金丸夢斗
2024年9月21日 南港中央野球場 | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 兵庫県神戸市兵庫区 |
生年月日 | 2003年2月1日(21歳) |
身長 体重 | 177 cm 77 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について |
金丸 夢斗(かねまる ゆめと、2003年2月1日 - )は、兵庫県神戸市兵庫区出身の野球選手(投手)。
経歴
[編集]小学1年生の時に父の勧めにより野球を始める。市立広陵小学校時代は広陵少年野球、市立広陵中学校時代は同校の軟式野球部に所属した[1][2]。幼少期の頃から身長はチームで最も小さく、神戸市立神港橘高等学校入学時は、150cm台、体重が50kg台の前半だったが、高校3年生時には身長が177cm、体重は77kgにまで成長[2]。
父と同じように甲子園の舞台に立つことが幼いころからの目標であったが、2020年の高校3年時、新型コロナウイルスの流行により春の選抜と夏の選手権大会は中止を余儀なくされる[2]。しかし自粛期間中の自主トレーニング期間を経て、夏の兵庫県大会の代替として開催された独自大会においてチームをベスト8へ導いた[2]。
2021年に関西大学(関西学生野球連盟)に進学。大学2年生の春と3年生の秋・4年生の春と連盟の防御率で1位に輝き関西大学の絶対的エースへと躍進[2]。大学2年生、3年生の秋には最優秀選手及びベストナインに、4年生の春にもベストナインに選出されている[2]。
2024年3月、日本代表と欧州代表との強化試合が行われ、トップチームに選出される。当該試合において先発登板を果たし、2回パーフェクト・4奪三振と好投を見せる[2]。初登板前のロッカールームにおいて、明治大学の宗山塁が「あと何時間か後には(マウンドで)投げてるぞ!」とプレッシャーをかけてきたが、「逆にそのいじりで少し緊張がほぐれたのもあるかもしれないですね。」と当時を振り返っている[3]。また、投球練習の際に「プロ野球選手から色々なことを学びたい」と考え、西武の隅田知一郎やオリックスの宮城大弥から直接アドバイスをもらっている[3]。
大学3年生の春に右膝を故障[2]。その際に、力感のないフォームという投球スタイルを模索したが、2024年の春季リーグ、関西学院大学戦で腰の違和感を訴え緊急降板となり、腰骨挫傷の診断を受けた[2]。この故障により6月に大会を控えていた大学日本代表にも選出されなかった[4]。
2024年7月の紅白戦以降、打者に対して投球する機会がないまま、いわゆる″ぶっつけ本番″で臨んだ2024年秋季リーグの近畿大学戦において、9回3番手で登板、ワンアウト満塁のピンチを背負うも、セカンドフライと見逃し三振で試合を締めくくった[5]。投球内容は1回2被安打1与死球2奪三振[5]。なお、この日はスカウトによるスピードガンの計測で最速150キロを記録している[5]。
9月15日、秋季リーグの立命館大学戦において復帰後2戦連続の1回無失点の投球を見せ[6]、翌16日の立命館大学戦では8回から延長の10回までの回またぎによるピッチングを披露[7]。また、この試合で2023年秋からの自責点0連続イニング数を62に更新した[8]。そして10月22日に行われた最後の公式戦の関西学院大学戦では、2点差をつけられた8回に登板し三者凡退に抑え、2023年の秋から続く連続イニングの自責点ゼロを「72」に伸ばし、大学での登板を終えた[9]。
2024年度のドラフト会議で4球団競合の末、中日ドラゴンズが交渉権を獲得した[10][11]。金丸は当日の会見で、1年目から2桁勝利を目指すと抱負を語った上で、中日の印象について問われた際に話したい選手として髙橋宏斗の名を挙げた[12]。
人物
[編集]目標としている選手は今永昇太であり、「(今永選手のように)来るとわかっていても打てないような球を投げられる選手になりたい」と語っている[3]。
脚注
[編集]- ^ “金丸 夢斗(関西大)”. 週刊ベースボールONLINE. 2024年11月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 萩原翔「関大・金丸夢斗が大学ラストシーズンへの思いを激白 プロ志望届を提出した最速154キロ左腕はただでは転ばない」『サンケイスポーツ』2024年9月3日。2024年9月12日閲覧。
- ^ a b c “【ドラフト2024 突撃取材日記】その3「野球では絶対に負けたくない!世代No.1投手の夢」”. スカイA (2024年8月15日). 2024年9月15日閲覧。
- ^ 「阪神などがドラ1候補・関大の金丸夢斗は開幕戦登板せず 今後は「僅差のきびしい場面になるかも」」『日刊スポーツ』2024年9月7日。2024年9月13日閲覧。
- ^ a b c 塚本光「阪神ドラフト1位候補の関大・金丸夢斗が4カ月ぶり復帰登板「投げていくうちに良くなってきた」」『日刊スポーツ』2024年9月9日。2024年9月13日閲覧。
- ^ 塚本光「ドラ1候補の関大・金丸夢斗が3人視察の阪神含むプロ3球団の前で9回に登板 2者連続三振締め」『日刊スポーツ』2024年9月15日。2024年9月16日閲覧。
- ^ 中島麗「「死ぬ気で」関大の“奪三振製造機”金丸夢斗が連投&回またぎ解禁!志願の場面は3者連続奪三振」『日刊スポーツ』2024年9月16日。2024年9月17日閲覧。
- ^ 「【大学野球】ドラ1候補の関大・金丸夢斗が62イニング連続自責ゼロ 復帰後初連投に「腰も何も問題はありません」」『スポーツ報知』2024年9月17日。2024年9月17日閲覧。
- ^ 萩原翔「関大・金丸が圧倒72イニング連続自責点0締め No.1左腕争奪戦、24日運命のドラフト/関西学生」『サンケイスポーツ』2024年10月23日。2024年10月23日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】関大・金丸夢斗は中日が1位で交渉権獲得 アマ球界屈指の“ミスターゼロ”」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2024年10月24日。2024年11月2日閲覧。
- ^ 「【全名簿】ドラフト 宗山塁は楽天 金丸夢斗は中日が交渉権獲得」NHK、2024年10月25日。2024年11月2日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】中日1位の関大・金丸夢斗は「2ケタ勝利を目指して」「高橋宏斗投手と話したい」」『スポーツ報知』報知新聞社、2024年10月24日。2024年11月2日閲覧。