカップ・ブルガリア大会 2位入賞
    • ボルダリング・ワールドカップ・オーストリア大会 4位
    • ボルダリング・ワールドカップ・スイス大会 2位入賞
    • ボルダリング・ワールドカップ・イタリア大会 3位入賞
    • リード・ワールドカップ・加須市大会 12位
    • 第3回ボルダリング・ジャパンカップ(竹田市) 優勝
    • 第21回リード・ジャパンカップ(秦野市)優勝
  • 2008年
  • 2009年
    • 第4回ボルダリング・ジャパンカップ(川越市) 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ加須大会(加須市) 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(ハル・イン・チロル)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(ウィーン)大会 準優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ アメリカベイル英語版)大会 3位
    • ボルダリング・ワールドカップ オランダアイントホーフェン)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ2009 年間ランキング 優勝
    • 世界選手権・ボルダリング 5位
    • 世界選手権・個人総合 優勝
    • アジア選手権(韓国春川市) ボルダリング 優勝・リード 準優勝
    • 第5回ボルダリング・ジャパンカップ(深谷市) 優勝
  • 2010年
    • ボルダリング・ワールドカップ スイス大会 準優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ オーストリア大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ アメリカ大会 7位
    • ボルダリング・ワールドカップ ロシア大会 4位
    • ボルダリング・ワールドカップ オランダ大会 4位
    • ボルダリング・ワールドカップ イギリス大会 3位
    • ボルダリング・ワールドカップ ドイツ大会 優勝
    • アルコロックマスター招待コンペ イタリア大会 3位
    • リード・ワールドカップ 中国大会 3位
    • リード・ワールドカップ 韓国大会 9位
    • アジア選手権リード 中国大会 準優勝
    • アジア選手権ボルダー 中国大会 優勝
    • リード・ワールドカップ 中国大会 9位
    • リード・ワールドカップ スロベニア大会 3位
    • クライミング・ワールドカップ・ボルダリング部門 年間ランキング 1位
    • クライミング・ワールドカップ・オーバーオール部門 年間ランキング 2位
  • 2011年
  • 2012年
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(ウィーン)大会 優勝
    • adidas ROCKSTARS 2012 (ドイツ・シュトゥットガルト) 準優勝
    • 第3回アジアンビーチゲームズ中国(海陽市) 準優勝
    • 第7回ボルダリング・ジャパンカップ(長崎市) 優勝
  • 2013年
    • THE NORTH FACE CUP 2013 本戦(入間市) Women's Division1 優勝
    • 第8回ボルダリング・ジャパンカップ(世田谷区) 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(インスブルック)大会 3位
    • ボルダリング・ワールドカップ カナダ(トロント)大会 準優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴェイル)大会 準優勝
  • 2014年
    • THE NORTH FACE CUP 2014 本戦(入間市) Women's Division1 優勝
    • 第9回ボルダリング・ジャパンカップ(静岡市) 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 3位
    • ボルダリング・ワールドカップ アゼルバイジャンバクー)大会 3位
    • ボルダリング・ワールドカップ スイス(グリンデンワルト)大会 4位
    • ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(インスブルック)大会 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ カナダ(トロント)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴァイル)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(海陽)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ フランス(ラヴァル)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ 年間 優勝
  • 2015年
    • ボルダリング・ワールドカップ カナダ(トロント)大会 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴェイル)大会 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(海陽市)大会 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ ドイツ(ミュンヘン)大会 4位
    • ボルダリング・ワールドカップ 年間 優勝
  • 2016年
    • 第11回ボルダリング・ジャパンカップ(加須市) 優勝
    • 全日本クライミング・ユース選手権リード競技大会2016(印西市) 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ スイス(マイリンゲン)大会 4位
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ インドムンバイ)大会 3位
    • アジア選手権ボルダー 中国大会 優勝
    • 世界選手権ボルダー フランス(パリ)大会 3位
    • リード・ワールドカップ スロベニア(クラニ)大会 2位
  • 2017年
    • 第12回ボルダリング・ジャパンカップ(渋谷区) 2位
    • 日本選手権リード競技大会(加須市) 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ 八王子大会 2位
  • 2018年
    • 第13回ボルダリング・ジャパンカップ(世田谷区) 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ スイス(マイリンゲン)大会 3位
    • ボルダリング・ワールドカップ ロシア(モスクワ)大会 3位
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(泰安市)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ 日本(八王子市)大会 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴェイル)大会 3位
    • 第1回コンバインド・ジャパンカップ盛岡市) 優勝
    • ボルダリング・ワールドカップ ドイツ(ミュンヘン)大会 3位
    • ボルダリング・ワールドカップ オーストリア(インスブルック)大会 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(呉江区)大会 4位
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(廈門)大会 3位
    • アジアン・チャンピオンシップ 日本(倉吉市)大会 優勝
  • 2019年
    • 第14回ボルダリング・ジャパンカップ(世田谷区) 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ スイス(マイリンゲン)大会 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(重慶市)大会 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ 中国(呉江区)大会 2位
    • 第2回コンバインド・ジャパンカップ(西条市) 2位
    • ボルダリング・ワールドカップ アメリカ(ヴェイル)大会 2位
    • 第32回リード・ジャパンカップ(印西市)優勝
  • 2020年
  • 2021年
    • 第16回ボルダリング・ジャパンカップ(世田谷区) 7位
    • 第3回スピード・ジャパンカップ(亀岡市)1位
    • 第34回リード・ジャパンカップ(印西市)2位
    • ボルダリング・ワールドカップ スイス(マイリンゲン)大会 4位
    • 第23回オリンピック競技大会 東京 3位

外岩での記録

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  • 2008年11月23日 伊豆の国市城山の「ポコチン大魔王」(5.12d)をフラッシング[9]
  • 2008年12月11日 伊豆の国市城山の「リキッドフィンガー」(5.13d)をレッドポイント[9]
  • 2013年2月12日 伊東市城ヶ崎・シーサイドのシンデレラボーイ(5.13a/b)をオンサイトし、日本人女性による国内オンサイトグレードを更新[10]
  • 2013年6月22日 北海道占冠村赤岩青巌峡の「日高源流エサオマン」 (5.13b) をオンサイトし、自分が持つ国内オンサイトグレードを更新[11]
  • 2013年12月7日 スペイン・オリアナで「Mind Control」(8c+/5.14C)をレッドポイントし、日本人女性最高RPグレードを更新[1][12]

ギャラリー

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第15回 ボルダリング・ジャパンカップ - 2020年2月8-9日

出典

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  1. ^ a b c d PROFILE 野口啓代”. 牛乳石鹸共進社. 2016年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月28日閲覧。
  2. ^ a b 野口 啓代 Akiyo Noguchi”. 日本スポーツクライミングカウンシル. 2016年8月28日閲覧。
  3. ^ “楢崎智亜と野口啓代さんがクリスマスに結婚報告…クライミング界のビッグカップルが五輪後ゴールイン”. スポーツ報知. (2021年12月25日). https://hochi.news/articles/20211225-OHT1T51133.html?page=1 2021年12月25日閲覧。 
  4. ^ a b c 東京五輪 銅・野口啓代「はしごを登ることができればクライミングはできる」”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. 2021年12月27日閲覧。
  5. ^ 野口 啓代|TEAM au PLAYER”. au × CLIMBING | au. 2021年12月27日閲覧。
  6. ^ a b “野口 東京五輪新競技切符1号 世界選手権「スポーツクライミング女子複合」銀で決めた”. Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2019年8月21日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/08/21/kiji/20190821s00108000003000c.html 2019年8月21日閲覧。 
  7. ^ スポーツクライミング・野口啓代 執念の銅メダル!現役最後の舞台でやった! - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2021年8月6日閲覧。
  8. ^ 野口啓代と楢崎智亜が結婚!クライミング界のビッグカップル誕生! - スポーツ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2021年12月27日閲覧。
  9. ^ a b 伊豆 城山 “ロジカルプログレッション”、“リキッドフィンガー””. 日本フリークライミング協会 (2008年12月14日). 2011年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月28日閲覧。
  10. ^ “野口啓代、シンデレラボーイをオンサイト。日本人女性による国内オンサイトグレード更新”. CLIMBING-net/山と溪谷社. (2013年2月19日). オリジナルの2013年3月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130301005629/http://www.climbing-net.com/news/%E9%87%8E%E5%8F%A3%E5%95%93%E4%BB%A3%E3%80%81%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AC%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%82%92%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%80%82%E6%97%A5%E6%9C%AC/ 2016年8月28日閲覧。 
  11. ^ “野口啓代、赤岩青巌峡・日高源流エサオマン (5.13b)をオンサイト”. CLIMBING-net/山と溪谷社. (2013年6月26日). オリジナルの2013年6月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130629234446/http://www.climbing-net.com/news/%E9%87%8E%E5%8F%A3%E5%95%93%E4%BB%A3%E3%80%81%E8%B5%A4%E5%B2%A9%E9%9D%92%E5%B7%8C%E5%B3%A1%E3%83%BB%E6%97%A5%E9%AB%98%E6%BA%90%E6%B5%81%E3%82%A8%E3%82%B5%E3%82%AA%E3%83%9E%E3%83%B3-5-13b%E3%82%92 2016年8月28日閲覧。 
  12. ^ “野口啓代、スペインでMind Control(5.14c)完登”. CLIMBING-net/山と溪谷社. (2013年12月26日). オリジナルの2013年8月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160828032127/http://www.climbing-net.com/news/%E9%87%8E%E5%8F%A3%E5%95%93%E4%BB%A3%E3%80%81%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%A7mind-control5-14c%E5%AE%8C%E7%99%BB/ 2016年8月28日閲覧。 

外部リンク

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